2022年初冬の滝巡り
その@ 日光の滝たち2022年初冬の滝めぐりそのA吹割の滝へ



華厳の滝
冬枯れした樹木の向こう側の華厳様。
紅葉は終わり、雪はまだという
一番中途半端な姿かも。


葉っぱが茂っていない分、
落ち口がよく見える。


でも、樹木に太陽が当たって光って、
十二神さまがよく見えなかった。



こちらは、明智平からの風景。
なんとも縁起がいい感じの風景だ。


明智平からの華厳さま。
空気が澄んでいなくて、
ぼんやりとしてしまった。


華厳の滝前の鑑瀑台からは
見えづらかった滝つぼも
望遠でキャッチ。


明智平からしか見られない
白雲の滝。
いつも思うけど、あの真ん中にある
橋に行ってみたいわよね。




霧降の滝
精一杯がんばって、こんな感じしか見えませんでした。
谷間の滝は、むしろ晴れた日のほうが
コントラストきつすぎて、
撮影しづらいです。


いや、ホント、
精一杯頑張って、これです。


特に上段は、
樹木に当たる光が強すぎて、
まったく見えない。


下段も暗すぎる。
綺麗な滝なんだけどなぁ。


遠方には雪をかぶった山も見えた。

2022/12/3  華厳の滝(97M)、白雲の滝、 霧降の滝(落差80M)

2022年の秋、いつもであればせっせと紅葉の登山を楽しむ我々なのだが、私が細微な骨折をしてしまい、登山は無理になった。
ならば、行くのは滝だ。
自動車で楽々と行ける。もしくは、平坦な整備された遊歩道だけを歩く。
そんな条件の滝に行こうではないか。
いや、そもそも滝好きなので、登山のほうが優先されていた昨今が間違っているのかもしれないが。
とにかく、そんな理由で滝に焦点を合わせていたのだが、12月になってしまった。
地元の新潟は、お天気が悪い季節になってしまい、他県に目を向けなければならなくなった。
さて、どこに行く?
行くなら百選がいいねぇ。この季節に日帰り百選はどこかねぇ。
調べたら、まだ12月の初めなら、金精峠が通れることがわかった。
金精峠を通れば、新潟から日光は意外と近い。では、今回は華厳の滝に行こう。華厳の滝と霧降の滝の2つも百選を拾える。
いや、待て。そのコースなら、途中に吹割の滝もあるじゃないか。
つまり、3つ百選を巡れるのである。よし、決定。

12月3日土曜日。
実は、この前日、新潟では平野部でも積雪があった。11月がずっと暖かく、今年は雪は降らないんじゃないか、と思うくらいだったのに、いきなりの初雪初積雪である。今年初の積雪にちょっと戸惑いながら、高速道路に乗る。

  これは関越トンネル手前の景色。うっすら雪化粧。

意外にも、積雪はむしろ平野部のほうが多く、関越トンネルあたりはほぼ積雪ゼロ。心配したほどでもなく沼田インターを下り、国道120号に入る。
金精峠は12月の半ばまで通れて、凍結も積雪もほぼ無い状態。ただ、すぐ近くのスキー場は、人工降雪機が動いていて、真っ白な状態だった。
スタートが比較的遅い時間だったので、金精峠を下って、中禅寺湖畔に着いたのはすでに11時過ぎ。
まずお昼を食べよう、ということになった。
実は中禅寺湖畔には10月に旧友と来ている。その時に入りそこなったお蕎麦屋さんにリベンジとばかりに行ってみることに。
ちょうど開店直後だし、シーズンも思いっきりはずしているので、すぐいただくことができましたよ。

    
  「かつら」というお蕎麦屋さんのそばがきセット。美味。そのお蕎麦屋さんから見えた男体山。
  
今日は百選の滝だけに絞っているので、今までの通り道で見られる湯滝と龍頭の滝は見ていない。
おなかも満たされたので、すぐに華厳の滝に向かう。
こちらもシーズンオフだ。駐車場もすいている。
滝を見学する人もあまりいない。
エレベーターを利用してもそれほど見え方が変わるわけではないので、無料の鑑瀑台だけで華厳様のご挨拶を終えて、次の目的地、霧降の滝を目指す。
華厳の滝から霧降の滝へ行くのにはいろは坂を下って、世界遺産の寺社仏閣群のある地域を通過する必要がある。いよいよいろは坂から抜け出て、その近くになったら、自動車がノロノロになった。
シーズンオフと思っていたが、さすがに世界遺産は別物だった。
神橋を通るあたりまでノロノロと進み、観光客が目指す場所を通り過ぎて霧降高原への道に入る。
神橋の交差点から先はほとんど混雑はなく、するりと霧降高原に到着した。
何台かの自動車が駐車していたが、ほとんどがレストランのお客ではないかと思われる。
我々はお蕎麦を食べて満腹なので、そのまま霧降の滝へ。
よく整備された遊歩道は、大量の落ち葉があっただろうに綺麗に掃かれていて、とても歩きやすかった。

    
  レストランの脇から霧降の滝をめざす。きれいに葉っぱが掃かれている。

    
  手すりも新しい感じ。滝見台の向こうに滝が見える。

ほぼ10年ぶりの霧降の滝。
三段になった滝見台には先客が一組いた。一番下の段で写真を撮影中。
まず上の段から滝を見てみたが、あらまあ、あまりよく見えない。
どうやら一番下まで行かなければよく見えないのかもしれない。
先客が撮影し終えて場所を移動してくれたので、我々もその場所に。
あら?思ったより滝がよく見えないぞ。
この日はとてもよく晴れていて、手前の樹木に日光が当たり、樹木の細い枝が照らし出されて、日陰になっている滝自体を見事にかくしているのである。
いや、それにしても、10年前にはもうちょっと樹木に邪魔されずに滝が全体見えたはずだけど。(2012年のレポは、こちらから)
木、成長した?
せめて上の段の前を覆うあの樹木は、なんとか切ってくれないかなぁ。
無理なんだろうなぁ。国立公園だもんなぁ。
あっちに歩き、こっちから覗き、背伸びしたり屈んだりして、なんとか滝がマトモに見られる場所がないかと頑張ってみたが、どんなに頑張っても目立つのは樹木ばかりだった。
これ、たぶん、葉っぱが茂る夏場はもっと見えなくなると思う。
ああ、せっかくの美瀑も、せっかくの立派な鑑瀑台も、これではストレスがつのるばかりである。
せめて滝下まで行ける道が行けるようになればなぁ。樹木に邪魔されない場所があるだろうに。
あとはもう、空飛ぶしかないな。
残念な思いを抱きつつ、霧降の滝をあとにした。

さて、次は帰路にある吹割の滝なのだが、そこに向かうにはまたいろは坂を登って行く必要がある。
登りのいろは坂の途中には、明智平があり、そこからロープウェイが出ている。
そのロープウェイに乗った先で中禅寺湖から落ちる華厳の滝を見ることができるのだ。
せっかくだし、なんだか中禅寺湖から落ちる華厳の滝の図は縁起がいい感じがするので、行って見ることにした。
小さめのロープウェイはこの季節であっても、けっこう満員状態。
ロープウェイを下りると、とんでもない寒さだった。そりゃそうだ。標高1373mあるのだ。
ここからの風景は、なんとも言えず荘厳だ。
右にドンと構えた男体山。正面に青々とした中禅寺湖。そこからスッと落ちる華厳の滝。そして、その右に優美に流れる白雲の滝。
ただ、この日はあまりに晴れ過ぎていて、陰になった谷間の滝たちがよく見えなかった。
空気も水分が多いのか、スッキリと見通せない感じだった。
寒いのになぁ。
とても寒いので、次のロープウェイで戻る。滞在10分くらい。寒いんだってば(笑)

    
  明智平からみた男体山。男体山を見ながらロープウェイで登る。

  これは、明智平から華厳の滝とは反対側を見た図。
  筑波山が見えているらしいんだけど、どれがどれだか。


  男体山の山頂付近のアップ。雪と赤い岩盤が美しい。


うーむ、今回の日光は、あまり収穫はなかったぞ。
あとは、新潟に戻る途中に吹割の滝に立ち寄るので、そっちに期待するしかないか。
と、いうことで、いろは坂を登り切り、中禅寺湖畔を走り、金精峠から群馬県入りした。

                                    そのA 吹割の滝へ
交通
日光  というか、中禅寺湖畔。我々は新潟から行ったので、関越自動車道沼田IC下車。尾瀬の案内に従って、国道120号を進む。道の駅かたしなを過ぎると左折する道が尾瀬への道だが、日光へは直進。
丸沼高原スキー場、丸沼、菅沼、金精峠を通り越し、坂を下って中禅寺湖へと行く。
金精峠がわからだと、湯ノ湖、湯滝、戦場ヶ原、龍頭の滝、中禅寺湖畔、となる。
季節によっては大人気の観光地なので、時間には余裕をもって行ったほうがよい。
華厳の滝は、中禅寺湖を通り過ぎてすぐに大きな有料駐車場がある。
霧降の滝は、華厳の滝を通り過ぎ、第一いろは坂を下り、国道122号に道なりに入って、寺社仏閣エリアの神橋交差点まで行く。ここを直進。日光駅方面にはいかないので注意。
日光美術館の坂を登り県道169号をずんずん進む。霧降高原を目指す道である。
そのまま標高を上げて進めば、霧降高原に着く。道案内がしっかりしているので、たぶん迷わない。
霧降の滝は、山のレストランというレストランの脇を通って徒歩10分かからない場所から見える。

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