![]() 緋の滝 わかるかな〜、 大きく「く」の字に曲がって落ちている。 木々の向こうに上の段がチラと見える。 ![]() 板状の岩盤の上を流れ落ちる、 優美な分岐瀑。 ![]() かなりアップで狙った 見える範囲での最上段。 おそらく、この上もあるんだと思う。 そうでないと、落差50mというのは、 ちょっと信じられない。 ![]() カタクリコースからの終点。 ちゃんと名前の看板がある。 ![]() 一応、大きさ比較写真。 滝が小さく見えるだろうが、 ホントにこんなもんだった。 ![]() スキー場の手前で遊んでくれた クジャクチョウ。 |
2012/9/1 緋の滝(50M) 長野県須坂市 菅平高原にほど近い場所に峰の原高原、という場所がある。 上信越道長野・須坂インターから菅平に向かうと、少しだけ手前になる場所だ。 緋の滝は、そこにあって地図にも載っているのだが、詳しい行き方がよく分からず゛に、とりあえず緯度経度でナビに入力すれば連れて行ってくれるだろう、とナビに頼った。 ナビは国道406号からきちんと峰の原高原に向かう道に入るように案内してくれたが、その先があれあれ、という間に別荘地に誘導し、あれあれ、という間によくわからないペンション前の行き止まりに連れて行かれてしまった。 緋の滝のひの字もない。 こりゃまずい。ペンションの宿泊客に間違われても困るのでUターン。 途中、緋の滝ミズナラコースという案内版をみつけたが、なんか暗い道だったし、駐車スペースもない。もう少し探してみて、どうしてもダメだったらさっきのミズナラコースから緋の滝に行こう、ということになった。 とにかく、比較的広い道に出て、とにかく、標高は上のほうに向かう。 と、ほとんど自動車を走らせずに車止めになり、ちょっとした駐車スペースが出てきた。 なにやら看板があるので行ってみてみると、「緋の滝フットパスコース」とあり、必要時間なども記入された丁寧な案内版になっていた。おお、きちんとした出発点に着けた。 なんのこたない、緋の滝の遊歩道の入り口は、峰の原スキー場の入り口にあったのだ。 ![]() なになに、案内版によると、緋の滝に行くにはカラマツコースとミズナラコースがあり、カラマツコースは行き20分。ミズナラコースは25分。さっき見たミズナラコースでもやはり緋の滝にたどり着けたが、やや道のりが遠回りというワケだ。 では、カラマツコースを選ぼう。 カラマツコースの入り口は案内版からちょっとだけスキー場に向かって歩いて右側にある、と。 仕度をして、車止めを通り抜け、スキー場に向かって歩く。 歩く、けど、右側に遊歩道らしきものが無い。 とても広々とした場所が前方に広がり(峰の原スキー場です)気持ちのいい道だけど、遊歩道がみつからない。 ![]() クジャクチョウに遊んでもらったりして、結構楽しめたが、それが目的ではないので、もう一度案内版を見ることにして、戻った。 戻ったら、あった。 あれれれれ、車止めより手前にありましたとさ、遊歩道の入り口。 案内版からちょっと歩く、どころか案内版のすぐ裏くらいにあったのだ。ただ、入り口の目印が反対側を向いていてまったく目立たない。戻ってみて初めて気がつくような位置にある。こりゃあ、不親切でしょう。 とにもかくにも、遊歩道に入ってクマよけの鐘を叩いてから道を下って行った。 ![]() 右に見えるのがスキー場への車道と車止め。その下に行く感じで遊歩道がある。 ![]() 熊が出るそうで、熊よけの鐘がある。 遊歩道はとにかく下りだ。 カラマツコースは名前のとおりカラマツが多いのか、最初はカラマツの葉っぱが敷かれているような道である。案内版通り、約10分でミズナラコースとの合流点のコロポックルの石碑に着いた。 ![]() ![]() カラマツの葉っぱが敷かれる道。 ![]() ちょっと下ると、コース案内があり、右に行くと緋の滝近道7分、左に行くとカタクリコース25分だそうだ。今はカタクリの季節でもないので、迷わずに右に。コース案内には、老朽化した木道を撤去したために、増水時の沢の渡渉が困難な場合があり、その時は引き返すように、との印刷物もくっついていた。 ![]() ![]() カタクリコースとの分岐。花はハグマくらいしかなかった。 さて、その先も下り。とにかく下り。 つづら折りに下って行って、5分で滝の姿が見えた。 ![]() ![]() とにかく下る滝への道。 落差50メートルということで、もうちょっと大きな滝を想像していたのだが、まず見えるのは最下段の分岐瀑の部分なので、それほど大きな滝には見えない。 よく上のほうまで目をこらせば、かなり上から落ちているのだと分かるのだが、深緑のほうが勝っていて滝が隠れてしまっている。 谷が深いのですっかり暗い感じになってしまっているのも、滝の印象にはマイナスだ。滝に日光が当たるのは、たぶん真上に太陽が来たときくらいではなかろうか。 それにしても、分岐の仕方は綺麗だ。 よく目にする柱状節理の分岐瀑と違って、板状節理の岩盤なので、段差が細かい。 この滝について言えば、もう少し緑の少ない時期に来たほうが風情があるかもなぁとしみじみと思った。 説明看板が立っていて、緋の滝の名前の由来が書いてあった。 炭焼きの青年が緋色の糸を紡いで育ててくれた亡き母の姿に滝の上から見守られながら炭焼きに精を出していたが、ある時猟師が化けキツネと言って母の亡霊を撃ち、それ以来母の姿はなくなり、緋色の糸が滝に流れていた。との伝説。 緋色の模様でも岩盤にあるのかしらん、と思ったが、それらしいものは無かった。 沢を渡ると、カタクリコースの終点だ。 少し下流には昭和初期から使われていた炭焼き窯の跡などもあった。 帰りは、行きに下った分、全部登りである。10分かけてコロポックルまで行き、15分かけて駐車スペースに戻った。ほぼ看板通り。偽りナシである。 その後同じ須坂市の米子大瀑布に立ち寄ることもチラっと考えたが、帰宅が遅くなるのもイヤなので、そのまま家に戻ることにした。 国道406号に戻って、峰の原高原の入り口から少し下ると、仁礼柳清水、という石碑がある。その近くにドバドバと出ている湧水があるので、そこで水を汲んで、信州のお土産にした。 |
交通 緋の滝 最寄ICは、上信越道長野須坂IC、もしくは、上田菅平IC。我々は、新潟から行ったので、長野須坂ICを利用。 国道406号線を菅平高原に向けてひたすら進み、かなり標高を上げて、菅平高原のちょっと手前に左折すると峰の原高原であるという案内があるので、案内に従って左折。 少し行くと、峰の原高原スキー場の看板があるので、ここも案内に従って左折。あとは道が終わるまで進めばよい。 遊歩道(カラマツコース)の入り口は、本文の通りわかりづらいのだが、車止めが設置されている場合はそのすぐ手前である。 ミズナラコースは、別荘地のほうに車道を少し下るとある。 滝まではほぼすべて下りで徒歩15分ほどで着く。 仁礼柳清水 峰の原高原よりも須坂市街寄りの国道406号線沿いにある。石碑があり、ドバドバ出ているので、見落とさないと思う。 ![]() 石碑。この近くに駐車できる路肩がある。 ![]() 湧水は、石碑よりやや高原がわにある。 |