2022年初冬
2022年初冬の滝巡り@へ吹割の滝



吹割の滝
一番滝っぽく見える場所を選んでみた。
滝のそばからだと、
釜の連続している滝に見える。


これは六角堂の展望台からの写真。
釜ではないんだよね。
川の裂け目のようだ。


六角堂から滝までの距離感。


これ、鱒飛の滝なのよ。
ロープぎりぎりの位置からだと、
こんな風にしか見えない。


上の写真を撮影しているダンナの位置。


鱒飛の滝の上流。
薄暗かったので、ピンク色の岩盤も
なんだかくすんでいる。


これは吹割の滝。
水量としては、ちょっと少ないほうかも。


吹割の滝上流から振り返る。
三角コーンと観光客がわかるかな?


おまけ。
国道の無料駐車場近くの吹割大橋から
下流側にかかっているアーチ状の橋。
その両側に滝状の流れがある。
用水の滝と思われるが、橋が綺麗なので、
けっこう絵になる。
2022/12/3  吹割の滝(落差7M幅30M) 

日光であまりの収穫のなさに落胆しながら群馬まで戻った我々。
午後4時少し前、もう夕方の薄暗さになった吹割の滝の無料駐車場に到着。
当初の予定では、無料駐車場の近くの吹割大橋のたもとから行ける遊歩道を歩き、俯瞰で滝を見下ろす、ということだった。お土産屋が並ぶ滝のすぐそばまで行く道にはいかないつもりだったのである。
ところが。
遊歩道の入り口に通行止めの貼り紙が。
災害のため遊歩道が危険な状態らしい。

  
この先安全対策のため通行止めだそうだ。

え、ここまで来て、まさか上からの遊歩道が通行止めだと言って滝を見ずに帰るワケにはいかないだろう。
仕方がない、正規のルートで滝のそばまで行こう。
すでに夕刻なので、お土産屋も閑散としている。
それでも何組かの観光客が滝に向かって坂を下って行く。
まず鱒飛の滝なのだが、近づいてみて、あら?と思った。
滝前にロープと三角コーンがある。
ここから先には進入するな、という印だ。

  
鱒飛の滝が見えるんだけど。

うーむ、吹割の滝に来たのは何年ぶりだろう。
こんなに滝が覗き込めないくらいの場所にロープが張ってあったっけ。
川幅が狭まって、水量が多く見える鱒飛の滝ですら、ロープの手前からでは滝らしく見えないではないか。
もしかしたら、転落事故でもあったのかな。
それにしても、なんとも無粋な措置である。
これってば、吹割の滝もそんな感じなのかな。
川沿いの遊歩道を歩きながら、心配になる。
その心配、当たりました。
こちらにもロープと三角コーン。
もう、鎖と鉄柱のほうがまだマシな気がする。
ただ、水量によってその位置を変えたいので、移動可能な三角コーンになっているのだろう。
滝が滝らしく見える場所まで行けないので、ストレスだ。
落ちそうなほど近づいて行くスリルもあったはずだが、それも皆無なのでつまらない。
今日巡った日光の華厳の滝や霧降の滝も太陽光が強すぎてよく見えなかったため、ちょっとしたストレスだったのだが、ここでもストレスを積み重ねてしまった気分だ。
仕方がないので、遊歩道をさらに進み、吊り橋まで行ってみる。
吊り橋まで歩いて行ったのは、初めてのはず。
吊り橋から滝の落ち口でも見られればなぁ、と思ったが、滝の上流は千畳敷という平らな流れが広々と続いていて、その下流に滝があるとは想像もできないような眺めだった。

  
吊り橋を渡る。


  
吊り橋から見た千畳敷。

収穫なし。
かなり落胆して、戻る。
もう遊歩道は魅力を感じないので、吊り橋から国道のほうに戻る道を選択した。
これがよかった。
国道のお土産屋の裏手に出て、ふと見ると、なにやら川沿いの高い場所に展望台のような建物が見える。

    
  
右手の岩っぽい高台の上が六角堂。あずまやはこんな感じ。

あれってば、お土産屋さんの持ち物なのかしらん。
いや、そうじゃなさそうだし。
とりあえず、そっちに向かった。
展望台ではなくて、何かしらの祠があって、あずまやが作られているのだった。
そして、そこからは、おお、真上から吹割の滝が見えるではないか。
ホントに真上といった感じである。
川の底がこんなふうに陥没しているのか、と地形の不思議を目の当たりにできる。
今までこんな場所があるなんて、知らなかったなぁ。
無料駐車場に戻るために国道まで出たら、あずまやについて案内版があった。

  
国道沿いのお土産屋の上流方向。沼田から行くと左手にこの案内がある。

「六角堂」。
展望台ともある。
ふむふむ。
川の右岸がわの遊歩道が通行止めになっている今は、この展望台からの風景が吹割の滝の全貌を見ることができる唯一の場所である。
ここを知ることができてよかった。
これがなかったら、今回の滝巡りは、本当に無収穫になるところだった。
結局、サクっと見るだけのつもりだった吹割の滝も、遊歩道を歩き切ったため、小一時間かかってしまった。
秋の日暮れは早い。本当に薄暗い。
あとは新潟に帰るだけである。
ま、久しぶりに百選を巡れたからよかったかな。そんな滝好きのドライブの一日だった。

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交通
吹割の滝  関越自動車道沼田ICが最寄りIC。インターを下りて、国道120号線を尾瀬方面にひたすら走る。
道の駅白沢や老神温泉の入り口を通り越してさらに先に行くと、お土産屋が立ち並ぶ吹割の滝界隈になる。
無料の駐車場はそのお土産屋群の手前、吹割大橋の手前の信号の右手にあるので注意。沼田市利根支所前の駐車場も無料利用可だそうだ。

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