2021年滝納めA
2019年滝納めその@開運出世の滝、玉簾の滝へ元滝湧水




元滝湧水
湧き水なので、当然真冬でも凍らない。
でも、雪の中で見る湧き水は、
苔の緑がみずみずしく見えず、
なんだか侘しい。



しかし、水量は豊富だ。
ザバザバ出ている。



大きさの比較。
川は浅いので、渡って水を汲もうとする
やからもいるだろうね。

2021/12/30  元滝湧水 秋田県にかほ市
           
年末恒例慰安旅行で山形の温泉に宿をとった我々。
これまた恒例の「開運出世の滝」「玉簾の滝」、案外近い秋田県の「奈曽の白滝」と降雪の中冬の滝めぐりを堪能。
最後に選んだのは元滝湧水だ。
奈曽の白滝からほど近い場所にあるのだが、2019年は時刻が遅くて立ち寄れなかった。
今回は十分余裕で行くことができる。
ナビに案内させると、奈曽の白滝の駐車場がある県道131号線を鳥海山方面に進み、道路の案内どおりに左にそれる道に入った。
けっこう細い道で、除雪してあるのか、大いに心配になったが、この道の先には象潟病院という病院があるというので、間違いなくそこまでは除雪してあるはずだ。
予想通り病院まではきっちりと除雪してあったが、その先に元滝湧水がある。
病院の先の道は…。
かろうじて、という感じで除雪してあった。轍が2本きりの心もとない除雪である。
それでも行けるなら行こう、と自動車を進めると、右手にトイレと自動販売機のあるスペースが。
ここもまた自動車が工夫すれば3台くらいとめられるんじゃないかな〜、といった程度しか除雪していないが、この先は完全に道が雪で埋められていて、除雪されていない。ここが行き止まりである。
見ると、トイレの脇に元滝湧水の文字があり、遊歩道のイラストが書かれている。
ここが元滝湧水の出発点だ。
って、こんな感じの所だったっけ、前に来たのは。
さすがに前回は2007年のこと、回りも整備されているのかもしれない。(前回のレポはこちら)
とにかく、身支度をして出発だ。

    
自動販売機の前のわずかに除雪されたスペースに駐車。足跡が続いている方向へと進む。

    
車道をそれると、右側に用水を見ながら平らな道をけっこうな距離歩く。
少しすると杉林になり、右側の用水も護岸のされていない自然なものになる。

    
杉林が途切れ、左側に川が現れる。右側の用水がまたきっちりとした人工のものになり、時々湧き水らしい吹き出しもある。これもまたけっこうな距離歩くと、用水を渡る橋になる。

    
橋の先は杉林で多少のアップダウンのある道になる。ベンチなどもあるが、雪の下だ。
石の上は滑りやすいという注意喚起の看板があり、河原にたどり着くと、元滝湧水になる。

入り口の看板には、徒歩10分とあったが、積雪もあって20分弱かかっての到着になった。
途中、こんなに歩いたっけ〜?と言いながら、バッサバッサ降る雪をかき分けるようにして歩く。
元滝湧水について、歩いてないよな、というのが判明。
別ルートの階段が湧水の前から伸びていた。これが最も近い入り口に通じる階段で、前回はこっちから来たのだろう。積雪のため道路が除雪されていなくて、この近いほうの入り口に来ることができなかったのである。
いや、しかし、下流から徒歩の距離が延びるにしても、その入り口にまで除雪してくれていることに感謝するべきだろう。滝なんて、たいていは山の中で積雪時には見られないというのが常識だし、真冬に滝を見たい人もあまりいないのが現実なのだから。
たしか元滝そのものが木々の向こう側に見えたはずなんだけど、と、目を凝らしてみたが、雪ばっかりで何も見えなかった。
柵を乗り越えて川に入るには雪が多くて、石の状態が分からない。自動車まで20分となれば、足を濡らしてしまうのは絶対に避けたいところだ。
と、いうことで、今回も元滝探索は諦めた。
まさかこんな雪の日にこの遊歩道を歩く人は皆無だろうと思っていたら、帰り道に2人の男性が歩いて来た。
どうも案内の人と初めて来る人らしい。物好きはいるもんだなぁ。

  
ようやく駐車スペースのトイレが見えたのは、午後2時15分。
あの二人の乗って来た自動車は狭いスペースに駐車できたかしら、と思っていたら、軽トラがとても上手に駐車していた。

さあ、体も冷えてしまった。あとは山形の湯野浜温泉の宿に行ってあったまるだけだ。
今回の滝納め、恒例の場所を巡ったり、元滝湧水の歩いたことのない遊歩道を歩いたり。
なかなか楽しい滝めぐりになった。
大晦日の明日も悪天候が予想されている。
安全運転を心掛けて、早めに帰宅して、お正月の準備をしましょうね。



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交通
  奈曽の滝  我々は玉簾の滝から向かったので、道筋が多少違う。2021年現在の最寄ICは山形自動車道遊佐比子IC。国道7号に出て日本海を左に見ながら北上するのが一番わかりやすいだろう。さらに秋田県象潟市街まで行って県道58号で西に向かい、案内に従って奈曽の白滝に行くのが一番迷わないルートだとは思うが、象潟市街の手前で西中野沢、本郷方面に向かう市道があるので、そちらに右折するとショートカットになる。
元滝湧水などがある鳥海ブルーラインは冬期は閉鎖されるので通り抜けられない。注意が必要だ。

ところで、酒田市に戻り、宿に行く途中に国の指定史跡である山居倉庫の前を通ったので、少し立ち寄ることにした。
明治に建てられた米保管倉庫だそうで、川沿いに白い壁の三角屋根の倉庫が並んでいる姿はちょっとノスタルジックだ。
あの「おしん」の撮影地になったそうです。

    

  

    

  


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