2014/5/4 千尋滝(落差約180M) 三重県大台町![]() ![]() ![]() 千尋滝 対岸のはるか上空から落ちて来る。滝好きでなくても、目にした時には歓声をあげそうだ。 ただ、惜しいことに樹木の茂る季節にはすべてを見ることができない。 真ん中の写真が滝と滝が落ちる川を全部写したものだが、真ん中が綺麗に見えないでしょう。 登山道は滝の前をずーっと横切る感じなのだが、ついに滝を見通せる場所はなかった。 ![]() ![]() ![]() 左写真は、滝見台を通り過ぎて、振り返って見えた千尋滝。新緑が縁どっていて、美しい。真ん中は出合部分。 |
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いざ出発 六十尋滝をあとにして、まだしばらく川沿いをうねうねと走る。 途中、船着き場などがあったということは、左側に見えているのはまだ貯水湖なのだろう。 かなり走って、なんだか工事中らしい場所に出た。重機などがあって、自動車がたくさんとまっている。 こんな山奥で工事って、大変だなぁ、なんて思っていたら、なんだか様子がヘンだった。路肩にとまっている自動車が目立ちはじめ、しまいにトイレが出現し、ついには終点、第三発電所になってしまった。 え、えーーーー、ってことは、あの工事現場の自動車と思っていたのがみんな登山者の自動車だったのぉーーー。 あそこ、かなり遠かったぞぉ〜っ。 ってことは、我々、駐車スペースないのかーーー!? 時刻にして午前8時20分。我々、スタート遅かった? いや、待て、今日はGW4連休の2日目である。昨日出発した人たちの自動車もあるのだ。もうちょっと遅ければ、下山した人たちが自動車を出して空きスペースもできただろうが、今はちょうど自動車が一番多い時刻なのだろう。 どうする? 発電所でUターンして、のろのろと走り、なんとかとめられそうな場所を探す。探しているうちに、トイレよりも少し下流よりにすでに軽自動車がとまっているが、がんばればもう1台とめられそうなスペースを発見した。がんばろう。ここなら工事現場のカーブよりもだいぶ登山口に近い。 我々ががんばってそこに駐車している間にも何台も自動車が来てはUターンしていった。あの人たちは工事現場よりも下流の路肩に行くのかなぁ。 これから4時間半歩くので、足回りはきちんとする。新しい登山靴なので靴擦れ対策や、山ヒルがいるというのでヒルよけのエアサロンパスやスパッツなどをつける。 仕度をして、小腹を満たして、トイレに行って、と、意外にも時間をくって、歩き出したのは、8時55分。 第三発電所の脇から登山道に入った。 発電所から階段を少し登ると地図などの看板があり、その先が簡単なゲートだ。ゲートは開かれていて、「笑門」と書かれたしめ飾りがつけられていた。 ![]() ![]() 駐車した場所から発電所方面をみる。発電所はずっと先。右写真はトイレ。 ![]() ![]() 第三発電所の脇を通り過ぎ、登山道に入る。 ![]() かなり詳しい案内看板がある。 ![]() ![]() 「笑門」のしめなわのゲートをくぐると、へつり道。 ゲートをくぐると、いきなり岩盤をえぐったような道になる。 我々にしてみれば、わが新潟県の裏巻機渓谷にある登山道の規模の大きいやつ、みたいな感じだ。 道は細くて、左側は断崖絶壁で落ち込んでいるが、ちゃんと鎖がつけられているので安心だ。 見ると絶壁のすぐ下の川はものすごく青くて、吸い込まれそうである。 ![]() ![]() こんな感じの場所を通ります。左写真の右上の登山道から見下ろすと、右写真のように見える。。 9時10分。最初の吊り橋の「大日ー吊り橋」。吊り橋の渡されている沢の上流は小滝になっている。 登山道にそのまま小滝が落ちている場所などを通り過ぎ、9時22分「熊谷吊り橋」。渡ってすぐに「熊谷河原」の道標があった。 ![]() ![]() 大日ー吊り橋と、登山道に落ちる小滝。 道は川沿いなのでわりとなだらかなのだが、時折岩場のような登りになる。おおむね脇に鎖が渡されていて、よく整備されている感じだ。 9時30分「地獄谷吊り橋」を渡り、9時55分「奈良谷出合」に到着。広い河原で、石を積んで堤防にしたような、人工的な場所もあった。 ![]() ![]() 吊り橋を渡る私とダンナ。 ![]() ![]() こんな急な場所もある。 ![]() ![]() 増水時は通行できないという看板がいたるところにある。右写真、奈良谷出合。 ![]() ![]() 人工的な石積みの河原がある。 ![]() ![]() とても青い水。ひざのバネをきかせて歩けという看板。バネ、無いんですけど。 10時19分「日浦杉吊り橋」。ものすごく頑丈そうな立派な吊り橋だ。 10時30分「水越谷出合」。 ![]() ![]() 日浦杉吊り橋。崖にへばりつくような道。ホンシャクナゲが咲いている。 ふと見ると、これまでツツジくらいしか花がないと思っていたら、同じ感じのピンク色の花が咲いていて、シャクナゲだった。 我々のなじみの深いアズマシャクナゲではなくて、ホンシャクナゲというらしい。 そこから数分も歩かないうちに、はるか頭上に水流が見えた。 えっ、と思うくらい高い場所だった。 しかも、なぜ?と思うくらい唐突に出現していた。 あまりに高い場所から落ちていて、見上げた先が崖なので、水源がさっぱりわからない。というか、滝と認識するまでかなり時間がかかるほど唐突な出現だ。 それが千尋滝だった。 頭をぐぐっと上に向けて見上げなければならないくらい上に見える。 それが、対岸の樹木の向こう側に落ちて、すぐ足元の川に落下しているらしい。 らしい、というのは、樹木の向こう側なので見えないのである。 その出合はこれなんじゃないかな〜、という流れは見える。だが、全容はまったく見えない。 細い登山道を歩きながら、滝を見上げ、見上げながら歩き、と、かなり危険である。足を踏み外したら、川に落下する。 そうこうして登って行くと、滝見台的なあずまやが現れた。 ![]() ![]() 休憩にうってつけのあずまやがある。何組かが休憩中。 10時40分「千尋滝」到着。 滝見台ではあるが、やっぱり滝全体は見えない。 よもや、滝のためだけに滝前の樹木を伐採するわけにもいかないだろうし、こればっかりはどうしようもないんだろうなぁ。 と、全部見たい気持ちながらもあきらめる。 この滝見台からの千尋滝よりも、ちょっと手前の出現時の千尋滝のほうがいい眺めだったな〜、と思ったりして。 なるほど、これだと六十尋滝があまりクローズアップされないのが分かるわなぁ。スケールが違うもの。 でも、千尋はないね、落差。 滝見台をあとにしても、振り返りつつ千尋滝を見ながら歩いた。 この先まだまだ長いんだし、千尋滝だけに時間をとられるわけにはいかないのだ。 10時45分、千尋滝を出発。 2014年GW三重県の滝めぐりそのDニコニコ滝、二本滝へ |