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奈曽の白滝 





奈曽の白滝
展望台から滝。
滝なんですってば。
これで最大の画像処理をしたんですってば。
見えやしね〜。



上流から見た落ち口。
落ち口さえも霧で白っぽい。




奈曽川左岸がわの展望台からの滝。
展望台と言うなら、
木をなんとかしろ〜。




つり橋のたもとから見えた奈曽の白滝。
けぶっている。
つり橋からだと横から見る感じだ。




金峰神社から見た奈曽の白滝。
もう、何が何やら・・・。






仕方がないので、
奈曽川に流れ込むものすごく小さな滝。
落差50センチ?



2007/5/5 奈曽の白滝 (落差26m) 秋田県にかほ市

この項目はさらっと流そう。
だって見えなかったんだもん。
奈曽の白滝を知っている人であれば、あの大瀑布が見えないわけないじゃないか、と思われるだろうが、本当に見えなかったのだ。
霧である。それもとんでもない濃霧だ。
滝好きに雨は天敵と思われがちだが、実のところ雨はそれほど困らない。むしろ水量が多くなっていつもと違う表情が見れたりするので、ラッキーかもしれない。
しかし、雪と霧は話が違う。
雪は滝までたどりつけなくなる。林道が除雪されていなければ、どうしようもない。
霧は、文字通り滝が見えない。これは雪よりもストレスが大きい。なぜなら滝のすぐそばに来ていて、その滝の音さえ聞こえるのに滝そのものが見えないのである。これは悔しい。
今回の奈曽の白滝はまさにそういった状況だった。

法体の滝を出発して、カーナビ「じゅごん」ちゃんの案内するとおり進むと、どうやら県道32号に案内されたようだ。しかし、朝からかかっていたもやがその頃になるとはっきりとした霧になってきた。
自動車が仁賀保高原の大潟溜池あたりに来たところでは、すでに視界5メートルくらいになってしまっていた。自動車のスピードは極力抑えて走らなければならないくらいだ。
「じゅごん」ちゃんがまもなく右折です、と教えてくれても、道があるのか無いのかさえさっぱりわからない状態だった。
この時ばかりはカーナビをつけていて本当によかったと思った。人間の目では道の存在がまったくわからないので見落とす可能性が高いのである。
目隠しされた状態で「じゅごん」ちゃんに手を引かれているようなものだ。
  
道が見えない〜。
そんなこんなで奈曽の白滝の駐車場に到着。この霧では広い駐車スペースにも自動車は3台くらいしか止まっていない。
大きな案内看板があるのだが、下から見上げて上の文字が霧で霞んで見えるくらいなのだ。滝、見えるのか。
案内看板によると、駐車場から県道131号鳥海ブルーラインを渡ってまっすぐ神社に向かいそこから展望台行って、さらに「ねがい橋」というつり橋を渡って対岸にある展望台を経て駐車場に戻って来ることができるらしい。
我々は神社の階段を登るのがイヤだったので、そのコースの反対周りをしてみることにした。
  
奈曽の白滝案内板。

  
マンホールも奈曽の白滝。
まず鳥海ブルーラインで奈曽川を渡り、すぐに川に沿って下流方向に進んでいる道に入る。この道でいいの?というくらいどうでもいい道なのだが、その道でいい。
しばらく歩くと、お、これが落ち口だな、という場所に出る。もう少し進むと対岸の展望台だ。
だが、木がたくさんあって、滝なんかちっとも見えない。これで展望台かい〜っ。
しかし、この場所からなら霧が濃くてもとりあえず滝は見えた。木があっても滝がどのくらいの規模なのか推測するくらいはできたのである。
さらに下流方向に少し歩くとつり橋が出てきた。
うえっ怖い。つり橋の向こう側が霧の中に消えている。この橋を渡るととんでもない世界に吸い込まれそうである。
しかし、さっきの展望台からよく見えなかった滝がつり橋の上からならある見えるかも、と期待して渡ってみた。
    
  
真っ暗だけど正午少し過ぎである。右はつり橋より下流側を見てみた。
うーむ、つり橋を渡りきったあたりで、なんとか滝が落ちているのが遠くに見てとることができた。しかし、この時点ですでに滝は霧の向こうである。
とりあえず、本来の展望台に向かってみた。
金峰神社に出てみると、滝の説明看板があるのだが、どこから見ても滝は霧の向こうで真っ白け。こりゃあ、どうしようもない。
金峰神社の建物から少しだけ下った場所に展望台がある。
実はこの展望台の場所が分かりづらかった。と、いうのも、滝つぼのほうまで行ける遊歩道が崩落のため閉鎖されていて、そのロープが展望台へと続く枝道をも塞いでいるように見えてしまっていたのである。
いったん神社から上の宝物館のほうに行こうとして、その位置から下を見下ろしてやっと展望台への枝道は通れるのだとわかった。
  
金峰神社。

  
展望台。神社から少し下る。

  
宝物館から金峰神社に向かう階段。かなり下る。
展望台へと引き返し、そこなら滝が間近だろうから見えるだろうと期待してみたが、やっぱり真っ白けだった。
来い木々の緑の向こうは白いスクリーンのようになってしまっている
腹がたつやらおかしいやら。そんなに私たちが嫌いか、奈曽の白滝。
あきらめて、今度は宝物館まで登り、鳥居をくぐって戻った。
  
宝物館か伝承館。霧だらけ。

  
滝つぼへも遊歩道は続いているらしいが、この日は通行止めだった。

  
鳥海ブルーラインがわから宝物館に向かう階段。
ちょうど神社の入り口あたりで観光に来たらしいご夫婦が滝にはいけますか、と訊ねてきたので、展望台までは行けるけど霧で見えない、と教えてあげた。そしたら、音だけで想像します、と歩いて行った。音だけじゃ悔しいばかりですってば〜。
駐車場に戻ると、ますます霧は濃くなっていた。
この後、元滝に行くんだけど、どうなるんだろう。ますます不安になった。

               そのF元滝湧水へ
交通
  奈曽の白瀑  最寄ICは山形自動車道酒井みなとIC。国道7号線に出て北上。象潟市街の少し手前で県道58号に入り、鳥海ブルーライン(県道131号)に進む。
あとは案内に従えば迷わない。
ただし、鳥海ブルーラインを挟んで、滝は右側、駐車場は左側なので注意。
駐車場にはトイレも休憩できる場所もある。

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