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那智の滝





那智の滝
飛瀧(ひろう)神社への石段より撮影。
この滝に関して言えば、
滝単体よりもなにがしかの人工物が
一緒のほうが那智の滝らしいと思う。


青岸渡寺の展望台から見た光景。
山々と三重の塔と滝が素晴らしい。
ちょうど日の出の時刻だったので、
塔の赤さがさらに増していた。


と、いうことで、塔と滝。
赤い塔が朝日に照らされて、
さらにまっかっか。
ちなみに三重塔は青岸渡寺の建物です。



飛瀧神社へ向かう石段から。
前方の白い壁は滝水である。
人の大きさと比較して、
本当に巨大だとわかる。


鳥居を全部入れるとこうなる。
鳥居の向こうは柵になっていて
近づけない。
滝に向かって左手に
お滝拝所があり、300円で滝に少しだけ
近づくことができる。


鳥居の向こうの柵から撮影。
滝の下ががれきだらけというのが
よくわかると思う。
那智の滝、落差がちょっと
縮まったかも?


これは三重塔あたりから
滝の上のしめ縄をクローズアップ
してみたもの。


飛瀧神社の階段を下る前の道路上から撮影。
三筋の瀧であるのがはっきりわかる。
2012/4/29   那智の滝(落差133M) 和歌山県那智勝浦町

今回の滝遠征のメインの滝はもちろんこの那智の滝である。
なにせ、滝めぐりのサイトでこの滝を見ていないのは、ちょっと恥ずかしいくらいの日本を代表する名瀑なのだ。
よくもまあ10年以上も滝のサイトを運営していて、この滝を避け続けてこれたものである。
しかし、今回、どういうラッキーなのか、安宿を探していたらなんと熊野那智大社のほぼ真ん前の民宿に予約を取ることができた。
前日は真っ暗になってから着いたのでそのすごさがわからなかったのだが、夜が明けて、午前5時40分、宿を出たらびっくりした。振り返ると滝が見えるのである。那智の滝を見るのにこんなに立地のいい宿はほかにないだろう。
  
宿から出たらすぐ那智の滝が!
実は、前日に宿の人に那智大社から那智の滝を回って宿に戻るとどのくらいの時間がかかりますか、と尋ねていた。すると、2時間から3時間かかると返事が戻ってきた。
うへ〜、そんなに大変なのか、那智の滝。
しかし、朝になって窓のカーテンをあけてみると、目の前の高い場所にどうも那智大社の山門、ちょっと右側に三重塔が見える。すると、どんなに那智の滝への道のりが険しくても、1時間もすればまわって来れるんじゃないかなぁ。と、目算した。
5時に起きて、スーパーで買ったパンで朝ごはんを済ませて、朝5時からお勤めはやっていますよ、という那智大社に向かう。
お土産屋とお土産屋の間みたいな階段を上って行くと、赤い鳥居、左にそれて歩いて行くと、山門になった。
  
表参道入口。早朝のためお土産屋もしまっている。

    
  
那智大社の鳥居と青岸渡寺の山門。

  
那智の滝の水だって。
とりあえず那智大社にお参りするために山門の階段を上る。
すると、大社ではなくて、青岸渡寺という地味な色合いのお寺の前に出た。那智大滝が水源だという水が飲めるようになっていた。
さらに進むと、裏から入るみたいな感じで那智大社に出た。神社の人が掃き掃除をしていたりして、早朝の感じがすがすがしい。
  
那智大社社殿。

  
全部重文。
樹齢約850年の樟の木(くすのき)があって、胎内くぐりをすると安産になるとかなんとか。そこの門もたった今あけたばかりだった。ここまで早いとだれに向かっても簡単におはようございますといえる。
    
  
平重盛のお手植えと言われている樟の木。
朱塗りの社殿を見てまわり、さて、いよいよ那智の滝を拝もうか。
もう一度青岸渡寺に戻り、通り過ぎて、滝を見通せる場所に出た。
  
青岸渡神社。
おお、三重塔と滝が見える。ここがよく絵葉書で見る塔と滝の絵の場所かしらん。
いや、どうもここだと塔と滝が離れちゃっているなぁ。
もう少し別の場所があるのかしらん。
ベストな位置を探りつつ、三重塔の方向に向かって歩いて行くと、熊野古道という文字が。よく写真で見る石畳の道というわけではなく、ただうっそうとした林の中を縫う登山道のように見えた。こんな道を人々は行き来していたんだなぁ。
しかし、塔と滝の位置がうまくなる場所はなく、建物の中とか入れない庭とかに特別に入れてもらわないと無理なんだろうなぁということがわかった。
少し歩くと、三重塔の前に到着。
朝日を浴びて塔がさらに赤く見える。思い切り絵葉書写真になってしまうが、それでもきれいなので那智の滝と三重塔の写真をパチパチ撮りまくった。
三重の塔から車道をやや下る。この道は防災道路で、有料になるらしい。(HPによると800円) 途中から遊歩道にそれることができる。遥拝所の跡や大きな杉の木などを見ながら古道を歩いて行くと、車道に合流。すぐに飛瀧神社の鳥居になった。
  
滝に向かう古道。

  
飛瀧神社の入り口。

  
なだらかな石段を下る。
ここから先は階段だ。
杉の木々の中の石段を下って行くと、前方に鳥居と降るような滝の水が見える。滝の大きさに鳥居がミニチュアに見えるくらいである。完全に階段を下りきって、鳥居ごしの滝を見上げるよりも、この階段の途中から滝の下のほうだけ見える位置のほうが滝の巨大さを実感できるような気がする。
滝前に出てみると、目の前の高さはほぼがれきだった。
昨年、2011年9月の台風12号で那智の滝もかなりの被害に遭ったというが、目の当たりにすると、本当にひどいことになったと実感した。
家ほどもありそうな巨岩がごろごろと滝の下に積み重なっている。
それでも復旧工事が進んでいるとかで、倒れた木などの撤去はすんでいるようだった。
貧乏旅行を自負している我々なので、この飛瀧神社のさらに奥にあるお滝拝所300円也にはいかなかったが、復旧工事用の募金には微々たる募金をした。
さんざん滝を撮影して、宿に戻る。
ここに宿をとったおかげで、駐車代500円は節約することができた。
時間を見てみると、6時30分。ほーら、1時間ちょっとで回れたじゃん。
あらかじめ早朝に出発すると告げてあるので、朝食の準備中だった宿の人に精算してもらって、宿をあとにした。
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交通
  那智の滝  熊野那智大社のHPによると、名古屋からの場合は紀勢自動車道大山内インターから国道42号経由で約4時間、大阪からの場合は阪和自動車道南紀田辺インターから国道42号経由で約4時間だそうだ。
ただ、我々が行った時には、紀勢自動車道は部分でできていて、海山インターと北尾鷲インター間が無料で通行できるようになっていたので、高速道路の建設状況によってはもう少し時間は短縮できると思う。
那智山のお土産屋などの駐車場(有料500円ほど)に入れた場合、那智大社、飛瀧神社をまわって写真を撮りまくって、足に自信があれば1時間で戻って来れる。
我々は滝めぐりがメインの旅行なので熊野古道などは割愛したが、那智の滝より少し下に熊野古道を味わえる大門坂の入り口があり、大きな夫婦杉などが見ることができる。
ゆっくり時間を割いて世界遺産を味わうのもいいと思う。

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