2024年GW滝めぐり@2024年GWA見帰りの滝へ
観音の滝





観音の滝
下流の橋から見た図。
岩盤を切り裂いて落ちる姿が豪快だ。



今の季節限定、藤の花がそばにある。



落ち口。
意外に複雑に流れている。



藤の花とのツーショット。



これ、橋から下流がわを見た図。
この下流は、七山耶馬渓になり、
いくつかの滝があるらしいが、
今回の旅では割愛だ。







2024/4/27  観音の滝(落差27M) 佐賀県唐津市

んがお工房は滝めぐりのユニットである。
達成すべき目標を日本の滝百選を制覇する、というものにしている。
昨年に四国の滝をすべて見終わって、残すは九州、沖縄地区の滝のみとなった。
しかし、我々が住む新潟県からはとても遠い地域である。
焦らずに、しかし大雑把に滝巡りをする必要がある。
なにせ、人生で自由に体が動かせる時間には限りがある。
たとえスタンプラリーのような形になったとしても、一通り見て回らなくては。
と、いうことで、本年のGWは九州の半分より北側にある滝たちで効率よく回れる位置にある滝をつぶして回る計画をたてた。
さすがに遠いので、自家用車で九州に上陸するわけにはいかない。
新潟空港より飛行機で福岡空港に降り立った。
しかし、飛行機、ものすごく久しぶりだ。
四国の果てまで自動車で行ってしまう人たちである。
飛行機にはおよそ縁がない。
しかも、チケットがペーパーレスになってから、そんな仕組みに触ったこともない。
すったもんだして、ダンナがスマホにチケットを入れてくれる。
福岡行の小さな飛行機に乗り込み、シートベルトをつけた頃には疲れ果ててしまった。
なんとか午前中に福岡空港に到着。
空港のすぐ前にあるレンタカー店で予約していた自動車を借りて、さあ出発だ。
出発だ?
これがまあ、福岡空港ったら、かなり都会にある空港で、まず高速道路に出るまでナビの案内に乗り切れずオタオタし、さらに乗ったら乗ったで頻出するジャンクションにジタバタし。
あとは一直線に高速道路の出口まで行けばいい、となるまで本当に安心できなかった。
しかも、レンタカーだっちゅうのに、音楽の入ったUSBもCDも一つも持って行かず、音の頼りはラジオのみ。県を跨ぐドライブになる今回、ラジオのみというのもまた困ってしまった。

長い前置きだった。
今回、まず最初に向かうのは、佐賀県の観音の滝である。
福岡県の滝ではなく佐賀県の滝だが、福岡都市高速と西九州自動車道を通れば比較的近い位置にあるのだ。
もっとも我々は完全にナビ任せのつもりだった。
ところが、このナビが曲者だった。
もともとナビっていうのは、各社それぞれの癖があって、運転手とウマが合う合わないがあるものだが、今回のナビについては、ホントーに相性が悪かった。
まず、観音の滝。
ナビに滝が入っていない。
滝で検索しようとすると、出てこない。
そこで住所で入れて、一番近い代表地点まで案内してもらうことにした。
唐津市七山。
順調に案内される。
ところで、我々はまだお昼を食べていなかった。
そのうち食事できる場所があるはずだと思っていたのだが、浜玉ICを出て国道323号に入るとどんどん田舎になってしまった。
マズい。これでは昼食難民する。
最悪コンビニの駐車場でコンビニ弁当になる。
が、そのコンビニもずっと前に通り越したまま出現しない。
やばいな。
しかし、救世主はあるもので、玉島川ぞいに「ふゅーじょん」という居酒屋風の食事処があった。
午後1時なにるかならないかくらいで、自動車もとまっていなかったので心配だったが、のれんが出ていたので入ってみる。
とても綺麗な店内で、しかも、定食が安くてうまかったです。
観音の滝に行かれる方にはオススメの食事処だ。
よし、腹もふくれた。
観音の滝、観音の滝。
ナビが案内する方に進む。
しかし、こいつがどうも1本手前の道から行くルートを案内してくれたらしく、道には「観音の滝」という案内看板が出ていなかったのである。
あとで地図を見たら、ちゃんと橋の向こう側から滝に行ける道だったらしい。
でも、途中まで道に不案内な我々からするとまったく別方向の別谷に連れていかれる道に見えてしまった。
おかしい。
Uターンして、国道323号を玉島川沿いにさらに進む。
と、すぐに道の上に観音の滝、と案内が出てきた。
むむ、このナビめ。やっぱり違った道を案内しやがったな。
このあたりでかなりナビに不信感を抱いている。
ともあれ、道案内が出てきたので、安心して進んだ。
観音の滝の駐車場はすぐに分かった。
左手に大きな駐車スペースがある。ちゃんとお食事処まであって、心配することはなかった。
ただ、ほぼ自動車は駐車していなかった。
理由が無いわけではなかった。
このあたりは、昨年の大雨のための被害が大きかった地域らしい。
滝が間近に見られない状況だったのである。

  観音の滝駐車場。看板も出ている。

自動車を下りて、とにかく遊歩道入り口と書かれた所へ行く。
道を下って行くと、観音茶屋と書かれた建物があり、道はさらに続いている。
小屋のような門のような建物をくぐることになるのだが、その門の中には日本百選の滝の写真が大きな日本地図の上に飾られていた。
百選アピールがすごい。
小屋をくぐると、ちょっと下る感じで道が続いていて、最終的には「清めの淵」と書かれた川の淵に出るようになっていた。
途中、着替える場所のような小屋もあったので、本当に清める行のようなものをしているのかもしれない。
しかし、これは滝ではない。
途中の門のような建物の手前に遊歩道らしき道もあった。
が、そこは立ち入り禁止になっていた。

  遊歩道入り口。

  道を進むと茶屋がある。

    
  茶屋を過ぎると妙な石像や「広沢局開眼四百周年記念」と書かれた像がある。
  豊臣秀吉の世話係をした者が眼病を患ったので、この滝の近くで祈祷したところ治った、という言い伝えがあるらしいが、その人ですかね?


  日本の滝百選の石碑もある。

  滝前に行けるらしい遊歩道にはロープがはられている。。


    
  門のような小屋。中には百選の滝の写真

    
  小屋を過ぎると、湧き水かな、手水のような場所もある。

  これがたぶん、清めの淵。

滝、どこよ。
一応、その辺は調べておいた。
駐車場手前の橋から遠望ではあるが見ることができるのだ。
あわよくば滝前まで行けるんじゃないか、とこちらまで来てみたが、立ち入り禁止を冒すような真似はいたしません。
駐車場まで戻り、橋まで歩く。それほどの距離ではない。
その途中、ここからも遊歩道が出ているらしい場所がごっそりとえぐられて落ちていた。
え、こんな場所までえぐられるほど水が上がったのか?
ちょっと恐ろしくなる。
日本中、水害だらけである。
滝が滝として残っていてくれるだけでありがたいかもしれない。

  橋の手前のえぐれた箇所。

  橋のたもとの遊歩道入り口も立ち入り禁止。

さて、橋の上に来た。
おお、遠望とはいうが、けっこういい距離で滝が見えるじゃないか。
滝川川本流の水を一気に落とす豪快な滝である。
橋の高さもかなりあるので、川面からの距離を考えると滝の高さを実感できる。
これはこれで、滝のもっともいい姿を見られる展望台なのだ、と思えた。
あとで写真をよくよく見たら、滝つぼ付近まで遊歩道がついていて、見事に崩落している箇所もあった。
橋からどうやってあそこまで下るのか、さらには、さっきの茶屋の奥からどうやって滝前まで行く遊歩道がついていたのかは不明だ。
何年か後にまた遊歩道が整備されるのか、このままにされてしまうのかも、不明である。


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交通
  観音の滝  最寄りICは、西九州自動車道浜玉IC。
インターを出たら国道323号を海とは反対側へと右折。あとは、玉島川沿いにひたすら走る。
七山地区に入り、信号機の連続する交差点を通り過ぎてややすると道路標識に観音の滝と出で来るので、そこを右折。
あとは道なりに走って行けば、左手に大きな観音の滝の駐車場がある。
遊歩道は2024年GW現在閉鎖中だ。
滝は駐車場を出て右手の橋の上から見ることができる。

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