2015年滝初め山梨滝めぐりその@2015年滝初めそのA吐竜の滝へ

乙女の滝







   乙女の滝
すみません〜、滝らしい写真は
これだけですぅぅぅ。
真ん中に木が突き刺さっているみたいな
乙女の滝です。
実は木のてすりが出てきたあたりで
川のほうを見下ろすとすでに見えていたりします。
ああ、無駄なトレッキング。



遊歩道そばの氷柱。
シャンデリアみたい。




これがたぶん蘭庭と思う。
で、蘭庭は行者の滝とイコールっぽい。
ま、細かな段差と思っていいのかも。




黄金の砦です。
よくわかりません。




実は、遊歩道がわの岩盤のほうが黄色く、
板状節理も綺麗で、
さらに氷柱もあったりして、
よっぽど黄金の砦らしかった。




これが間違いの始まりの
「赤い橋」こと東沢大橋。
向こうに見えるのは八ヶ岳。




ふれあいセンターから見えた富士山。
ぼんやりとしか見えなかったけど、
それが平和な感じでよかった。
2015/1/2   乙女の滝(落差2M?) 山梨県北杜市

飼い猫が病気のため、この正月は家でのんびり過ごすつもりでいた。が、年末の2日と元旦で飽きた。
すいません、病気の猫。我々は外に出ます。
と、いうことで、強烈な冬型の気圧配置で日本海側は雪で大荒れの天気予報の中、こういう場合は晴れている地方に向かって逃げることにした。
つまり、日本海側から離れて、群馬か長野か。さすがに宿泊は無理なので、近県で選ぶ以外にない。
私が初売りだ、お年玉だと騒いでいる中、ダンナがチョイスしたのは、長野よりちょいと遠い山梨県だった。とはいえ、北杜市である。このあたりは、桜でよくお世話になっている地域だ。日帰りは十分可能な場所である。うん、雪が無かったらね。
午前7時半頃に家を出た時には、雪は暴力的に降っていた。このまま一日降っていたら、帰る頃には家の前には除雪された雪がてんこ盛りになっているに違いない。
でも、出かけるのだ。
幸い、まだ降り始めたばかりだったので、高速道路もそれほどひどい状況ではなく、除雪隊にぶつかることもなく長野に入れた。長野県、晴れてました。
いや〜、青空の綺麗なこと。自動車でほんの2時間なのに、なんでこんなに空が違うかなぁ。
本日の最初の目的地は北杜市の吐竜の滝である。
一応、ナピの案内どおりに清里方面に進むのだが、途中で昼食のおにぎりを買うためにちょっと指示コースから外れたら、どうもワケのわからないことになったらしい。
あ、吐竜の滝への曲がり角、と道にある案内を見つけたが、通り過ぎてしまった。
そのうち遠回りでもナビの指示通りに進めばたどり着くと思っていたら、清泉寮を通り過ぎて、東沢大橋という赤い橋で案内終了してしまった。
あれ、ここから行くの?
とりあえず、駐車スペースになっていて、案内看板らしきものがあるので、そこに止めて看板を見てみる。
ここから遊歩道が伸びているらしい。
赤い東沢大橋が跨ぐ川俣川東沢に沿って遊歩道が伸びていて、途中に魚止め滝だの乙女の滝だのがあるらしい。
あら、滝があるのね。でも、その遊歩道ってどこから出ているんだろう。
見ると、この場所は赤い橋という村営のレストハウスのある場所のはずなのだが、建物はなく、只今工事中の様子だった。
正月のこと、もちろん工事はしていないので、フェンスを跨いで、川に下りて行くらしい階段まで行ってみた。
すると、小さな貼り紙があった。そっちの地図のほうが駐車スペースの地図よりもはるかに細かくてわかりやすい。どうやら、遊歩道は途中が通行止めでほかにもルートがあるらしかった。
しかも、どう見てもここから歩くには吐竜の滝は遠い。
途中にある滝を拾うにも、ここからではなくて、ポール・ラッシュ記念館という建物の近くから歩き出したほうが絶対に楽だ。
ポール・ラッシュ記念館は清泉寮の裏あたりにある。
さっそく自動車に戻って、今来た道を逆もどり、道の案内の通りに記念館に来てみると、あらやだ、遊歩道を歩く人は自然ふれあいセンターに駐車しろと貼り紙があった。どうせ正月なんか記念館的な場所は開いていないと思ったらちゃんと営業中。すごすごと清泉寮の向かいにある自然ふれあいセンターに向かった。
広い駐車場があり、どうもビジターセンター的な役割をしている場所らしいので、情報収集のために立ち寄る。
  
自然ふれあいセンター。
地図を見入っていたら、係りの女の人が「渓谷の道に行かれるんですか」と尋ねてきた。積雪があって、滑るかもしれないと心配してくれたが、そのあたりは我々は慣れている。大丈夫ですとお礼を言って、ついでに吐竜の滝に行く行き方も訊いておいた。
時刻はすでに12時を過ぎている。遊歩道に行って戻ってから昼食というのでは、空腹で遭難しかねない。と、いうことで、自然ふれあいセンター裏の空き地でカップラーメンとおにぎりの昼食。ほぼ13時ちょうどに出発した。
下写真のポール・ラッシュ記念館の案内看板のすぐそばに「渓谷とサワグルミの小路」という遊歩道の入り口がある。
  
入り口の看板。
まず、林の中をなだらかに下って行く。が、積雪のため、ほぼ獣の踏み跡みたいな道になっている。それでも、何人かはこの道を積雪後に歩いたらしく、まったく道がわからなくなっているわけではなかった。
少ししてポール・ラッシュ記念館から伸びている道と合流。
その後、急に下る道になり、やがて、木のてすりや橋が出てきて、いよいよ沢に近づいた。
  
最初、なだらかだが、

  
やがて、どんどんと下って行く。

  
木のてすり、出現。

  
さらに下る。
見上げると、岩盤からは氷柱が伸びている。さすがに標高の高い場所なので、空気が冷たく、鼻が痛くなる。
遊歩道の入り口から15分ほどで河原に出た。右手に橋がかかっているが、我々はまず乙女の滝を見るつもりだったので、そちらには行かない。そちらに向かってしばらく歩くと魚止めの滝というのがあるらしいが、今回はパス。
正面には天狗岩という岩があるとネームプレートがあるのだが、どれが天狗岩なのかさっぱり分からなかった。
  
河原に出ると地図があったりする。

  
右手(上流方向)には橋。

  
我々は下流方向へ。

  
げ、足跡がなくなった。
踏み跡に従って道を進んで行くと、いきなりダンナが止まった。
何事かと見てみると、どうも先人の足跡が消えているらしい。その先は、ハシゴと見まごうばかりの下り階段がある。階段には真新しい雪が積もっていて、足跡は全くなかった。
つまり、今まで頼りにしていた足跡の人たちは、みんなこの階段で諦めて戻って行ったのである。
こ、根性なし〜っ。
地図によれば河原に出てすぐに乙女の滝だという。いくらなんでも、滝を見ずに戻れるか。
と、いうことで、今年もだれも進んでいない遊歩道に足跡を刻む正月になりましたとさ。
河原ということで、岩と岩の間の穴が積雪で見えないことがある。多少怖かったが、どういうワケか獣の類も遊歩道をきちんと歩く。
よく兎の足跡なんかを追う形になるのだが、今回はどう見ても偶蹄目の足跡だ。こいつの足跡と木につけられた赤いマークを頼りに歩くことになった。
梯子っぽい階段をきゃーきゃー騒ぎながら尻もちをつきつつ下るとすぐに川だ。
岩と岩の間から水流が噴き出ているが、たぶんあれが乙女の滝だろう。落差は2メートルあるかしらねぇ。でも、他に段差程度の滝もないので、あれで決定のはずだ。
それにしても、どれがどれかわからない天狗岩にはネームプレートがあったのに乙女の滝にはなにもない。一応写真撮影して、下流方向に歩く。
あいかわらず獣の足跡を追う展開だ。
それにしても、隣を流れる川俣川東沢はそれほど落差の望める流れではない。この先にある行者の滝というのも、乙女の滝程度なのかもしれない。
  
赤いマークが目印。
乙女の滝から5分ほどで、「黄金の砦」というプレートが出てきた。見上げると対岸の岩が黄色くなっている。ふむ、これが黄金というわけだね。
地図によれば、あと同じくらい歩けば蘭庭・行者の滝ということになる。
少しだけ登って、また少しだけ下って、5分ほどであらまあ、行き止まりになってしまった。ロープにつけられた紙には、「蘭庭橋、渡れません」の文字が。すぐ先には橋があり、それが蘭庭橋なのだと分かった。
  
行き止まり。
あれれ、蘭庭橋の前に蘭庭というのと行者の滝があるはずなんだが。
またしても何の表示も無かった。対岸の岩ばっかり紹介して、大事な水流は無視ですかい〜っ。
とにもかくにも、行者の滝を見落としている。あの少し登ったあたりが怪しい。あそこからは川の流れがよく見えないのだ。
戻って、注意深く川を覗き込んでみたが、落差らしい落差のある場所はなかった。ただ、1メートルくらいの段差があちこち連なっているだけだ。よくよく見ると雪に埋もれて階段なのか手すりなのか、人工物が見えたが、そこに行くのは積雪していては危険な状態だった。
  
人工物が見えたけど。
あらららら、ここまで歩いて、滝、なし〜?
今年の滝初め、思いっきりハズれ〜?
かなり落胆して来た道を戻ることになってしまった。
帰り道、こんなに下ったっけ、と遊歩道をげっそり見上げる。ちょっとした登山の9合目から上、みたいな感じで先が見えない。
  
登りが辛い。
はあはあ言いながら歩いて、ふれあいセンターに戻りついたのは、ここを出発してから1時間15分後でしたとさ。ああ、なんだか無駄なトレッキングしちゃったなぁ。
でも、ふれあいセンターからは見事な富士山が見えて、ちょっとだけ初春の気分になった。
さて、今度こそ吐竜の滝に行こう。
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交通
最寄ICは中央自動車道長坂IC。とにかく清里の清泉寮を目指せばよいのでまず間違わない。
県道28号を北上。清里高原道路を経て、立体交差なので多少分かりづらいが道路の案内通りに清泉寮を目指す。
高原道路から離れて、たぶん牧場っぽい場所の真ん中を通る道(雪でなんだかさっぱりわからなかった)をしばらく走ると、左に清泉寮、右は広い駐車場になっている。
観光地なので、雪の正月でもたくさん自動車が止まっていた。まず見落とすことはない。
この広い駐車場が自然ふれあいセンターで、いうなれば清里のビジターセンターだ。
ここで、情報や地図が手に入るので、ぜひ利用しよう。
乙女の滝のある遊歩道は「渓谷とサワグルミの小路」になる。
ふれあいセンターに自動車をとめて、ポール・ラッシュ記念館方向に歩くと曲がり角の記念館や清泉寮新館の案内看板のすぐ横から入ることができる。
われわれの足で、積雪もある場合で、20分ほど下ると乙女の滝である。
雪がなければスニーカー程度でも大丈夫と思うが、雪がある場合は滑り止めのついた長靴が無難。
帰りは登りになるのでももう少し時間がかかる。

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