2015年夏、迷走ついでの滝その@2015年夏、迷走ついでの滝そのAへ
開運出世の滝、玉簾の滝




開運出世の滝
2013年に見た時よりも
周辺の緑が濃くて、
より分岐の白さが綺麗に見えた。
周辺もとても涼しくて、この滝は夏向きだ。


御瀧神社と背後の滝。


滝の手前にある柵。
滝がご神体ということかしらん。


落ち口。
やっぱり緑が濃いほうが綺麗。


大きさ比較。




玉簾の滝
今までで一番水量が少ない。
おかげで、こんなに楚々とした滝だったかと、
かえって感動した。


落ち口も玉簾。


分岐部分も玉簾。


滝つぼも玉簾。


えーと、大きさ比較だけど、
どこにダンナがいるか、
分かるかな〜?


玉簾の滝の駐車場からは、
雲の間からなんとか鳥海山が見えた。
2015/8/13 開運出世の滝(15M?) 玉簾の滝(63M)山形県酒田市

最初にお断りしますが、ほとんど滝、出てきません。登山の話です。
2015年の夏休みは夏バテのど真ん中にあった。というのも、7月下旬から8月上旬、我々の住む地域も含んで連日35度近くなるという猛暑に襲われたのだ。
自分ごとで言い訳もできないのだが、7月の三連休の登山で左手首を捻挫してマトモに料理もできない状態、マトモに掃除もできない状態が続き、生活バランスが崩れてしまって、その猛暑も手伝って見事に夏バテした。
そんなワケでお盆休みは全く予定を入れないでいた。
天気予報もいまひとつはっきりしないものだった。せっかく4日間の連休があるのだから、ちょっと疲れる登山でもしてみたい。ちょっと遠い滝にでも行ってみたい。
それには連休の前半に晴れた場所を探さないと。
後半ではバテた体を休める暇がない。
探した結果、近隣の山では月山がなんとか登れるお天気だと出た。
あとの山は雨っぽいのである。
月山であれば、2度登ったことがある。
標高の高い場所から登ることができるので、涼しい。
たくさんの信仰ある人たちが登る山なので、比較的登りやすい。
夏バテしてすでにヘロヘロの私でもなんとか登れるだろう。
あの雪だらけの山頂は涼しいだろうなぁ。
さて、8月13日。夏休み1日目。起きたら雨だった。
山の天気予報によれば、月山は登山するには十分な天候らしいのだが。
とにかく現地に行ってみよう。向こうは晴れているのかもしれないし。
午前5時、雨が降っているので薄暗いなか家を出発。我が家からだと月山は日本海東北自動車道を利用することになるが、まだ新潟県と山形県の県境がつながっていない。途中で国道7号線に出て、あつみ温泉からまた高速道路に乗る。
幸いなことに、あつみ温泉から先は無料区間なので、かなりお安く月山弥陀ヶ原に着くことができるのである。
で、お天気。
実は、高速道路上は雨だった。ところが、鶴岡インターで下りて、鶴岡市内を走っているあたりはなんとなーく明るい感じだった。あ、こりゃ晴れてくるんだな〜と希望を込めて思う。そして、月山ラインに入って、どんどん標高を上げていくと、うーーーむ、これはどう判断すりゃいいんだ。今にも降り出しそうな曇り。見える景色も雲の中。
駐車場にたどりついてみたら、想像より駐車している自動車が少なかったし、登山仕度をしている人たちはみな雨具着用だ。
でも、降ってはいない。降ってはいないんだけど、いつ降ってもおかしくない。
午前8時にこんな場所まで来て、こんなに悩むとは。
ま、降っていないんだし、行くか。
雨具着用で、しかし、降っていないので、上着のみの着用で。
これから晴れることを信じてスタートすることにした。
  
  
リュックに赤いカバーをかけて出発。フウロの花も雨に濡れている。
    
小雨から曇りの空模様の弥陀ヶ原。キンコウカの海が続いていた。
  
分岐から無量坂へ。ほぼ雨は降っていなかったので、途中で雨具を脱ぐ。
  
振り返ると、弥陀ヶ原の池塘が綺麗に見えた。
頑張って登って行ったのだが、畳石のお花畑の少し手前からまた雨が降り出した。私は雨具をつけ、ダンナは傘で対応。
雨の中、お花畑の花たちは綺麗だったが、カメラを構えるのも大変なくらい風も強くなってきた。
     

      

    

  

    
登り続けるのか、どうするのか、迷うくらいの雨になり、とにかく仏生池までを目標にする。以前に来た時には、仏生池小屋の周りはマルバタケブキだらけだったが、今年はもう終わっているのか、黄色い花の姿がなかった。
小屋に到着したものの、雨はまったく止む気配もなく、さらには山頂方向も真っ白な雲の向こうになってしまっている。雨具のズボンをはかずに行動していたら、下半身が濡れてしまったし。
山頂の残雪のあるあたりに行って冷たい風に当たったら、ただでさえ体調グズグズがどうなるかわかったものではない。
ここは、苦渋の決断ではあるが、撤退することにした。
  
帰りは弥陀ヶ原を御田原参篭所方向へ行く。大きな「なで兎」の石像も久しぶりだ。ここから先の木道で以前はキスゲやコバギボウシが見られたはずなのだが、今年はすっかり終わったあとだった。今年の月山は花の季節がちょっと早かったらしい。
そんなこんなで、12時半には駐車場に到着。とりあえずびしょびしょのままビジターセンターまで自動車で下って、そこのトイレで着替えをすませ、向かいにある二夜の池のほとりのあずまやで遅い昼食を済ませた。

さて、午後2時である。
このまま帰るには早すぎる時間だ。
ここまで来て、ではどうやって時間を潰すか、といえば、滝でしょう〜。
しかし、惜しいかな、滝の資料をまったく持って来ていなかった。仕方がないので、今まで行ったことのある滝を目標にする。
このあたりで、一番大きな滝といえば、玉簾の滝だ。そこには行けるだろう。ナビにもしっかり入っていたので、ナビまかせで自動車を走らせることにした。
行きがけの駄賃で開運出世の滝にも寄ろう。
とりあえず自動車を走らせたが同じ酒田市でも、月山と玉簾の滝はけっこう距離があった。地図や資料が手元にあったら、実は最上川の向こう落ちる百選の滝白糸の滝のほうがものすごく近いと分かったんだがなぁ。
そんなこんなで、開運出世の滝に到着したのが、15時。
こんなにすごい滝だったっけ、という神社裏の滝を見て、水しぶきが寒いくらいだと感じたが、山の木々からはミンミンゼミの声が降ってきている状態だ。
そりゃそうだ、8月だもの。やっぱりマイナスイオンの威力はすごいなぁ。
さらに自動車を進めて、玉簾の滝へ。
ここにきてまた小雨が降り始めた。結局雨に祟られたお休み初日になってしまった。
まあ、小雨なので、何度も来ている遊歩道を歩き始める。
神社の鳥居をくぐって、滝の落ちる場所に行くと、あらまあ、真夏の玉簾の滝って、こんななのね。
落差はもちろん変わらないのだが、水量が圧倒的に少ない。
そういえば玉簾の滝については、春と冬にしか来たことがなかった。春は雪解けの水を集めてものすごい水量になるし、冬は凍結する。そして、夏は。
玉簾か。この楚々とした分岐する姿から玉簾の滝という名前がついたんだな、と、納得できた。

結局、玉簾の滝を見終えたら午後4時近くになってしまった。これから新潟に帰るとなると、他に寄り道もできない。なんだか消化不良の登山とついでに済ませてしまったような滝めぐりになったが、これもお天気のせいだと諦めるほかなかった。
交通
    玉簾の滝  最寄ICは山形自動車道酒田みなとIC。県道59号で旧八幡町方面に進み、国道344号に出る。真室川方面に進んで、県道366号に入る。あとは案内どおりに進めばいい。案内はしっかりしているので、迷うことはない。
大きな駐車場があり、そこから徒歩3分ほどで滝前である。
ちなみに、GWの期間とお盆休みの期間はラットアップされる。興味のある方はぜひその時期にどうぞ。
ちなみに、2013年に行った時の爆発的な水量の玉簾の滝のレポはこちら
  開運出世の瀧  
玉簾の滝に行く途中の県道366号、下黒川集落のあたりから左側を注意して見ていると案内版がある。その通りに左折するとそれほど走らずに左側に御瀧神社がある。その裏に落ちている。


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