東椎屋の滝
案内看板に日光の華厳の滝に
似ていることから、
九州華厳と呼ばれることもあると
書かれていたが、
似てないだろ〜。
この柱状節理の岩盤の美しさは、
また別の品格を持つ滝である。
広々と扇状に見るものを取り囲む岩盤。
その中央を切り裂く直瀑。
完結した空間だ。
大きさ比較@。
同じ時に滝を見た人たちが
左端に写っている。
大きさ比較A。
ダンナが滝つぼを堰き止める
コンクリートの壁前に立っている。
下流の流れとともに。
落ち口。
崩れた岩盤に当たってくだける
滝つぼ付近。
コンクリートじゃない場所から見てみる。
崩れ落ちやすい岩盤なのか、
あちこちにこんな岩が積み重なっていた。
これは、滝から下流を見た図。
淵がいくつも並んでいる。
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2024/4/28 東椎屋の滝(85M) 大分県宇佐市
お手軽登山を楽しんで、さてお昼を食べなくちゃ、ということに。
幸い鶴見岳は別府市にほど近い。
さらに次の滝に向かうには別府インターから高速道路に乗るわけなので、別府に向かうことにした。
ところが、時はゴールデンウィーク。
別府に入るなり、別府地獄めぐりの観光の渋滞にハマってしまった。
地獄めぐりって渋滞するんだ。
地獄には興味がないので、多少焦る。
このままでは昼食難民する。
ということで、道沿いにあったマックで昼食。
うーむ、九州まで来てマックとは。でも、お手軽安心だ。
そこからナビの案内通りに東椎屋の滝へ。
珍しくナビは素直に案内してくれて、すったもんだもなく駐車場にたどり着くことができた。
滝の駐車場は無人ではあるが駐車代金を入れる券売機みたいなものがある。
ここはちゃんと支払う。
あとから2台ほど自動車がやってきたが、我々がお金を入れているのを見て、ちゃんと支払っていたようだ。
駐車場の周りには滝の説明看板と滝の周辺の野鳥と植物の看板が立っていた。
杉林の中を少し下って行くと川辺に出る。
柔らかい岩盤を川の水が削って行った様子がよく見てとれる。
安全ではあるが、ちょっとよそ見をして歩くと川に転落しそうな道だ。
天候によっては滑りやすくなるかもしれない。
しかし、岩盤を削った川の流れと岩盤の表情が変化に富んでいて、歩いていて楽しい。
今までの滝が遠望かなり整備された遊歩道の滝だったせいもあって、やっと滝巡りの旅を実感できた感じだ。
下の写真は道のりを撮影したもの。
10分ほどで滝前に到着した。
まずはまっすぐに伸びた杉の林の中を下って行く。
すぐに川に出る。川の上流に向かって歩く。
えぐり取られたようなへつり道を行く。
道はおおむね整備されている。対岸の岸壁が水の流れを感じさせる。
整備されているとはいえ、すぐ右が川なので、滑りやすい。
遊歩道の岸壁もまた川の歴史を感じさせるもので、見ていて楽しい。
遠くに一直線に落ちる滝が見えてきた。
川沿いのえぐられたような道を歩いて行くと、遠くに一直線に落ちる東椎屋の滝が見えてきた。
本当に一直線。
見事なまでの直瀑である。
滝を含めて柱状節理の岩盤がぐるっと差し迫り、一つの完成された空間を作っているようだった。
水の流れがこれだけのものを作ったと思うと、本当にすごい。
滝つぼは広いのだが、なぜか滝つぼの手前の縁あたりにコンクリートの防波堤のようなものがあった。
かなり古く、何かしらの理由があって作られたものだと思うが、滝つぼがコンクリートでせき止められている感じに見えて不自然である。
土管みたいなのが下にあって、そこから滝つぼの水が出ていたりするのだ。
これがコンクリートの壁。滝つぼの水を堰き止めている。
でも、向こう側の脇からは、ちゃんと流れ出ている部分もある。
ただ、それのおかげで左岸にも行ける。
滝つぼの水と同じレベルの視線で滝を見ることもできる。
岩を飛び越え、あちこちから写真を撮影。
落差85メートルを堪能することができた。
下は下流より川の流れの表情を撮影。
岩盤と水の織りなす姿は変化に富んで美しい。
2024年GW滝めぐりD福貴野の滝へ
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