![]() 不動七重滝 下北山村のHPによると、 右上の大きな滝が上から三段目の 落差80メートルの大滝。 左下の滝が六段目の滝で 落差30メートルだそうな。 あれ、合わせて100メートル以上になる。 あ、総落差は160メートルと書かれていた。 ![]() 山々を入れて撮影。 滝の巨大さがわかる。 ![]() これ、大滝。 あ、上の段が見える。 ![]() 大滝の下のアップ。 ![]() たぶん、四段目、五段目、六段目。 ![]() 六段目の滝つぼ。 遠望でもすごく澄んでいるのがわかる。 ![]() これ、遊歩道入口から滝見台に行くまでの 林道から見た沢の様子。 たぶん、六段目が見えているんだと思う。 ![]() 銚子滝、不動滝 山に飲み込まれそうに写ってしまった。 水量は少ない時だったらしい。 ![]() 銚子滝 上にあるのが銚子滝。 ![]() 不動滝 橋のすぐそばにある不動滝。 水が少ないせいで、2つの流れが 左右から合流しているように見える。 ![]() 滝つぼ。 と言ってもこの日はほとんど水はない。 橋から見下ろせる。 ![]() かくれ滝 国道から入って行くと、左手に隠れている。 まず、こんな感じで目に飛び込んでくる。 ![]() 大きな岩を乗り越えて見上げる。 一番下の段の岩盤が なめらかに磨かれていて、美しい。 ![]() とんでもない逆光だが、大きさ比較。 手前に人がいるのよ。 ![]() 落ち口にちょうど太陽が。 ![]() 上と下で表情が違う岩盤だ。 ![]() 大鍋小鍋の滝 連続で鍋っぽい滝が並ぶ。 いや、鍋っていうのは、滝つぼのことだけど。 ![]() これは、上流のほうの滝。 さらに上にも小滝が連続しているようだ。 |
2017/5/5 不動七重の滝(落差100M) 奈良県下北山村 不動滝(落差40M) 銚子滝(落差50M) かくれ滝(落差105M) 大鍋小鍋の滝(落差20M) 奈良県上北山村 さて、不動七重の滝だが、我々はそれほど昔でもない2012年に来ている。この時も和歌山がわから国道169号を北上して滝の望める林道に入ったのだが、まったく忘れてしまっている。で、案内看板があるはずだよな〜、などと思っているのだ。 前のレポでも書いたが、和歌山がわからだと、案内看板は見えません。 とりあえず、ナビの言うとおり左折で林道に入る。林道の入口にはなんだか登山者がけっこういた。そういえば、この道は前鬼山の登山道に至る道でもあるのだ。 林道を走って行くうちに、ああたしかこんな道だったよな〜と思い出してきた。 前に来た時は、まだなのかな、いつ見えるのかな、と曲がりくねった林道に不安になったが、さすがに1度来ているので安心して先に進める。午前10時少し過ぎに不動七重の滝を見下ろせる場所に到着した。 ![]() ああ、やっぱりすごい滝だなぁ。 今年は雪が多かったのか、それとも何らかの理由があるのか、緑がやや少ない。おかげで前に来た時に見えなかった滝つぼがよく見えた。 なんてきれいな色なんだろう。 あの大きな滝の大量の水すべてがあんなに澄んだ水なのだ。 そばまで行ってあのきれいな滝つぼを覗き込んでみたいなぁとも思うが、この巨大な滝は全体を見下ろせるここからの眺めが一番美しいのだと思う。 写真を何枚か撮影して、おとなしく引き返すことにした。 国道169号に復帰して、目指すのは道の駅上北山である。ここで又剱山に関する情報を得ようと思っていたのだ。 ほどなく到着。しかし得られたのは簡単なイラストマップだけだった。なにせ、昼食を調達するにも簡単なお弁当と菓子パンがちょっとしかないし、レジを任されているのがおばちゃんと入ったばかりのアルバイト高校生みたいな感じだったもの。 とにかく、ここで菓子パンと缶コーヒーを買い、イラストマップにかろうじて載っていた又剱山の登山口をめざすことにした。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * この先の又剱山については、中の滝のページに譲る。時間順に読みたい人はこちらへジャンプしてください。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 2日目のメインイベントを終了して、時刻はまだ午後1時30分。すでに上北山に来ているので、大台ケ原の宿までは1時間ほどでつけるはず。とすれば、まだ滝を拾うことができるだろう。 又剱山の登山口のある林道を我々が来た国道169号がわに戻るのではなく先に進むと、国道425号に出る。そう、あの国道425号だ。 我々は途中の白谷トンネルの工事のため通ることがかなわなかったが、この国道425号は、十津川村からうねうねと続き、国道169号とクロスして三重県尾鷲市まで続いている。ほぼ林道と変わりないこの国道は、滝が鈴なり状態の道なのだ。 とにかく、手元にある上北山村のパンフレットにあるかくれ滝と千尋滝だけは見ておきたい。であるなら、考える必要はない。そっちに向かうべし。 しかし、無謀っちゃ、無謀なのだ。又剱山に登れたのも奇跡みたいなもんだったじゃないか。この林道、どこでどう通行止めになっているか、予測できないのだ。 しかし、スタートしちゃいましたとさ。 林道をぐねぐねと下り、途中で林道サンギリ線が右に分ける。 そこにちょっといや〜な表示があった。 備後橋工事のため、通行できません。 備後橋?どこだ、そりゃ。詳しく書いていないので、通行止めを食らったら戻るしかないだろう、と先に進むことに。 あれれ、これは橋だよな、渡れるよな、という場所になった。 よくよく見たら橋じゃない。ダムの上だ。これがどうも坂本ダムらしい。林道の幅のままダム上の道になっている。これはこれで珍しいなぁ。 ![]() 坂本ダムを出たらすぐに国道425号である。なーんだ、通行止めないじゃん。 まずは、左折するとそれほど遠くない場所に不動滝と銚子滝があるらしい。国道に出れば少しは道幅が広くなるかとおもいきや、ちっとも広くならないし、むしろじめっとした感じの道路になってきた。通行量も相変わらずない。少しも気が休まらない道路だ。 やや走って行くと、あ、前方に滝発見。 すごい滝だ。高い場所から落ちているのがわかる。 道が大きく右にカーブして、赤い欄干の橋になっているのだが、その橋の向こう側に立派な滝がかかっていた。 橋のそばまで行って駐車。橋のたもとに、自転車のマークのついた立札があり、不動滝、銚子滝と書かれていた。 ![]() ![]() 徒歩で橋の上まで行き、滝を見上げる。 はるか上に滝があり、木立に隠れて流れて、橋のすぐそばでもう一度滝になっているようだった。 その最下段がどうも左右から2つの沢が合わさって滝になっているようなのだが。 さて、これは、どれが不動滝で、どれが銚子滝なんだ? 上北山のパンフレットのイラストの感じだと、上段の直瀑が銚子滝で下段の分岐瀑が不動滝らしいんだけど。 あとで上北山村のHPで調べたらやっぱり上のほうが銚子滝、下のほうが不動滝だった。どうやら思いっきり水量が少ない時だったらしいが、それでも我々はすごい滝だと大喜びした。 自動車に戻り、またほぼ林道の国道425号を走る。もうそろそろかくれ滝なんだけどな〜と思っていると、不自然に2台の自動車がとまっている場所を発見した。なにせ通る自動車も少ない道だもの、2台も自動車がとまっているのは、本当に不自然なのだ。そこがかくれ滝の入口だった。また例の自転車のイラストの立札があって、かくれ滝だと教えてくれている。 路肩がやや広くなっていて、5台くらいなら自動車も駐車可能だ。 1台の自動車の運転手らしき男性捕虫網を広げていたので、何を狙っているのかと尋ねたら、ヤマキマダラヒカゲだとのこと。ええー、そんなどこにでもいるような蝶をこんな山奥まで来て狙うの〜?と思っていたら、この付近ではこのあたりしかいない、とのこと。うーむ、新潟の山ではイヤっちゅうほどいるぞ。 もう一台のご夫婦と一緒になる形で滝に向かう。 ![]() ![]() ![]() 向かうといっても、入口の木の橋のような遊歩道をちょっと歩いて、あとは岩だらけの場所にほおり出される。見上げるともう滝があり、好きに滝に近づきたまえ、ということだ。 うおおお、とんでもない滝だなぁ。よくもこんなすっぽりと四方を囲まれた場所に滝として落ちているなぁ。ってか、この囲まれた場所をこの滝が作ったんだろうなぁ。 滝を見上げながら岩を飛びつたい進んで行くと、ご夫婦のダンナさんのほうが私に向かって「あっ」と声をあげた。何事かと足を止めると、 「カエルが」 ひえっ。ほほほほ、本当だ。私のすぐ足元にカエルがいた。これがまた微動だにせずに、しゃんと座っていらっしゃる。 思わず、私とダンナさんで写真撮影。きっとこの滝の主だぜ、なんて言いながら。 ![]() ちょうど間の悪いことに、滝を見上げると、落ち口の場所に太陽が位置してしまっている。逆光も逆光。これ以上の逆光のない時間帯だった。 写真には不都合だが、落差100メートルを超える滝の向こう側に後光が差して見えるような感じだった。 我々が行った時は水量が少なかったので、楚々と落ちる分岐瀑だったが、水量が多い時はに近づくこともできないらしい。そうなると、「かくれ」滝ではないけどね。 隠れ滝から先は大台ケ原から遠くなるので、ここで我々は戻り、国道425号をそのまま国道169号まで行くことにした。そちらに行けば千尋滝とツキ谷滝という滝が2つ見られるし。 ずんずんと来た道を戻り、坂本ダムを通り過ぎる。 そこで、ふとイヤな感じに気がついた。 道が荒れているのである。今までの道も細くて怖かったが、そのレベル以上に荒れているのだ。落石や木の枝、さらに道そのものもなんとなく苔っぽい。つまり、本当に、本当に自動車の通りが無いのである。 路肩に自動車を止めて、慌てて地図を開く。イラスト地図も動員する。 記憶にあるのは備後橋という橋の名前。えーとえーと、あったぞ、備後川。国道169号に出るちょっと手前、千尋滝の沢を通り過ぎたあとに備後川がある。それを渡る橋が通行止めとしたら、ものすごい時間のロスだ。 千尋滝をあきらめてここから来た道へと戻れば、時間的なロスはほぼ無いだろう。落石や積雪の通行止めと違い、橋が通れないとなれば万が一でも通り抜けられる可能性はない。泣く泣く千尋滝をあきらめて、自動車をUターンさせた。 坂本ダムを渡り、また林道に逆戻りである。 ただ、ちょっとした慰めもある。実はこの林道のすぐそばにあるのに来る時に見落とした滝があるのだ。それを拾えれば、戻るのも悔しくない。 いよいよあの通行止めの表示を見てしまったサンギリ林道との合流点になろうとしたあたりで、道の右側を流れる沢が大きく2段になって落ちているのを発見した。これがその滝か? 当たり。 例の自転車のマークの立札に名前が書いてある。「大鍋小鍋滝」。大鍋の滝と小鍋の滝というワケではなくて、この全部が大鍋小鍋の滝というらしい。 ![]() ![]() こりゃ、反対方向からは見落とすわ。 幸いここも多少の路肩の広さがあったので駐車して写真撮影。 上北山村はヒルクライム大台ケ原などのイベントがあり、自転車に乗る人たちにやさしい村らしい。自転車マークの立札のおかげで、滝をめぐる我々もとても助かった。 この滝から少しすすめばもう林道サンギリ線の分岐である。国道169号に出るには、このサンギリ線を進むほうが近いらしいので、そちらに向かう。あいかわらずにうねうね林道ではあるが、今度こそ通行止めに合うこともなく、無事に国道169号に出ることができた。 あとは大台ケ原という超メジャーな観光地に向けて進めばいいだけである。あるはずなのに、その曲がり角、見落とすからなぁ、我々は。ってか、ナビが自分のいる場所がわからなくなって、案内できないでいたのだ。痛手も少なくすぐに戻って大台ケ原ドライブウェイに乗る。やあ、雲上の道だぞ。今までのじめっとした林道とちがって、快適な道路だ。しかし、長い。いったいいつ大台ケ原に着くの〜と思うくらい長いこと走ると、ようやく広い駐車場に飛び出た。 おお、この雰囲気、なんとなく尾瀬の御池の駐車場に似ているぞ。でも、無料だ。ありがたいなぁ。 夕暮れ時、駐車場にはあまり自動車はなく、車中泊する人などがチラホラいる。我々はこの駐車場のすぐそばに宿をとっているので、その宿の前に駐車した。 時刻は午後5時。ああ、長い一日だった。 ![]() 2017年GW奈良県の滝めぐりそのC中の滝、西の滝へ |
交通 上北山村へのアクセスは上北山村のホームページに詳しい。 また、国道などの通行止め情報もトップにあげられているので、訪問する際は必ず村のホームページを確認してからのほうが現地で慌てないですむ。 道の駅吉野路上北山を起点に。 我々が訪問した時は国道425号の備後橋が通行止めだったために、とても変則的に滝見学になっている。 不動七重の滝 道の駅上北山から国道169号を熊野市方向へと南下。 下北山村に入ってすぐ前鬼橋を渡ってすぐに右手に林道がわかれる。大きく不動七重の滝と看板があるし、道路標示も「世界遺産大峯奥駈道 前鬼登山口」と書かれているので、見落とさないと思う。(逆がわからだと見落としがちなんだけど) そこからしばらく林道を走ると、まず遊歩道入口があるが、そこから滝は見えない。さらに進むと、右側にやや広いスペースがあり、どーんと不動七重の滝が現れる。 実に詳しく下北山村のページで紹介されている。 道の駅上北山を出て国道169号を熊野市方面へと南下。すぐに信号になる。そこを左折。川を渡って、小処温泉方面へと進む。途中、水分神社という神社のところで道が2つに分かれる。一方は小処温泉、もう一方は坂本ダム方面。ここは右側の坂本ダム方面へ。案内板などはないので、神社が目印。小処温泉のほうへは行かない。うねうねした林道をかなり進んで、ピークを過ぎてまたかなり下る。(この道は、林道橡谷西ノ谷線といい、別名大峰山脈展望ラインだ。実は我々が行った時は落石のため通行止めの表示があった。ダメもとで行ってみたら通れたけれど。通れない場合はもう少し南の林道サンギリ線を利用するとよいが、同じ理由で通行止めを食らう可能性もないわけではない)すると、右に行くと林道サンギリ線であるという場所に出る。ここは右に曲がらずにやや左方向の直進。坂を下る感じになるので、左手の川のほうを注意していると、自転車のイラストの看板が出てくる。そこが大鍋小鍋の滝。 さらに先に進んで、坂本ダムの上を通り、国道425号に突き当たったら左折。尾鷲市方面に行く。しばらく走ると、本文中の写真のように赤い欄干の橋と銚子滝、不動滝が目に飛び込んでくるはずだ。そこからさらに尾鷲市方面に進み、右手に流れていた古川を渡って少しだけ進むと右側に路肩がちょっと広くなっている場所が出てくる。ここにも自転車のイラスト看板がある。そこがかくれ滝。 大鍋小鍋の滝、不動滝、銚子滝は道路から見ることができるが、かくれ滝は大岩を飛びながら進む必要があるので、サンダルやハイヒールでは無理。 また、自転車のイラスト看板はものすごくよい目印ではあるが、小さいので見落とさないように。 あとは、尾鷲市まで抜けてしまうか、林道サンギリ線まで戻って国道169号に出る。備後橋が通れるようになれば、千尋滝、ツキ谷滝なども合わせもう少し行きやすくなると思う。 |