![]() ![]() 蜻蛉の滝 せいれいの滝と読む。 わかるかなぁ、滝の感じが。 滝の落差のほぼ中央で見ていて、 上の写真は落ち口を見上げて、 下の写真は滝つぼを覗き込んでいる。 ![]() これ、一番上の滝つぼ。 澄んでいて、きれいだ。 ![]() その滝つぼから駆け下る水。 ![]() 少し下ると祠がある。祠。 ![]() 祠から手を伸ばして、 水の下る先を見る。 橋が写っているが、 あれが一番下の滝見台。 ![]() これは説明看板のある場所から見た図。 ![]() その昔、狩りに来た天皇に 大きなアブが食いついたが、 そのアブをトンボが噛み殺した。 で、天皇がそれを褒め称え、 この地を蜻蛉野(あきつの)と呼ぶようになった。 と、いうことで、この滝も蜻蛉の滝だそうだ。 ![]() 上の場所から祠を見上げる。 こんな位置関係。 ![]() 螺旋階段を下った先の滝見台。 右に蜻蛉の滝。 左に無名沢の滝。 ![]() 蜻蛉の滝を見上げる。 だいぶ表情が違って見える。 ![]() 蜻蛉の滝の下部。 きゅっと狭まって、もう一段落ちる。 ![]() そして、橋のような滝見台の下を通って、 川にそそぐ。 って、なんか、下水道みたいに見えるけど。 水はきれいなのよ。 ![]() ![]() 鳥居の近くには、八重桜や しゃくなげが咲いていた。 |
2015/5/6 蜻蛉の滝(落差50M) 奈良県川上村 大蛇ーまでの装備をとき、大台ケ原ドライブウェイを下って行く。 途中、見晴のよい経ケ峰あたりで大台ケ原を振り返ると、もう雲が出てきていた。もしかしたら少し遅かったら滝は雲の向こうだったかもしれない。 国道169号に復帰して、最寄りの高速道路インターへと北上する。 と、その前に道すがらで立ち寄れる滝があるのを事前に調べておいた。 この時点でどのインターから乗るか、まだ決めていなかったのだが、とにかく国道169号沿いの高速道路にほど近い場所に蜻蛉の滝と宮滝という文字が地図に載っている。 この2つの滝は拾えるだろう。 正午をまわり、お腹もすいてきた。途中川上村の道の駅に立ち寄ったが、時刻が悪くて混雑中。このまま蜻蛉の滝まで行ってしまおう、北上すれば飲食店くらいはあるだろう、ということになった。 で、やめればいいのに、蜻蛉の滝をナビで検索。 入っているのよ、これが。で、ナビに案内させてしまった。 そう、「やめればいいのに」である。もしくは、「懲りもせずに」である。 道の駅からそれほど国道を北上することなく、ナビは左折せよ、と言う。観光滝っぽいイメージがあった蜻蛉の滝だが、なぜか国道からそれて民家の間の細い道、山の奥に向かう道へと入って行く。ま、滝だし。山にあっても不思議はない。 それにしても、国道からそんなに離れていないはずなのに、なかなか着かないなぁ。と思っていたら、いきなり道の途中で目的地に近づきました。案内を終了します、と言われてしまった。ええーーーー。なんにもないじゃん〜っ。 いや、あるのである。 ナビの地図をちょっと広範囲にすると、蜻蛉の滝の文字が出てきた。 行く道があるはずなんだが。どこかに標識でもないものか。 あった。なんと不運なことだろう。みつけてしまったのだ、小さな案内標識。 場所は坂道の途中。西川簡易水道浄配水場と書かれたカマボコ屋根の建物のすぐそばだ。「蜻蛉の滝0.7キロ」と手書きで書かれている。 なんだ、メジャーな滝だと思っていたけど、それほどじゃないんだな。滝って、あまり人は喜ばないものだから、ひつそりと遊歩道が作られているんだな。 知らないとは怖いものだ。すっかり信じ込んで、その案内の先にあるほとんど人の通らないような道をたどることにした。 ![]() これが蜻蛉の滝の裏入口の目印の水道施設。 これが急降下なのよ。手持ちの資料でPより徒歩5分と書かれているが、5分急降下して現れたのは、周遊路と書かれた案内ポールだった。え、周遊? で、我々の来た方向に向かって、手書きで吉野山と書かれていた。え、ええ? 周遊路は右と左に分かれていて、どっちに進めば滝なのかは、案内には書かれていない。とりあえず、左に行ってみよう。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 滝の姿が見える。たぶん、一番落差のある部分だと思うんだけどなぁ。 左側には遊歩道の手すりがちょっと張り出していて、展望できるような箇所があった。そこに立ってみると、おお、滝が見えるじゃないか。 うっそうとした木立に見え隠れするように白い水流が見える。あれが蜻蛉の滝だな。 いや、ちょっと待て。違うってば。 蜻蛉の滝は細長い滝で筒状の岩盤の中に落ちて行くような滝のはずだ。見える角度が限られていて、滝の全体をワンフレームで納めることはできない。実際それがどんなふうに落ちているのか見てみたくて、蜻蛉の滝には来たかったのだ、とダンナが言っていた。 それに、なんだか滝の方向から子供の声がする。 声がするってことは、行けるのか。 歩き出す。 やや歩くと、吊り橋が出現した。吊り橋だとぉ〜? ここはどこ、滝はいったいどう行けばたどり着けるの? それでも、まだ子供の元気のいい声がして、なんだか近づいているような感じがするのが救いだった。 吊り橋を渡りきると、白倉山とか青根ケ峰へ登るらしい道が分かれる。どこだよ、それ。 ![]() ![]() ![]() とにかく声のする方へ歩いて行く。と、眼下に青い釡が現れた。 おおおおおお。滝だ。 ってか、滝の落ち口。一番上の釡だ。 自動車を降りてから25分かかって、やっと蜻蛉の滝の一番上に来ましたとさ。 しかし、来たからと言ってこれで終わりではない。 下まで下らないと意味ないでしょう〜。 階段がついていて、滝に沿うように下って行くことができる。その下に祠のある段。さらに下に滝見台がある。滝見台のそばにはあずまやがあり、そこからさらに下に螺旋階段が伸びていた。 滝見台から覗き込んで奈落の底まで行きそうな流芯の行方を追うがよくわからない。そこは螺旋階段を下ってみてみてください、ということらしい。 螺旋階段で下るとさらに下の滝見台になる。ここからは奈落の底が見える。小さな滝つぼに細い滝がきゅっと狭まって落ちて、さらに下に落ちる。それから滝見台の下をくぐって川になる。 その川にはもう一本沢が流れ込んでいて、滝見台の右側には蜻蛉の滝、左側にはその無名の沢の滝が岩盤を伝うように流れ落ちていた。 ![]() ![]() この滝見台はどこにも通じていないので、また螺旋階段を上ってあずまやに出る。 さて、と。 どうするね、来た道を戻るかね? とりあえず、あずまやに通じているとても整備された道を出発点まで行くことにした。本当に5分弱で入口に着いてしまった。 「不動明王 天龍大神 弁財天」と書かれた鳥居がある。 そして、見事に整備された大きな駐車場に立派な案内イラスト地図があった。 ![]() ![]() あずまやからとても整備された道を下り、鳥居のある広場に出る。 どーしてこの入口に案内しなかったのよ、我が家のナビは〜っ。 自動車ははるか上のほうに駐車しているので、そこまで登らなくちゃならないじゃないのぉ〜っ。 大きな道に出ると、実にわかりやすい蜻蛉の滝への案内があった。ナビに任せずに自分の目で目的地を探していれば簡単にこの場所に来れたということだ。 ![]() イラスト案内図。あきつの小野公園というらしい。 ![]() ![]() 仕方がない。歩いて坂道を上る。 20分弱かかって、愛車の前までたどり着きましたとさ。 そういえば、我が家のナビ、時々滝の遊歩道入口ではなくて、滝そのものの直線距離で一番近い場所を示すことがあるのだ。 我々にとって不幸だったのは、小さな手書きの看板をみつけてしまったこと。これをみつけなければ、ナビを疑い、いったん大きな道に出て道路上に案内がないか探したはずだ。 ああ、なんてこと。これから新潟に帰らなくちゃならないのに、時間にして30分はロスしてしまった。しかも、まだ昼ごはんも食べてないし。 実は道の駅川上で簡単な観光マップを手に入れていたのだが、これが簡単すぎて、むしろ滝への道がわからなかったのも敗因だ。が、このマップには飲食店の案内がある。蜻蛉の滝のごく近くに軽食店があるのをみつけて飛び込んだ。もうお昼もすっかり過ぎて午後1時半。やっとありついたのはカツカレーでしたとさ。お昼時間過ぎていたのに、わざわざカツを揚げて作ってくれました。 GWではあったが、とても蒸し暑い日で、汗だらだらな上にカツカレー食べて、すっかり戦意を失ってしまった。 も、宮滝、、どうでもいいや。あとで調べたら、宮滝は誤解されがちだが、滝ではなく、いわゆる早瀬の名称で、飛鳥時代の歴史が関係している場所らしい。歴史に興味なければ滝好きはスルーしてもよし。よかったよかった。 帰り道は、結局京奈和自動車道の無料区間を通って、西名阪自動車道に乗ってあとは新潟に向かってひた走った。さすがに家に帰るだけなので迷わない。途中のサービスエリアで夕食をとり、猫どもの待つ家に帰りついたのは午後10時少し前。 それから猫どもにごはんをあげて、猫砂だらけの部屋を片付け、猫トイレを片付け、自分たちも風呂に入り、それでも、その日のうちに就寝できた。いや〜、がんばったね。でも、面白かったね。 ナビに振り回され、通行止めに振り回された奈良だけど、目的は達成できたし、予想以上に収穫できた。 久々の遠征は、大大大満足だった。 |
交通 川上村へのアクセスは川上村のHPに詳しい。 蜻蛉の滝に行くには、高速道路から国道169号を利用して川上村に入った場合、五社トンネルを出てすぐに右折する道があると思う。そっちに進めば大丈夫。 なにせ、迷ってたどり着いたので定かではない。 ただ、滝をナビに入れて行くのが不安な場合は、あきつの小野スポーツ公園を入れると間違いなく本文中のイラスト地図のある鳥居の場所に出られる。 多少登る必要のある道だが、整備されているのでサンダルでも大丈夫だ。鳥居から滝まで5分程度で行ける。 |