2014年No.1 七ツ釜滝 |
2014年はスローペースの百選の滝めぐりをしている我が家にしてみれば、異例なほどたくさんの百選の滝を巡った。その中でも、印象に強いのが七ツ釜滝である。なぜなら、この滝はたぶん頑張っても見ることが叶わない滝であろうと予想していたのだ。それが思いつきで予約した山小屋があっさりと取れてしまい、取れたからには行く決意をした。 我々の体力からすると、かなり難易度の高い滝ではあったが、行ってみて、これを見るためなら何時間も歩いてもいい滝だと実感した。 初の山小屋泊、諦めていた訪問の実現、長い長い行程、すべてを含めて、2014年のNo.1は七ツ釜滝以外にないのである。 |
百選の滝 寂地峡五竜の滝(山口県) 常清滝(広島県) 八重滝(島根県) 竜頭の滝(島根県) 神庭の滝(岡山県) 華厳の滝(栃木県) 霧降の滝(栃木県) 七ツ釜滝(三重県) 鈴ケ滝(新潟県) 苗名滝(新潟県) 惣滝(新潟県) 三階滝(宮城県) おお、2014年は12もの百選の滝を見ているぞ。 これは、ここ数年にない、数の多さだ。 それもこれも、異例に長い年末年始の休暇と、猫どもが全部健康だったおかげで、今しかないとばかりにまだ行ったことのない西日本方面の滝をめぐったおかげだ。 元旦と翌日の2日間で2014年のハイライトを迎えてしまった、とまで思ったくらいである。 しかし、その思いも、あっさりGWに打ち消され、この年全面開通になった大杉谷の奥にある七ツ釜滝に行ってしまえ、と第二のハイライトを過ごすことができた。 西日本の百選は、今回めぐったものはどれも圧巻のものばかりで、まだまだ日本中にお楽しみがあると実感させられた。 県内の百選の3つも2014年はすべてご挨拶できた。 ちょっとない豊作の年にむしろ今後が心配になったりして。 我が家ではおなじみの冬の華厳の滝。 西日本遠征の一つ、竜頭の滝。 いつ行っても霞んでいる三階滝。 |
新潟県の滝 カネッコオリ(糸魚川市) 明神沢の滝(新潟市) 南沢の滝たち(弥彦村) 善根の不動滝(柏崎市) そうめん滝(妙高市) 権現滝(妙高市) 鈴の小滝(村上市) 本城の滝(魚沼市) 吹上の滝(魚沼市) アイガメの滝(魚沼市) 縮布の滝(魚沼市) 虹の滝(魚沼市) 大尾不動滝(阿賀町) 中之瀧不動社の滝(長岡市) 木山沢不動尊の滝(長岡市) 県内の滝めぐりは、どうも定番化してしまったようだ。 例年通りユキワリソウついでの滝と本城の滝は外せずにラインナップしている。 サイトを見てくださった方からの情報で栃尾の中之瀧不動社の滝が久々のお初の滝になった。 しかし、実は2014年最大の冒険になった滝が県内にあるのだ。 縮布の滝。この滝は登山の本に書いてあったばっかりに、登山道から見られると思って登り、命を落とすんじゃないかとまで思わされてしまった。もう滝めぐりなんかやめてやる、と本気で思った滝である。 よくも悪くも我々の住む新潟県は滝を含めて奥が深い。 今年は3回も行ってしまった本城の滝。 秋色の大尾不動滝はやっと見ることができた。 久々のお初の県内の滝、中之瀧不動社の滝。 圧巻の青空と紅葉の割引沢。 |
他県の滝 岩本不動の滝(群馬県) 霧降の滝(群馬県) 善五郎の滝(長野県) 八坂大滝(長野県) 辺尾の滝(長野県) 竜門の滝(山形県) 白藤の滝(三重県) 布引の滝(三重県) 六十尋滝(三重県) 千尋滝(三重県) ニコニコ滝(三重県) 二本滝(三重県) 大仙の滝(群馬県) 不帰の滝(宮城県) 振り子滝(宮城県) 澗満滝(長野県) 小野川不動滝(福島県) 玉垂れの滝(群馬県) 唐沢の滝(長野県) 布滝(福島県) 乙女の滝(群馬県) 大猿の滝(群馬県) 県外の滝は、一見数が多いのだが、実はGWの三重県の滝がかなりの数を占めている。それだけ魅力的な地方だと言える。 その他は山のついで花のついで、と、滝のサイトにあるまじき滝の扱いをしてしまっている2014年だ。 崩れていた姿が痛々しい竜門の滝。 虹の化粧の六十尋滝。 あまりにも素晴らしすぎるニコニコ滝。 コマクサとツーショットが撮れるのは、たぶん不帰の滝だけ。 |
2014年までに行きたいのに行けなかった滝等をピックアップ。 新潟県内の滝 七滝 内の倉ダムの上流にある滝。だれか、情報ください〜。 苗名滝上流の滝 2009年に行くつもりだったんだけどな〜。 惣滝のそばの雪解け滝 スノーブリッジが怖すぎて。 その他、まだ見知らぬ滝たち 新潟県外の滝 そりゃ、まだ行ったことのない百選でしょう。まだまだたくさんあります。 この項目、ここ数年ひとつも変化ありません〜。今年もやっぱり変化ありません〜。 |
2014年は、元旦から飛ばした。カレンダーの曜日の妙で、零細企業勤めには異例の長い年末年始の休暇になって、つい遠出したくなった。行くのであれば、まだ見たことのない百選の滝がいい。どうせ出かけるなら、百選をごっそり見たい。そんなこんなで山口、広島、島根、岡山の百選を見倒してしまった。 百選の滝以外にも魅力的な滝がある地域だが、滝めぐり当初のようにただひたすら百選だけをピックアップして突き進んだ。久しぶりの猪突猛進ぶりは、初心に帰る思いだった。 さすがにこれだけ回ったら、2014年はもう燃え尽きてしまうと思っていたが、GWにどこに行くのか迷っていて、たまたま七ツ釜滝のある大杉谷の登山道がこの年全面開通したという記事をみつけてしまった。そして、本当に戯れに山小屋が予約できたら行くぞと言っていたら、あっさりと取れてしまった。う、行かなくちゃ。 勢いとは、そういうものだ、と実感した2014年。歩きましたとさ、大杉谷。おかげで、見ることもかなわないだろうと思っていた七ツ釜滝を見ることができた。人生にも滝めぐりにも勢いって大切だ。 しかし、勢いにまかせて調子に乗ると痛い目に合うと実感したのも2014年だ。 秋の紅葉ついでに登ってしまった巻機山割引沢。体力不足、調査不足のため、かなり危険な遡行をした。とりあえず目的の縮布の滝を見ることはできたが(いや、ダンナだけですが)ダンナが滑落したら、というシュミレーションを待ちながらしたのは、滝めぐり初期の下田の大滝以来である。こんな思いをするのはもうごめんだ。 自分たちの体力がどんどんと落ちていることを自覚して、それを補う装備と綿密な調査をしなければ、危険を伴う滝めぐりをしてはいけない。自己責任という言葉は、本当に重く初老にさしかかった我々の肩にのしかかった。 とはいえ、やる気とアクションがなければ、何事も先に進むことも成果をあげることもできない。 そういう意味で、2014年は大きく成果をあげられた年だと思う。さすが跳ね馬の年だけある。 さて、2015年。ぼちぼち円熟の滝めぐりを目標にしたいのだが。どうなりますことやら。 2014年唯一のオフになった常清滝。kakoさん、ダンさん、ありがとうこざいました。 よもや、山のためでなくて、滝のために山小屋に泊まろうとは。桃の木小屋。 あとで写真を見たら、すんごい道だった大杉谷。 ああ、無駄に空が青く、無駄に紅葉が美しい。死ぬ思いをした割引沢。 |