![]() 白糸の滝 訪れたのが朝だったせいか、 とても暗くてじめっとした感じの滝の印象だ。 岩盤の磨かれ具合からして、 もう少し幅広の滝になる時もあるかも。 ![]() 落ち口付近。 ![]() 滝つぼ。 浅い。 ![]() ちょっと分かりづらいが、 落ち口付近にある木。 水流のど真ん中にある。 水流の真ん中からにょきっと生えている感じだ。 ![]() 不老の滝 時間が悪かった。 この時間帯では日陰になってしまう。 もうちょっと太陽が昇れば全体が照らされる。 しかし、両側が谷間なので、 滝全体が照らされる時間は それほど長くないかも。 ![]() 落ち口。 奥のほうをよく見ると、 まだ上部に数段あるのがわかる。 ![]() 全体の景観。 紅葉の時期には素晴らしいのだろう。 ![]() 遊歩道は滝の前を通りまだ続く。 この川に向かって滝は落ちているのだが、 直接滝の水が落ちている場所は見えない。 |
2007/9/16 白糸の滝(落差18m) 不老の滝(落差15m) 翌16日は心配をよそにものすごくよく晴れていた。快晴である。 だが、天気予報はあいかわらずこれから下り傾向で雨になると伝えている。まあ、今日のほうが天気が悪いと踏んだから、蔵王の滝を無理やり昨日に回したのである。雨になったらなったで諦めるしか無いだろう。山形の滝ならそれほど気合を入れずとも見に行く機会もあるだろうし。 東鳴子でとった宿は、実にユニークな宿だった。 いさぜん旅館 我々が選ぶ宿は、毎度おなじみ安宿なのだが、今回の宿は自炊設備がついていた。つまり、湯治の宿なのである。6畳一間にミニキッチン付きで2人で8120円、入湯税込みである。もちろん素泊まり。まあ、ミニキッチンがついているので、ラーメンでも何でもできるが、キッチンの戸を開けるなりなんだか黒いちっちゃい虫がわらわらと這っていたりするので鍋はちょっと使いたくない。 我々は外で夕食をとり、コンビニのパンで朝食にした。 鳴子のあたりだと湯治の宿というのは多いらしいが、このいさぜん旅館は入るなり至るところにタイガースグッズが並んでいる。風呂に至っては、桶の果てまでタイガースカラーだ。ここまではっきりきっぱりタイガースファンだと分かる旅館も珍しい。こんな東北の地で。 さらに、あちこちに猫の写真はあるわ、普通に猫が歩いているわ。駐車場や風呂の番をしていたりする。猫好き狂喜の宿である。 お風呂がまたユニークで源泉が3種類あり、そのうちのイチオシのラジウム含有量の多いお湯が混浴だったりする。私は誰もいない時を見計らって、ダンナを見張りに連れて行って、速攻で入った。できればゆっくり入りたかった。 古きよき大浴場と新しい露天風呂付きの中浴場もあり、男女交代で入れるようになっている。お客が少ないのか多いのか、ほとんど他の客に出くわさなかった。きっと稲刈りの農繁期なので、湯治客が少なかったのだと思う。 虫さえいなければ、あとアンチタイガースでなければ宮城の滝めぐりをするにはいい宿だと思う。ぜひご利用あれ。利用する時は虫対策を忘れずに〜。 ![]() ![]() そんなユニークないさぜん旅館をあとにして、国道47号を古川方面にちょっと戻り川渡温泉へ向かう。川渡と書いて「かわたび」と読む。地名は難しい。この温泉地から小さな川沿いの林道を少し入って行くと白糸の滝である。 古川がわから国道48号を進むと、川渡温泉に行くには左にちょっとはずれるのだが、その入り口を入ってすぐに川渡大橋という橋がかかっている。この橋のたもとに白糸の滝という看板が出ている。川渡温泉に入る時の入り口によって橋を渡ったあとのほうか橋を渡る前のほうか別れるが、川の右岸である。川を左に見ながら土手みたいな林道を進む。 この林道が思っていたよりも細く、すれ違い困難な道だ。白糸の滝前にも標識があるというのでそれを目当てに進んで行ったら、川渡よりもかなり離れた場所にあった。 あ、あった標識。げっ、自動車止める場所がない。あ、その先に退避スペースがある。という感じで滝を通り過ぎたやや広くなった場所に駐車。何度か切りかえして頭を道の方に向けている間に後続の自動車が来た。どうやらそのドライバーも滝を見たいようだ。私が先に滝に向かっていると我々の自動車の隣に駐車しようとしている姿が見えた。 あらまあ、若い女の子一人じゃないの。しかも県外ナンバーだし。ダンナが誘導して、なんとか狭いスペースに二台駐車できた。 ![]() ![]() 白糸の滝の看板。川渡から行くと滝より先に看板が見える。右は駐車スペースから振り返って撮影。反対側からだと道からでも見える。 白糸の滝は、暗いじめっとした場所にある陰気な滝に見えた。どう見ても女の子一人で見に来る滝じゃないよなぁ。 滝好きなのかわからないが、結局携帯で撮影して女の子は去って行った。 さて、その滝だが、岩盤の感じからして、もう少し水量が多い時にはもっと幅広の滝になるんじゃなかろうか。 面白いことに滝の落ち口の直下に木が一本生えていて、その木を洗うようにして水が落ちている。あの木はずっと水に打たれ続けているのか、それとも流芯の位置が変わったのか。 滝の前にはおそらく不動様と思われる祠があった。 滝を撮影して戻ってみると、まだ女の子の自動車があった。どうも我が家の自動車にぶつかりそうで怖くて出られなかったらしい。またしても誘導してあげて女の子を出してあげる。川渡とは反対の方向に行ったけど、あんた、これからどこに行くつもりなの、その腕で。 詮索はやめておいて、我々は国道47号に戻り、山形方面に。宿泊した東鳴子温泉を通り過ぎて、鳴子峡に向かった。 我らがカーナビ「じゅごん」ちゃんに観光名所で鳴子峡というのがきちんと入力されていたので、案内をまかせたら、どういうワケか細い道に右折させられて「鳴子スキー&リゾート」と書かれた建物の駐車場に連れてこられた。え、鳴子峡というからには川なんじゃないの? スキー場はシーズンではないのでもちろん閉鎖されている。あたりに人っ子一人いない。どこに連れてきたんだじゅごんちゃん〜っ。 幸いなことにその駐車場にイラスト看板があり、道路を挟んですぐ向かいに鳴子峡の駐車場があることがわかった。 すぐさま自動車を向かいの駐車場に移動。広い駐車場だが、自動車が1台しか止まっていない。ホントにここだろうか。 よく見たら入り口に雑草に隠れるようにして鳴子峡入り口と看板がある。間違いない。 駐車場の片隅に遊歩道の入り口があり、こちらにも鳴子峡のイラスト看板があった。ここにあるはずの不老の滝の場所を確認すると、ここから峡谷に入ってすぐの場所である。 よくよく見ると、鳴子峡というのは、この鳴子スキー&リゾートの入り口から両側にそれぞれ1.3キロずつ伸びている峡谷だと分かった。この入り口は中間点の入り口なのだ。 不老の滝にだけ用事のある我々には一番近い入り口と言える。じゅごんちゃん、ハズれていたわけではないのだ。 ![]() ![]() 遊歩道入り口にはものものしい鉄製の柵があったが、ちゃんと開いていた。 そこから先が階段である。これが長い。とにかく下る。 はるか下に川面が見える。まさかそこまで下るのか。 そのまさかだった。 下っても下っても階段。曲がっても曲がっても階段。 カッと照りつける太陽のもと、ドッと汗が出る。 ![]() ![]() 柵のある入り口と、いつまでも続く下りの階段。 ![]() 赤丸くらいの大きさのある落石が道をふさいでいた。 時間にして5、6分なのだが、本当に永遠に下っているように感じた。 ようやく河原に到着。 大谷観音という立派な観音堂があった。 さて、滝はどっち?見渡すところに滝は無い。だとすると、カーフ゛になっていて先の見えないがわにあるにちがいない。 ということで、観音堂側に向かって進む。すぐに長生橋という橋になり、川を渡ると、もう滝が見えた。 ![]() ![]() 下りきると見える観音堂。右は長生橋。 対岸に落ちている滝である。 もっとも、橋を渡ったので、観音堂側、つまり国道側の岩壁から落ちているのだけれど。 どうせ観光峡谷のついでの滝だからショボイんだろうと思っていたら、けっこう立派な滝だった。ただ、午前9時前の日差しはちょうど滝を斜めに日陰ができてしまっていて、どうにも形にならない。 このためにあの階段を下りて、また登らなくちゃならないのか。 なんだか気が遠くなった。 午前中もまだ早い時間だったためか、観光客はまったくいなかったので、鳴子峡っていうのは、さびれた観光地だなぁと思っていたが、後日テレビの旅番組で素晴らしい紅葉が見られる場所だと知った。きっとその頃には賑わっているのだろう。 汗だくになって下った階段をぜいぜい言いながら登ってやっと駐車スペースに到着。 あとは国道47号をそのまま山形に向かって走り、山形の百選の滝を見るだけである。 そのE白糸の滝、七ツ滝へ |
交通 白糸の滝 最寄ICは東北自動車道古川IC。国道47号を山形方面に向かい、川渡温泉という案内に従って左折。川渡温泉に入る時の入り口によって橋を渡ったあとか橋を渡る前か別れるが、川の右岸がわの橋のたもとに看板が出ているので、その看板の示す道にすすむ。道はとても狭いので注意が必要だ。 しばらく走ると、本文中の写真のように看板が出ている。この看板と滝を通り越してすぐの場所に駐車できるスペースがある。 不老の滝 川渡温泉より山形に向かって国道47号を進むと鳴子温泉になる。そこを通り過ぎて、日本こけし館などを通り越すと、右手上方に本文中の写真のような「鳴子スキー&リゾート」の建物が見える。この向かいの駐車場が不老の滝に一番近い駐車場だ。ここから階段をひたすら下って、下りきったら右側に進み、鉄製の橋を渡るとすぐに対岸に滝が見える。 |