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震動の滝





震動の滝
九重夢大吊橋から見える滝の
雄滝、雌滝、子滝のうちの
雄滝だ。


引いてみると、こんな感じ。
吊り橋からだと、緑に隠れそうだ。


流心。
水量は多い。


滝つぼ。
覆い隠すように木の枝がある。
もっと葉っぱが茂ると、見えなくなるだろう。
このあたりには温泉が湧くそうだ。

ところで、案内看板にあった竜神伝説は
なんだか切ない。
この滝の滝つぼに住んでいる年老いた竜神が
不老長寿の薬として若い娘を食らおうとして、
釣り人に娘を差し出せば命を助けると言った。
釣り人は約束を果たさずにいた。
怒った竜神は、釣り人の村の底を抜いて
水を出なくした。
さらに最後の力で火を吹いて火災を起こした。
娘の恋人が一計を案じて、
餅を捧げて、なんとか竜神の怒りを納めた。
ところが、竜神にはもう力が残っていなくて、
村の底を治せなかったので、
村はずっと水に困った。
その後の治水で村は稲作ができるようになった。

うーむ、竜神が悪いけどさ、
なんか切ない話だわよ。
神も年取るのね。



雌滝
雄滝と遜色ない立派で美しい滝だ。
この2滝を一緒にして震動の滝で
いいんじゃないかと思う。
そうでなければ、雌滝なんて名前じゃなくて、
別の滝名をつけてやってほしい。
全国的に見ても、
これほど落差のあって綺麗な滝はない。


分岐部分。


ツーショット。
いや、厳密にはスリーショット。


橋の欄干を入れるとこんなふうに見える。


人が入るとこんな距離感。


これ、子滝ね。
シミじゃん。



こちらは、ほとんどの人が顧みない、
滝とは反対側の風景。


2024/4/28  震動の滝(83M) 大分県九重町

翌日、4月28日の朝もいいお天気だった。
筋湯温泉の宿の露天風呂で、録音かと思うくらいに近くで明瞭に鳴くうぐいすの声に癒され、本日の滝めぐりのスタートである。
筋湯温泉の名物の打たせ湯に打たれてみたかったのだが、時間がない。
明日29日の天気予報が雨になってしまったのだ。
となると、明日の予定を繰り上げる必要がある。急がねばならない。
筋湯温泉からこの日最初の目的地である震動の滝へは近いはずだ。
滝の名前の登録のない、我が家には甚だ相性の悪いナビでも、滝を鑑賞する場所である九重夢大吊橋はしっかりと入っている。
ので、安心してナビに案内してもらう。
が、やっぱり相性が悪いのよ、このナビ。
普通にまっすぐ大きな道を進み、県道40号を行けば何の迷うこともなく夢大吊橋の大きな駐車場に到着するのだ。
だというのに、どうも後から検証すると、どうも途中で泉水グリーンロードを経て、やまなみハイウェイに入って北方ゲートのほうに案内してくれましたよ。
そりゃ、橋だから、入り口は2つあるだろうが、なんでよりによって閑散とした方を案内するかな。
やななみハイウェイはそりゃ綺麗な道路だったけど、そこから逸れて集落に入るあたりでものすごく道が細くなって、ホントに橋があるのか心配になってしまった。
ともかく、橋には着いた。よかった。

    
  
やまなみハイウェイのどこをどう走ったのか、当日は全く分かっていなかったので、何山なのかはさっぱりわかりません。でも、きれいだったな〜。

この巨大な吊り橋は、もちろん通行料が必要である。
でも、まあ、これがあるおかげで安全に手軽に滝が見られるのだから、安直な滝好きである我々には安いものである。
まだ朝早いので、こっちがわの駐車場にはほとんど自動車がとまっていない。チケットを購入して、さあ橋へ。

  
  
北方ゲートと駐車場。

  
  
橋の入り口。吊り橋のワイヤーを支えている。

あら、人がたくさん渡っているじゃないの。
ここで初めて我々は正面玄関から橋に入ったのではなく、裏口から来てしまったのだと知った。
ま、それは仕方ない。
裏口からなので、まず目に入るのは、たおやかな表情の雌滝のほうだ。
これが震動の滝なのか、と思いながら写真を撮る。
橋の係員さんがいたので、これが震動の滝かと尋ねると、これは雌滝で向こうが雄滝だと教えてくれた。
ずっと先のほうにどうどうと落ちる直瀑が見えた。あ、あっちなのね。
橋の真ん中くらいまで行くと、山の名前と滝の名前が記されているイラストがあった。
ふむふむ、百選の滝はやっぱり雄滝のほうで、雄滝を震動の滝というのね。
いや、ちょっと待て。
その真ん中に子滝というのがあるらしい。
見た目にもなにやらシミっぽい黒い岩盤があったのだが、そこには子滝という滝があるらしい。が、わざわざ水量の少ない時には見えない場合があります、と書かれていた。
今日は、見えない。
だとすると、この橋、いっぺんに3本も滝が見られる贅沢な橋なんだなぁ。

  
滝と山々の説明図。


  
橋の足元はこんな感じ。ピンヒールはやめたほうがいい。

橋を渡り切り、大きな駐車場のほうに着いた。
こちらは賑やかで、売店などがある。
橋全体を撮影できそうな場所があるので、そっちに行ってみたら、竜神さまを祀る小さな神社があり、震動の滝にまつわる話が説明されていた。

  
橋全体を撮影。逆光でよく分からなくなってしまった。

    
  
竜神の神社と滝の説明看板。

橋に戻りぎわに、震動の滝展望台とという案内があり、下に向かう道があったが、ロープが渡されていて行けないようになっていた。
以前はもう少し間近に滝を見られたのかもしれない。
自動車に戻るためにまた橋を渡る。
観光バスなどの団体さんは、反対側にバスが待っているという形をとっている場合も多いらしい。
我々は往復で滝を堪能した。

    
  
こちらが表口。大きな看板あり。

  
この右がわの下に行く道が展望台への道。只今通行禁止。

  
このマンホールはアニメとのコラボだそうだ。

  
ベニシジミがいましたよ。



交通
  震動の滝  なにぶん、ナビ任せなもので、まともな案内ができない。
我々は本文中の通り、筋湯温泉から県道11号やまなみハイウェイを通って裏側から九重夢大吊橋のたもとにたどり着いた。
とにかく、「九重夢大吊橋」は大観光地なので、まず間違いなく行けるはずである。
大分自動車道九重ICを下りて、県道40号をひたすら南下すれば、自動的に九重夢大橋に着く。
吊り橋だが、とても安全。サンダルでも滝を鑑賞できる。ただし、遠望だ。
九重夢大吊橋の通行料は、中学生以上500円。

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