![]() 白藤の滝 ざっと二段に分かれる滝だが、 下段が圧倒的に長いため、 むしろ直瀑に見える。 ![]() 赤い橋の上から見ると、 こんな感じ。 直瀑でしょ。 ![]() 大きさ比較。 手前にダンナがしゃがんで撮影中。 ![]() 橋を渡ると滝前まで行ける。 ![]() 上段。 両側から緑が迫って、 涼しそうだ。 ![]() 滝つぼ。 しぶきが美しく散る。 底に白い石があるようだ。 ![]() 川の近くまで行って 下流から撮影すると、 こんな感じになる。 |
2014/5/3 白藤滝(落差20M) 三重県伊賀市 今しかないでしょ 2014年のGW。実は1か月ほど前まではどこに行くかは決めていなかった。行くとしても、上限5万円。もちろん、ガソリン込の交通費も含めてこの金額以上出せませんよ、というつもりだった。 なにせ、正月に思いもよらない長距離遠征に出てしまった。ホントであれば5万円だって、かなりの覚悟の出費なのだ。 しかし、である。 どういうワケか、GWも遠征してしまった。 食費を切り詰めて、安い宿を探せば、2泊で回れる場所があるだろうと探した。しかし、我が家から2泊で行ける範囲で行ったことのない百選の滝はほとんどない。 行けるとしたら、関西方面かなぁ。笹の滝とか、遠望であれば中の滝なんか見られるんじゃないかなぁ。 なんて調べていたら、ダンナが大杉谷の七ツ釜滝に行けるか、と言い始めた。 え、そりゃ無理でしょう。あそこはかなり歩いた先にある。行けるとしたら、かなりの長期の休暇でないと行きたくない。 いや、七つ釜滝のある大杉谷の登山道は、災害のために崩れて通れなくなっていたが、今年から全面通れるようになった、というのだ。 昨今のゲリラ豪雨の状況からして、いつまた通れるようになるか分からない。通れる今こそ行っておいたほうがいいんじゃないか。 結果からして、その今年から通れるようになった崩落箇所までは体力不足で行くことができなかったのだが、常に通れなくなる可能性の高い登山道という印象が刷り込まれている大杉谷。今いかずして、いつ行くのだ、という妙な切迫感があった。 よおし、行ってもいいぞ。借金してでも行ける時に行くというのが我が家のポリシーだ。ただし、途中にある山小屋の桃の木小屋の予約が取れれば、である。いや、山小屋だから、予約もなにも厳しいことはないと思うが、私、山小屋には泊まったことがない。泊まるとしたら、個室から始めないと、大部屋のルールがわからない。 取れました。なんか、あっさり桃の木小屋の個室の予約、とれてしまった。山好きってば、あまり泊まる場所にお金はかけないのかも。 そんなこんなで、え、うそ、という間もなく、GWは大杉谷トレッキングに決定してしまった。 どーすんだ、春先はめちゃくちゃ体力落ちているし、外反母趾が悪化して、歩くの辛いこの私なのに。 ま、なるようになるさ。 そうですか、お伊勢ですか そんなこんなで、とりたてて早起きするでもなく、5月3日の朝に新潟を出発。途中の小布施のパーキングあたりでは満開の八重桜の並木を見ながら春を満喫。 ただし、今回からナビをスマホのアプリを利用したものに変更したために、わけのわからないすったもんだがあった。 というのも、いきなり電源が切れて、これからジャンクションだというのにどっちに行けばいいのかわからなくなってしまった。中央自動車道をひたすら南下して愛知県入りしたのだが、小牧ジャンクションで最初行く予定だった方向ではなくて、逆方向に向かってしまった。慌てて最初のインターで下りたら、ちょうどお昼どき。どこかのパーキングでお昼にしようと思っていたが、そのインターのすぐそばに大きな公園があったので、そこでおにぎりとカップラーメンのお昼にした。なにせ貧乏旅行なもんで、食費は極力抑えている。気持ちのいい公園で、のんびり気兼ねなくお昼ができたので、ちょっとした間違いもOKとしよう。 改めてナビを設定して、再出発。しかし、三重県に入ったあたりで、高速の渋滞情報がイヤなことを告げてきた。桑名から関までほぼ断続的に渋滞していて、動いていない状態らしい。 我々はこの日は大台町の三瀬谷駅近くにある宿に午後7時くらいまでに着けばいい予定だったので、ちょっとだけ足を伸ばして那智の滝さまにご挨拶するつもりだった。とすると、その渋滞にハマるワケにはいかない。回避するためには高速を降りて、下道を行くほうが賢明だろう、と判断した。 いや〜、慣れない土地で、この判断はどうだったのか、いまだによく分からないが、結局下道の国道23号線でもピクとも動かない渋滞にハマり、那智まで行くことを断念せざるを得なかった。 なんなのよ、この渋滞は〜っと思っていたら、その先にお伊勢さまがありましたとさ。どれほどの関西人たちがGWにお伊勢さまに行きたいと思ったのかはよく分からないが、滝好きが想像もしない観光的魅力が伊勢神宮にはあったらしい。とにかくとんてもない渋滞でした。 断念したが、そのまま宿に行くには時間が余る。ってか、もったいない。 慌てて滝本をひっくり返し、渋滞のさなかのこの場所、えーと、鈴鹿市のあたりから行ける滝は無いか探した。 あるぞ、2つ。ことここに至っては、百選だとか見栄えがするとか、せっかくの遠征だから、とか言っていられない。行けそうならその滝に行こうじゃないか。 と、いうことで選んだのが、伊賀市の白藤の滝と津市の布引の滝だった。 遠征最初の滝 ところが、マトモな現在位置がよく分からないので、これまたナビに案内してもらうことにしたら、いったいどこをどう走ったのかさっぱり分からないことになった。ヤバい、渋滞を考慮しないナビさまは、渋滞の真っただ中の高速道路に案内するかもしれない。一般道優先に設定したつもりなのに、そっちに向かっていないか?ビクビクしているうちにナビが案内したのは、国道25号線名阪国道。これは、自動車専用道路で、いわば無料の高速だ。ナビ的には一般道だわなぁ。渋滞していないのか?幸いなことに名阪国道はまったく渋滞はなく、たぶん御代というインターで下りたのだと思う。県道2号に入った。 ナビには住所の代表地点しか入れることができなかったので、あとは滝本の大雑把な地図でなんとかたどり着くしかない。 行けるのかしらん、と思っていたが、意外にもちゃんと道案内があった。 県道2号をだいぶ南下したら、左側に白藤の滝と案内があったので、そのまま左折。ほぼ民家のない、田んぼと雑木のなだらかな丘っぽい場所をしばらく走ると、曲がり角ごとにやっぱりきちんと白藤の滝と案内があった。これは助かる。 ![]() しかし、こんな場所に滝があるのかしらん、と思っていたら、少しずつ山っぽくってきて、やがて、左側がちょっと広い場所があり、そこが白藤の滝だった。「ようこそ白藤の滝」と看板がある。 ![]() とりたてて、駐車場とかはないので、その少し広くなった場所に自動車を止める。時刻は午後3時45分。まだまだ日が高い。 道路からちょっと下になる場所には公園のような小奇麗なスペースがあり、滝っぽい雰囲気は全くない。 藤棚は白い藤かしらん。あずまやの提灯はどういう意味かしらん。トイレ、これが山の中にもかかわらず綺麗で、ものすごくありがたかったけど。 ![]() ![]() ![]() ![]() どんどん下って行く。 ![]() 赤い橋が架けられているのだが、 ![]() そのすぐそばはちょっとした崖くずれ。 ![]() ![]() 橋の上流に滝が見える。 公園からさらに下る道があり、どんどん下って沢に至る。沢には赤い橋がかけられていて、ここにも提灯。 いい季節にはお祭りでもあるのかしらね。 橋から上流を見ると、綺麗な滝がストンと落ちていた。 橋を渡って、滝の右岸に出る。滝前には大きな岩があるが、ちゃんと飛び石状に足場がつけられていて、滝のすぐ前に出ることができるようになっている。 おお、上の公園の感じからして、そんなに大した滝ではないと思っていたが、いやいやどうして、とてもきれいな滝である。 両側を緑に囲まれて、上段の水を集めてさわさわと下段が素直に滝つぼに落ちる。滝つぼに広がる白い水しぶきが見事に広がってこれぞ滝といった風情だ。 これは、拾い物だったね。渋滞でもなければ、新潟からわざわざ見に来ないような滝だものね、などと話しながら右に左に滝を撮影した。 遠征最初の滝がこんなにいい滝でとりあえずほっとした。 さて、次は布引の滝に行くぞ。まだ日没には時間があるぞ。 2014年GW三重県の滝めぐりそのA布引の滝へ |
交通 本文中にも書いたが、実はナビ案内に任せたので、イマイチよく分からない。(こらこら) あとで地図で調べたら、どうやら京阪道路御代インターから県道2号線に出て南下したようだ。 しばらく走って、左側にある道案内に従って左折。そのまま山の中に向かって走って行き、左側にある看板前の路肩に駐車して滝に向かう。 道路からは遊歩道を5分ほど下ると滝になる。 ほぼ公園的な遊歩道なので、簡単な足回りでもよい。 |