2018年No.1
壇鏡の滝

2018年は、色々な意味で変化の年であった。なかなか連休が取れず、また2人のお休みが合わない時も多々あり、さらに、老母の介助をしなければならない時もできて、滝を見に行くのに制約が多くなった。
隙間を縫うように訪問できる滝を訪問し、まとまった休みが幸運にも取れた時に片付けられるものは片付けてしまおう、という思考回路になってしまった。
考えてみれば、これはよくない思考回路で、滝をめぐるのが滝が好きだからという理由ではなく、百選のスタンプ帳を埋めるのだ、という理由になってしまう。
2018年はただ滝を回っただけ、という、実質の感動を得た滝というのが無かった年と言える。
それもこれも、滝が悪いんじゃなくて、滝をめぐる我々の行動や受け取り方が問題なのだが。
その問題提起もあって、写真としては出来栄えがよろしくないし、ほかの滝好きの人の声からしても、この滝は感動的な滝じゃないだろう、というのが聞こえそうなのだが、あえて、「壇鏡の滝」を今年のナンバーワンにした。
多分、二度と行くことはない滝なので、こんな栄誉もあっていいだろう。

2018年に巡った滝たち
百選の滝
  袋田の滝(茨城県)
  鈴ケ滝(新潟県)
  苗名滝(新潟県)
  大山滝(鳥取県)
  壇鏡の滝(島根県)
  布引滝(兵庫県)
  三階の滝(宮城県)
  養老の滝(岐阜県)


実は、今年は百選の滝がある場所に行っておきながら訪問しない、ということをしている。
目的が桜であったり山であったりするためで、以前であれば多少無理してでも百選の滝の近くに行ったなら必ず訪問していたところだ。
一方で二泊三日でその行程はいくらなんでも無謀だろう、ということをGWにしてしまっている。なんだかブレブレにぶれていた2018年だ。
言えることは、体力的に無理がきかなくなったのがはっきりわかった年とも言える。
乗鞍岳に登っちゃったら三本滝に行く体力がなくなり、関西まで何度もドライブすることを考えたらいっぺんに済ませちゃいたくなる。
どっちも分からないではないが、もうちょっと計画をしっかり練れば精神的にも体力的にも満足な滝めぐりができるに違いない。
と、いうことで、大層勉強になった一年だった。

  
  凍っていなかった袋田の滝。いつのまにやら、恋人たちの聖地になっていた。

  
  
三階の滝は、いつ撮っても霞んでいるわ。


  まさかの積雪だった、養老の滝。
新潟県の滝
  鈴の小滝(村上市)
  本城の滝(魚沼市)
  ごりんの滝(新潟市)
  大尾不動滝(阿賀町)
  浜滝(長岡市)
  中手の黒滝(十日町市)
  おたきさま(村上市)
  白玉の滝(新潟市)
  旭滝(阿賀町)

毎度のことながら、県内の滝はそれほど訪問できていない。
だが、今年は珍しく2本、お初の滝が拾えた。
特にNHKの番組で初めて知った中手の黒滝は、想像以上に素晴らしい滝で、まだこんなにすごい我々の知らない滝が県内に落ちているんだ、と感動した。おたきさまもそうだ。道路からそれほど歩くことなく見ることができるが、存在を知らなければごく近くを走っても車では通り過ぎてしまうだけだ。
これからは、できるだけたくさん情報を収集して、県内の滝探しをしていきたいものだ。


  

  レポにしていない県内の滝をば。
  これは浜滝。


 
  
ほぼ毎年行っている大尾不動滝。

  
  
ごりんの滝。こぶりだけど、いい滝なのよ。
他県の滝
  
生瀬の滝(茨城県)
  月待の滝茨城県)
  清滝長野県)
  新滝長野県)
  こもれびの滝長野県)
  不易滝(長野県)
  唐沢の滝長野県)
  麻苧滝群馬県)
  瓶子の滝(群馬県)

  中止の滝群馬県)
  早滝群馬県)
  小中大滝群馬県)
  柱戸不動滝群馬県)
  竜門の滝栃木県)
  白龍の滝(宮城県)

  不動滝宮城県)
  不帰の滝(宮城県)
  ふりこ滝(宮城県)
  

県外の滝は、主に百選の滝のついでか、氷瀑である。
2018年、1月までは暖冬で氷瀑に期待できなかった。
にもかかわらず、けっこうあちこち出歩いて、久しぶりに見事な凍りっぷりの滝を見ることができた。

  
  凍るとふんで行ってみた麻苧の滝。


 
 あの標高なのに凍ってなかった新滝。

  
  花目当て、滝ついでの白龍の滝。

  

2018年の印象に残った滝たち
ダンナとRそれぞれの印象に残った滝を5つピックアップしました。
紹介する順番はけして上がより印象が深かったわけではありません。
写真をクリックすると、レポにとびます。

ダンナ編 R編


大山滝
初見の百選。
思い入れのあった滝。


竜門の滝
単純に仮面ライダーで使われていたので、
見たくて見たくて仕方ない滝だったのでした。


壇鏡の滝
島まで往復5時間。滞在3時間。
バカの極みで片付けた滝。


壇鏡の滝
うう、今でもあの船酔いを思い出す。
何で離島に百選があるかなぁ。しくしく。


布引の滝
私は初見。
思った以上に綺麗だった。


中止の滝
これだけ見事に美しく凍った滝をみるのは
久しぶりだった。


養老の滝
久々に訪問。
冬の姿も風情がある。


中手の黒滝

過疎化の進む地域住民が守っている滝、
というのがRの心に刺さりました。
ひっさびさの滝オフも楽しかったです。


旭滝

久々の訪問。
いつ来ても苦労させられる滝。


おたきさま

道路のすぐそばに地質の教科書に載りそうな
すばらしい直瀑が落ちているとは、
びっくりです。



宿題の滝
2018年までに行きたいのに行けなかった滝等をピックアップ。
 新潟県内の滝
  七滝       内の倉ダムの上流にある滝。だれか、情報ください〜。
  苗名滝上流の滝  2009年に行くつもりだったんだけどな〜。
  惣滝のそばの雪解け滝  スノーブリッジが怖すぎて。
  その他、まだ見知らぬ滝たち


 新潟県外の滝
  そりゃ、まだ行ったことのない百選でしょう。まだまだたくさんあります。

この項目、ここ数年ひとつも変化ありません〜。今年もやっぱり変化ありません〜。

  


2018年滝めぐり総括

2018年は、どの項目でも必ず書いたが、やっつけ仕事はろくな結果を残せない、というのを実感した1年だった。滝にしても、桜にしても、登山にしても、あらかじめ綿密な計画を立てれば、余裕を持った行動もできるし、コスパのいい旅もできると思う。それを学ぶための年だったような気がする。
とはいえ、無計画に走り出し、無計画に攻めるのがぼちぼち20年たとうとしている「んがお工房」のスタイルであった。
今更の修正は難しいし、慣れない。
たぶん2019年も相変わらず無計画に突き進むのだと思う。
ただ、無計画は仕方ないとして、事故と怪我と病気には気をつけたい。なにせ、確実に20年前より20歳年を取っているわけだもの。それなりの分別をもって、自分を大切に滝めぐりをしようではないか。
何をぐちぐち書きたてているかと言えば、2018年の滝めぐりはGWの無謀な百選3か所めぐりに尽きるのである。新潟から二泊三日で鳥取、島根、兵庫を回って戻って来る。しかも、一か所は離島。計画たてたダンナもダンナなら、OK出してついて行った私も私です。この3日があったから、少しは大人になれた気がする。

  大山滝への吊り橋。夕方着いて急いで遊歩道を歩いた。

  隠岐の島へ。青空なんだけどね。虹が出るほど波しぶき上がったのよ。
反省ばかりの2018年ではあるが、実は終盤にかなり収穫のあった年でもある。県内の滝は行ける滝はほとんど行きつくしたと思っていたが、中手の黒滝やおたきさまのようにまだまだ取材しきれていない滝がたくさんある。
ここ数年自治体が埋もれていた滝をアピールする機会が多くなっているようだ。
それをアンテナをできる限り広げて、また、ホームページを見てくださるみなさんの情報をありがたく受け取って、確実に記事にしていきたいと思う。

  中手の黒滝で久しぶりの滝オフ。ジジババの境地に達してます。
さらに、特筆すべきなのは、地方局ではあるがテレビ番組にダンナが出演させてもらった、という嬉し恥ずかしい事があった。きっちりと30分の番組全部で本城の滝を紹介、さらに撮影の後日ドローンを飛ばしていただいて、高画質での上空からの滝動画も追加していただいた。発信し続けていれば、ちょっとしたご褒美もあるもんだと思いました。

    
  秋の本城の滝がこれほど美しいとは。右はテレビ出演のダンナだよ〜。
最後に2018年に入って、ホームページのサーバーとしては最古参のジオシティーがサービスの終了を決めた。私のページも多くをジオシティーにUPしていたのだが、引っ越しを余儀なくされた。この前年には通信会社のDIONもホームページ用のサービスを終了している。
つまり、一つのメディアとしてホームページは役割を終了しつつある媒体であると言わざるを得ず、この形態が一番発信しやすいと思っている私にはものすごく困った事態になっている。
もし、完全に個人のページを発信するのが困難になり、見る人もいないことになるとしたら、滝めぐりのレポを終了せざるを得ない。未訪の百選の滝もあと四国と九州を残すのみとなっているが、全滝訪問を果たせずにホームページを終了することになるかもしれない。
それはそれで心残りなので、できるだけ迅速に、しかしスタンプラリー的な訪問にならないように、百選制覇を目指したいものだ。




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