![]() 十二滝 これは、つり橋を渡って登った 展望台から見た全体像。 小さく見えてしまうかもしれないが、 落差が30メートルしかないの?と思うくらい 迫力ある段瀑である。 ![]() 滝に新緑はよく似合う。 最下段にはすぐ近くまで行ける。 この最下段だけでも、 充分に素晴らしい滝だ。 ![]() 大きさ比較。 左下にダンナがいます。 ![]() 上の写真とそう変わりないが、 つり橋上から撮影した最下段。 ![]() 展望台には飽海三名瀑の看板。 駐車スペースにあった滝の案内図と 同じ感じの看板があり、 段ごとの名称が確認できる。 ![]() で、その段の名称で言うと、 上の写真は、 「水汲滝」「てんつき滝」「白紙垂の滝」 「天狗滝」「抱き帰り滝」「南滝」 「火揚滝」「蛇の滝」の 8つの滝が見えているらしい。 おいおいおいおい。 ![]() で、これは、 「火揚滝」の下の部分から、「蛇の滝」 「九の滝」が見えていることになる。 ちなみに最下段の名称は、 向かって右側が「河原滝」、 左側が「芯の滝」で、さらに左に「合格滝」 というのがあるらしいが、 この日は落ちていなかった。 ![]() 滝のそばにはオオバキスミレが咲いていた。 ![]() ビオラくらいの大きさあるスミレの花。 ![]() イカリソウとニリンソウは滝のすぐそばに。 |
2007/5/4 十二滝 (落差30m) 山形県酒田市 飽海三名瀑 2007年のGWは、直前まで予定が決まっていなかった。いや、決まりかけた予定も色々なことで変更をよぎなくされたりした。 そんなこんなで行くとしたら近場で1泊程度の場所しかなくなってしまった。 ではどこに行こう。GWでは北や標高の高い場所ではまだ雪がある。さりとて、西に向かうには適当に近い場所が無い。 ところで、GWに入る直前の週末、私は角館の桜を見に行ってまだ蕾が固い状態だったためにとても悔しい思いをした。 ホームページなどで調べてみると、5月に入ってもまだ桜は見られる程度に咲き残っているらしい。 角館の桜が見たい。 ただそれだけで方向は秋田方面になってしまった。 こらこら、北は雪があるんじゃなかったのか。いや、今年は暖冬でしたから。 方向的に角館方面に自動車を走らすとして、ほかに見るものは無いか。角館の桜を見るとしたら、渋滞を回避するために早朝にやっつけてしまいたい。その他の時間を他の桜かもしくは滝にあてたい。 秋田か。 秋田はとにかく滝の宝庫である。素晴らしい滝が目白押しの県で、行きたい滝が山ほどある。しかし、この時期、山の中に踏み入るのはちょっと危ない。ゆるんだ雪の上を進む覚悟はない。 では、お手軽に滝をめぐれる場所は無いか。 あった。 鳥海山だ。 あの豊かな水を蓄えた優美な山の周りには、いくつもの滝がある。 中には山の中深くに踏み入らなければならない滝もあるが、そのほとんどが手軽に行けるものだ。 しかも、新潟からなら角館へ向かう途中に鳥海山はあるのである。 と、いうことでGWは、鳥海山の周辺の滝めぐりに決定した。 午前7時頃に自宅を出発。 今回は先月購入した簡易カーナビの示す通りに進んでみよう、という課題も勝手に課してみた。 ちなみに我が家のカーナビは「じゅごん」ちゃんという名前をつけられた。どうもニューハーフらしいので、そういう命名をされてしまった。こいつの癖が今回のドライブで明らかにされていく。 まずは「じゅごん」ちゃんのスイッチを入れずに1区間だけ日本海東北自動車道に乗って中条ICにおりた。そこから「じゅごん」ちゃんが県道3号を案内した。あれ、普通なら山形に行くなら国道7号が簡単じゃないのか?しかし、ここは課題があるので「じゅごん」ちゃんに従うことにした。 その後「じゅごん」ちゃんは私なら絶対そんなルートは指示しない、という海沿いの細かい道ばかりを選んで我々を北に向かわせた。そんなに国道7号線がキライか、というくらい徹底して幹線道路には近寄らなかった。こ、こいつ海好きか? しかし、さすがにカーナビである。的確に我々を十二滝の入り口まで案内してくれた。自宅を出て5時間弱である。 十二滝駐車場という案内があったのでそこに自動車を入れた。売店まである広い駐車場だ。すでに数台自動車が止まっていた。 身支度をして歩き出すと、滝まで徒歩10分とある。あれ、本には駐車スペースより5分、とあったのに。 ![]() ![]() 自動車も楽々通れる道を歩いて行くと、程なく、次の駐車スペースが現れた。あらやだ、ここまで来れば歩く時間を短縮できたのに。10台ほどとめられそうなスペースに自動車は2台くらい。そりゃあそうだろう、手前にあれだけ立派な駐車場があって、徒歩10分なんて丁寧に書いてあれば、そこにだれだって駐車しますってば。 そこには十二滝のイラストがあって、段瀑である滝のそれぞれの段につけられた名称が説明されていた。 ![]() 赤い橋を渡って、少し林道を歩くと、右手に下に下りて行く階段があり、十二滝→となっていた。ここから下がって行くと滝らしい。 この下る道のまわりには、とにかくスミレが多かった。それもかなり大きいスミレである。ミヤマキケマンやニリンソウや、花の多い道だ。 ![]() ![]() ![]() ここから下に下りて行く。道はおおむね、右写真のとおり。 ![]() 河原まで下って、上流に向かって歩くとすぐにつり橋が見えて、その向こうに綺麗な二条の滝が見えた。 十二滝の最下段である。 これは、綺麗だ。 新緑が明るく光り、苔むした深い緑の岩盤にサラサラと白い水が流れている。 滝の本当にそばまで近寄れるので、一番下の段とはいえとても大きく見える。一発目にして、来てよかったなー、と実感できた。 さて、最初に見えたつり橋を渡り、ちょっと山道っぽい道を3分も登ると十二滝全体を見ることができる展望台に着く。 ![]() ![]() つり橋を渡ると、ちょっとだけキツい登り。 ここから見る十二滝も素晴らしかった。 実は、本などで見る写真ではその大きさや迫力はなかなか伝わって来ずに、もっと小さな沢みたいな滝なんじゃないかと思っていたのである。 最下段で持った綺麗な滝という印象そのままに、さらに落差のある段瀑の迫力も加わっている。 ただし、この展望台にも十二滝の各段の名まえが書かれている看板があるのだが、それは余計じゃないかなぁ。一つ一つ別の滝とカウントしちゃったら、かえってもったいない気がするものなぁ。 そんなことを考えつつ、来た道を戻って駐車スペースに。 数台の自動車がまだ駐車していたり、売店で山形名物「玉こんにゃく」を買って食べている人がいたりしたが、あずまやでバーナーを取り出してカップラーメンの昼食にすることにした。 ちょうど八重の桜が散りはじめていて、風が吹くたびに花びらが舞っていい雰囲気、と言いたいのだが、なぜだかこの駐車場には羽虫が多い。食べている間中羽虫と格闘するハメになってしまった。 ともあれ、最初の滝は大満足。 おなかも満足したので、次の滝に向かって出発した。 そのA「一の滝、二の滝」へ |
交通 十二滝 最寄ICは山形自動車道酒田IC。そこから国道7号線に出て、酒田市街に向かう。最上川を渡り、少し走ると県道40号との交差点に出るので、ここを右折。あとは県道40号を外れないようにしばらく走って行く。国道345号と交差するがまださらに先に進む。 このあたりから、十二滝と案内が出てくるようになる。 案内を発見したらその案内通りに進めば間違いない。 意外としっかり案内があるので、迷わない。 |