2021年No.1
棚下不動滝

2021年のナンバー1を選ぶにあたって、ハタと困った。
実は、2021年はあまり滝に重きをおいていない年だったのである。
まさか2年目のコロナ禍に日本が陥るとは思ってもいなくて、今年こそは未訪の百選の滝を見に行くぞという気持ちが見事にそぎ落とされてしまった。では、何をするかと言えば、2020年の県内重視の姿勢も腰砕けになってしまい、ほぼ何もしないで手をこまねいていた年だった感じがする。
では、訪問した滝の中でどこが一番か。
夫婦のベスト5を挙げて重複しているのが、棚下不動滝と幕滝の2つ。
滝として見事で見ごたえのあるのは幕滝のほうではあるが、百選の滝という格の違いで僅差で棚下不動滝が2021年のナンバー1になった。
崩落した遊歩道を対岸に作り直すなどの関係者の努力も滝好きには本当にありがたい。
百選の滝が自然災害で見られなくならないよう、棚下不動滝はその努力への感謝も含めて2021年ナンバー1の滝である。

2021年に巡った滝たち
百選の滝
  華厳の滝(栃木県)
  乙字ケ滝(福島県)
  棚下不動滝(群馬県)
  鈴ケ滝(新潟県)
  苗名滝(新潟県)
  惣滝(新潟県)

コロナ禍におけるこの年で、県外の百選の滝を3つ拾えたのは、感染の波の低い時期を狙ってのゲリラ的訪問のおかげかもしれない。
この2年のコロナ禍のブランクは短い人生の中で大きなマイナスにならないようにと願うばかりである。
  

 十二神様からガチっと凍った華厳の滝。

  
 
何かのついででもないと立ち寄らない乙字ケ滝。この時は、桜ついででした。

  
  惣滝はいつも豪快さんです。
新潟県の滝
  南沢の滝たち(弥彦村)
  白玉の滝(新潟市)
  鈴の小滝(村上市)
  本城の滝(魚沼市)
  大尾不動滝(阿賀町)
  善根不動滝(柏崎市)
  視後平滝(五泉市)

あらあら、まあまあ、書き出してみてびっくり、県内の滝にはほとんど訪問していない。
新潟県の滝のサイトの代表を自負している身としては、甚だ遺憾な結果になっている。
なんで滝に行く気にならない年だったかなぁ。
これは猛反省に値する結果としか言いようがない。


  
  でもね、2021年は2回行っているのよ、大尾不動滝。

  

  本城の滝に至っては3回行っているのよ。

他県の滝
  善五郎の滝(長野県)
  番所大滝(長野県)
  八坂大滝(長野県)
  大禅、小禅(長野県)
  庵滝(栃木県)

  一の滝、二の滝山形県)
  三滝長野県)
  いずくの滝、大滝群馬県)
  幕滝(福島県)
  アイヨシの滝福島県)
  開運出世の滝(山形県)
  玉簾の滝(山形県)
  奈曽の白滝(秋田県)
  元滝湧水(秋田県)


県外の滝、意外に並んでいるが、よくよく見ると、ほぼ冬。
めちゃくちゃ寒い時期の滝ばかりである。
滝めぐりにシーズンオフ無し。
人との接触の機会が少なくなる真冬という理由が無きにしもあらず。
コロナ禍の状況での苦肉の結果かもしれない。

 

  定番の氷瀑、善五郎の滝。

  
  氷瀑といえばこの大禅。代表格2つの氷瀑に行きました。
 

2021年の印象に残った滝たち
ダンナとRそれぞれの印象に残った滝を5つピックアップしました。
紹介する順番はけして上がより印象が深かったわけではありません。
写真をクリックすると、レポにとびます。

ダンナ編 R編


幕滝

ダイナミックで美しい滝。
久々の訪問。


幕滝
この滝の遊歩道って、
こんなに紅葉が綺麗だったのね、と感動。


棚下不動滝
ここもしばらく行かれなかったが、
久しぶりに行けた百選の滝。


棚下不動滝
紅葉の時はさぞ美しいでしょう。
写真は雌滝。


鈴ケ滝
県内の百選。
花をまとう滝。
*今年度はコアニチドリを発見。


庵滝
何が印象的かって、
死ぬほど寒かったこと。
いや、ホントーに死ぬかと思った。


苗名滝
県内百選。いつもの豪瀑。


二の滝

前日に暖気が来て氷が崩れたのが残念。
動物の足跡が印象的。


視後平の滝

遠くはないが、思いきらないと行けない滝。
時期限定。
見事な直瀑がよい。


元滝湧水

これも雪の中を歩いたのが印象的。
滝自体はやっぱり緑の中を落ちるほうが
綺麗だろうけど、雪でも行けるように
下流の駐車場までは除雪されていたことに
感謝したい。



宿題の滝
2021年までに行きたいのに行けなかった滝等をピックアップ。
 新潟県内の滝
  七滝       内の倉ダムの上流にある滝。だれか、情報ください〜。
  苗名滝上流の滝  2009年に行くつもりだったんだけどな〜。
  惣滝のそばの雪解け滝  スノーブリッジが怖すぎて。
  その他、まだ見知らぬ滝たち


 新潟県外の滝
  そりゃ、まだ行ったことのない百選でしょう。まだまだたくさんあります。

この項目、ここ数年ひとつも変化ありません〜。今年もやっぱり変化ありません〜。
ってか、自由に県外の滝に行きたいです。あっちこっち訪問したいです。
そっくり昨年と同じ文言ですぅ。

  


2021年滝めぐり総括

2021年は、冒頭でも書いたが、何故か滝めぐりに一生懸命にならなかった一年だった。
理由は自分でもよく分からない。
何もしていなかったわけではない、山に登ったりしていたんですよ。
人それぞれに何かに一生懸命になる年はあるとは思うが、2021年は我が家は滝には目が向かない年だった、ということだ。
さて、そんな中、この年は本当に寒い滝訪問が多かった。
氷瀑を狙って真冬の滝に行くことはあるのだが、滝に行くのに長時間雪の中を歩く、というのはそんなに無い。
定番の大禅の滝でも、多少登るが30分とかからない。
ところが、ダンナのYama@仲間のYutaさんとユキさんからのお誘いで行った栃木県日光市の庵滝。たぶん、いや絶対氷点下の中、歩きましたよ、2時間半弱。
寒いのはホントーに苦手なので、滝の印象よりも寒さの印象しか残らない結果になってしまった。
だというのに、その10日後に山形県の二の滝に行ってしまっている。こちらもみっちり2時間歩きましたよ。
これで寒い歩きも終わったと思ったはずが、なんと年末ギリギリになって、元滝湧水でまで歩く羽目になった。こちらは20分ですんだが、ばっさぱっさ雪が降る中だった。
雪に始まり、雪に終わる寒い1年だった。
2021年で特記することと言えば、花に恵まれた年であったこと。
登山も花が目当ての我々なのだが、滝でも花の当たり年だった気がする。
長野の三滝は、セツブンソウが目当てで行ったのだが、とにかく大満開の状態だった。一面真っ白の群生地は感動的だ。
さらに、長年の宿題であった花を2か所の滝で見ることができた。
まさかこんな場所で、と鈴ケ滝でコアニチドリをみつけた時には、時期と場所と自分が信じられない気分になった。
県外でもここでしか咲かないカッコウソウという花を求めて登山して、その途中にあった滝を拾うことができている。
滝と花はそんなに同居するものではなさそうだが、花の名瀑「鈴ケ滝」がそうであるように、美しい滝には美しい花が寄りそう。
そんなことを実感した一年でもあった。

  
  風で雪が舞う、庵滝への道。戦場ヶ原は、花の時期に歩きたいわね。

  
  鳥居がここまで埋まる二の滝への道。

  
  年末の元滝湧水への道。

  
  その年末の玉簾の滝。冬は水墨画の世界になる。

    
  カッコウソウと鳴神山大滝。

    
  セツブンソウと三滝。

  これが探し続けていたコアニチドリです。



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