2012年夏の信州B 浄水の滝 



浄水の滝
大明神沢の出合の滝。
落ちている岩盤が地層がわかる感じで
綺麗だ。


大きさ比較。
川の手前にダンナが立っている。
けど、滝が小さく写っちゃったなぁ。
滝が落ちている川の底の岩盤が
白いのがわかると思う。



落ち口。
意外と細い沢なんだけどね、
大明神沢ってば。



川に向かって流れ込む。


大きさ比較の2。
この写真だと、滝が結構斜めなのが分かる。
2012/9/1 浄水の滝(15M) 長野県上田市

7月にすぐ近くの唐沢の滝を訪れた。
家に戻って滝の本をめくってみたら、すぐ近くに二重滝があると書いてあったのを発見した。そもそも唐沢の滝を見に行ったのも高原の花を見るついでだったので、ロクに下調べもしなかったのだ。失敗したなぁ、と思っていた。
次に近くに行ったなら絶対に見よう、と思っていたのであるが、まさかその1か月以上後も夏風邪の後遺症をひきずって花を見るのに長野の高原に逃げることになっていようとは、予想していなかった。
と、いうことで、また来てしまった、上田市。
池の平湿原で目的のマツムシソウも見たし、あとは菅平高原を通って新潟に戻ればいい。二重滝がそばにある菅平ダムも通り道である。
滝の本を頼りにダムから少し上流へと国道406号を走っていると、右側にちょっとした空地があった。なにやら説明看板のようなものが立っているので、見てみると、あらまあ、滝の写真が4つもあるわ。
   
   
菅平高原菅平リゾートセンターが立てた滝と森林浴の遊歩道案内図
いわく、「滝と森林浴の遊歩道案内図」だそうで、きっちりと二重滝の場所も書いてあった。しかし、ちょっと待て、我々が持っている滝の本(山と渓谷社日本の滝@)と写真が違うぞ。滝の本に二重滝と書かれているのは、この看板では浄水の滝になってるじゃないか。本の説明によると、二重の滝は大明神沢の出合の滝となっているが、大明神沢から流れ落ちているのは、浄水の滝である。つまり、本の表記か間違っている、ということになるだろう。
二重滝は、唐沢の滝より下流で、大明神沢出合よりも上流に位置するらしい。
案内図には唐沢の滝と二重滝、浄水の滝、それともう一つ大明神の滝という4つの滝の写真があったが、大明神の滝は立ち入り禁止とわざわざ書かれてあった。え、なんで?自己責任の危ない場所ってこと?
点線で遊歩道が書かれているってことは行けるんじゃないの?と、過去自己責任でいくつか滝を見ている我々は勝手に判断。
まず手近な浄水の滝に行くことにした。たぶん、このすぐそばに浄化センターがあるからこんな名前がついたんだと思うが、もうちょっといい名前にならなかったものかなぁ。
国道406号が川を渡る橋があるのだが、その橋のたもとから沢に降りる道がついていた。きちんと草が刈ってあって、歩くのも楽だ。
すぐ目の前に浄水の滝が見えた。
    
   
遊歩道はこの夏場にきっちり草刈されてました。
あとは河原に出るだけだが、最後の最後で遊歩道はプッチリ途切れて泥っぽい場所をジャンプで飛び降りないと河原に出られなかった。
浄水の滝は、思っていたよりも綺麗な滝で、落差もあり、見て損のない滝だ。
流れ落ちている川の川床が白い岩盤で、いっそう滝をきれいにうかびあがらせている。
見る角度によって滝の傾斜の見え方が違うので、あらこんなに傾斜していたのね、と横から見ると発見がある。
さて、二重滝だ。
案内図によると、国道406号の橋の上流を少し行くと滝になるらしいので、踏み跡を頼りに橋の真下に出てみた。
しかし、橋の上流は両側が切り立っていて、その先には進めない状態だった。
橋の下から見た川の流れもかなり段差があって、二重滝なんじゃないの、とも思えたが、案内図の写真とはちょっと違うし。
  
橋の下から川の上流を見る。
国道まで戻って、国道沿いから二重滝が見られないものかと、空地の端っこまで歩いて行って川を覗き込んだが、さっぱりわからなかった。ただ、川の流れの音はいい感じの音で、早瀬か滝があるような感じだった。
よくよく案内図を見ると、唐沢の滝よりちょっと菅平高原寄りの場所から川の右岸を通って二重滝に行く遊歩道があるらしいのだが、さすがにそんなに歩くつもりになれなかった。と、いうことで、二重滝はパス。
じゃ、大明神の滝に行ってみよう。
案内図の地図を頼りに国道406号を菅平高原方面にちょっと進み、別荘地に進む道へと右折。高度を上げて、最初に大明神沢を渡る橋を渡ったら、うまい具合に駐車スペースがあった。
さらには、そこから大明神沢の左岸にきれいな踏み跡があり、ここから入るのよ〜、と言っているようでさえあった。
正確な位置も立ち入り禁止の理由もまったくわからないまま、偵察という名目でその踏み跡に入り込んだ。
浄水の滝に行ったあたりからお天気も回復して、夏の太陽が照りつけるようになっていたのだが、大明神沢の周りはうっそうとした森で薄暗かった。
しかし、けっこう踏み跡が明瞭なので、怖いとも思わずに進む。
あら、蝶。あら、花、などと気楽な散歩みたいに歩いたが、だんだんととげのついた草が激しくなり、しまいに沢に突き当たって踏み跡もなくなった。
    
   
ミドリヒョウモンとアケボノソウ。
けっこう滝に近づいたような気がしていたが、はっきりと場所がわかっているわけではなく、やみくもに歩いているだけなので、そこで撤退することにした。
駐車した場所から15分くらいの場所でUターン。
あとでよく調べたら、大明神の滝は、筑波大学実験センターの敷地内にある滝だそうだ。あらまあ、他人様の領地にある滝では、土足で踏み込むわけにはいかない滝じゃないですか。それならそうと案内看板に書いておいてくれれば、探しに行こうなんて思わなかったのに。
ま、けっこう楽しかったからいいけどさ。
自動車に戻ったら午後2時を回っている。あとは、峰の原高原にある緋の滝を見て今回の滝めぐりは終了だ。
ナビに緋の滝の緯度経度を入れて自動車を走らせた。
                   2012年夏の信州C緋の滝へ
交通
  浄水の滝  菅平ダムの上流すぐにある。
群馬県がわから国道406号を菅平高原を目指して進んだ場合、右手に見えるダムの湖水が途切れたらすぐに右に細い林道が現れる。これを過ぎたらすぐに右手に空地がある。ここに本文中の案内図の看板が立っている。
すぐそばに橋があるので、ダムの上流の橋、を目安にするといい。
浄化センターの道が現れたら行きすぎたと思ってください。
看板から遊歩道がついていて、ものの1分で浄水の滝。

2012年夏の信州@唐沢の滝
2012年夏の信州A玉垂れの滝
2012年夏の信州C緋の滝


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