![]() 不動七重の滝 写真ではなかなか分かってもらえない と思うのだが、 スケールの大きな、迫力のある滝だ。 ![]() 滝だけクローズアップすると、 こんな感じになる。 ああ、木の緑が邪魔〜。 ![]() 観瀑スペースから見える 一番上の段。 この上もきっとあるんだろうなぁ。 ![]() 見事に美しい釜が連なる。 |
2012/4/29 不動七重滝(落差100M) 奈良県下北山村 さて、本日の予定をすべて終えてしまったのに、まだ午前11時前という事態に陥った我々は地図を開き、もしかしたら行けるんじゃないかな〜と思っていた奈良県の滝をあたってみることにした。 今現在いるのは、三重県熊野市であるが、近い場所にある国道169号を少々北上すれば奈良県、奈良県に入ってもうちょっとだけ北上すれば不動七重の滝になるのだ。 この日の宿は帰りの高速道路の乗り口に近く、なおかつ極安の民宿で、紀伊長島、つまり思い切り海岸沿いである。真逆の方向になるのだが、時間が時間だけに十分に行きつけるだろうと判断した。 で、やめときゃいいのに、ナビに案内させた。 一応ナビは百選の滝の位置がだいたい入っていたりする。不動七重の滝もしっかり入っていたので、おすすめルートにしてしまった。 えー、賢明な方でしたら、来た道を国道まで戻って、国道だけ利用したほうがいいんじゃないか、と思うでしょう。なにせ、昨年の台風の影響であちこちの道路が崩れている状態なのだ。だが、布引の滝までが順調すぎた。きっと道路は熊野川の和歌山よりのほうで大変なことになっていて、三重はそんなにひどいことにはなっていないんじゃないかな〜。・・・甘かった。 ナビの案内する通りに県道を走って行くと、通行止め。迂回路があるという。その迂回路に回ると、もうナビはそこは道じゃないと言い出すし、迂回したはいいけど、いったいいつになったらもとの道に戻るのかさっぱりわからない林道になっちゃっているし。 とにかく、目の前にある道を進むしか手がなくなって、いつ崩れているかわからない林道をウロウロすることになってしまった。 だが、とりあえず入り口に迂回路とあったので、目的の方向には通じているはずである。行くしかない。 とにかく、どこをどう走ったのかさっぱりわからないまま、県道に復帰したり国道を少し走ったりまた県道に入ったりしているうちにお昼近くになってしまった。 ちょうどいい具合にあづまやのある広場があったので、自動車を入れてコンビニおにぎりとカップラーメンの昼食にしてしまう。 田平子峠六地蔵尊と書いてあるその場所は別段景色がいいわけでもなんでもないのだが、静かでのんびりできる広場だった。 どうも棚田百選の丸山千枚田の近くだったらしく、いちいち千枚田の案内があったが、これ以上迷うわけにはいかないので、とにかくナビの案内に従って先に進む。 結局多少の時間のロスがあったらしいが、なんとか国道169号に出て、奈良県に入ることができた。 ナビの案内どおりに国道を行き、左折せよとナビが言った林道の入り口には「大峯奥駈道」「前鬼登山口」とあるが、不動七重の滝という文字はない。帰りの時に気がついたのだが、我々が向かった三重県がわからの方向では看板が見えないのだ。奈良県がわからならイラスト地図看板が見えるので、林道入り口は見落とさないだろう。 林道に入ると、舗装はされているのだが、すれ違いが時折困難になる細いみちになった。右手が谷で開けているので、うっそうとした感じではないが、スピードは出せない。どれほど行けばいいのかわからないまま標高を上げて行く。 と、登山の恰好をした男性が前方を歩いていた。なんだか行く先が不安になったので、そばに自動車を止めて、「どこに登るんですか」と尋ねてみる。「前の鬼と書いて前鬼山です」との答え。我々は不動七重を見に行くのだと言うと、素晴らしい滝ですよ、と言ってくれた。乗せてくれないかと申し出てくれればもちろん滝までなら乗せることができたが、彼はそういうことは言わなかった。もとより、自らの足で登頂するのが登山であるとしたら、乗って行きませんかというのは無粋だろう。 そこからすぐに大きな看板のある観瀑スペースに出た。 ![]() 滝は、やや見下ろす感じでちょっと離れた場所に落ちている。 ただ、遠望というには近い場所で、滝の轟音が十分に迫って来る。 それに、山々に囲まれた空間にあって、なおがっしりとした存在感のある、とてつもなく大きな滝に思えた。 遠くても、迫力がある。 しかも、何段にもなって落ちている滝つぼの一つ一つがものすごく綺麗な色をしている。ところが、その釜が緑の陰になってよく見えないのだ。 滝見スペースのあっちこっちを歩いてよいポジションがないか探すのだが、やっぱり見え方は同じだ。ちょっとだけそれが惜しかった。もう少しだけ葉っぱの少ない時期がよかったかも。 この滝も三重県の布引の滝と同じく滝のそばまで行ける遊歩道があるらしいのだが、我々はこれから海辺の宿まで戻る必要があった。 今回の紀伊半島の滝めぐりは、手軽な滝を駆け足で、と決めている。そこまで深追いはできなかった。 自動車が1台来て、滝を見ようとしているのを機に、我々は戻ることにした。 戻る途中に登山の男性と会ったので、見てきましたと報告。気をつけて登ってください。 いやぁ、それにしてもすごい。 今日はたった1日で百選の滝を4つも見てしまった。やっぱり早起きは得なんだなぁ。 そのE笠木不動滝へ |
交通 不動七重の滝 我々は三重県がわから国道169号(309号でもある)を北上して奈良県入りした。 池原ダムサイドをしばらく走ると、「世界遺産」の道案内が出ている。「大峯奥駈道」「前鬼登山口」とある林道へと左折する。 奈良県がわから行く場合には、下北山村に入ってすぐの林道で、入り口にイラスト地図看板がある。 林道に入ってもかなり走る必要がある。舗装はされているが細くくねった道なので、走行には注意が必要だ。 観瀑スペースには大きな看板があり、駐車するスペースも数台分ある。回転もできる。 |