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福貴野の滝





福貴野の滝
現在は廃寺となっている「龍泉寺」
の裏の滝見台から見下ろす姿を
文人や墨客が作品にしたことから
龍泉の滝とも呼ばれているとか。



大きさ比較。
赤い矢印の先で私が手を振っている。
滝つぼのへりに立っているので、
滝まではやや距離がある。



大きさ比較A。
遊歩度が途切れたあたりで写真を撮るダンナ。



右岸の岸壁からは
伏流した水が染み出ていた。



落ち口。
説明看板によると、落ち口あたりは
新耶馬熔岩なのだそうだ。



裏見の滝部分。
実は裏に行くのは禁止されていないらしい。
我々が行った時には、
裏に行くルートがみつけられなかった。
下部の岩盤は集塊岩だそうで、
上下構造は東椎屋の滝の滝と同じだとか。
なるほど、姿が少し似ている。



滝つぼ。
なぜか滝水を受け止める岩って、
ありがちだよね。



滝つぼは広い。


2024/4/28  福貴野の滝(落差65M) 佐賀県宇佐市

今回の九州の滝めぐりは、ピンポイントで百選の滝だけを見て回る計画だった。
というのに、この福貴野の滝は百選ではない滝である。
余力があったら行ってみよう、という候補にはなっていたが、確実に行けるわけではないと思っていた。
が、行ってしまった。
理由は、今回の旅で毎度溜息をつかされている、レンタカーに設置されているナビとの相性の悪さである。
よほどの大観光地でもない限り、滝の名称が入っていないナビだったので、住所で位置を指定する必要がある。
東椎屋の滝から次に向かうのは、西椎屋の滝なので、住所を入れた。
あとは、本当に見知らぬ土地なので、ナビに任せて進むしかない。
その道順、ハズレでした。
あとで地図で確認したところ、普通東椎屋の滝から西椎屋の滝まで行くには、多少遠回りでも、国道500号をいったん北上して、国道368号に合流後南下するのが一番わかりやすく手っ取り早い道のはずである。
ところが、このナビ、国道500号を北上したまではいいのだが、途中で県道50号を案内した。
我々はナビしか頼るすべがないので、そちらに進む。
すると、かなり進んだあたりで、「福貴野の滝」の文字が出てきたのである。
あ、「福貴野の滝」。
たしか、東椎屋の滝と西椎屋の滝と並んで宇佐の三名瀑と言われる滝だ。
今ここでこの滝の入り口に来てしまったか。
もし西椎屋の滝に行って余力があってこの滝を見ようということになったとしたら、またここまで戻ることになるのか。
ちょっともったいない。
行ってしまおう、ということになった。
案内看板の通りに左折する。
げ。
すごく細い道になってしまった。
完全に林道である。
ほぼ自動車が通っていないんじゃないか、というくらいの道だ。
舗装はされているが、うっすらと落ち葉がつもり、わずかに轍がついている感じである。
晴れていてもスリップするんじゃないか、対向車が来たらどう行けばいいのだ、という感じだった。
が、ほどなく、思った以上に広い駐車スペースに着いた。
え、こんなにたくさん自動車を入れるつもりの道なのか、今の道。
立派なトイレやキャンプができそうな建物もある。
だが、1台も自動車はとまっていない。
GWなのになぁ。

  
  これは遊歩道がわから見た駐車スペース。

    
  休憩所とトイレ。キャンプもできそうだった。深見の魅力スポットという味のあるイラストマップ。

とにかく、滝だ。
駐車スペースの一番奥にある遊歩道に進む。
遊歩道は、滝への道ってだいたいこんな感じだよね、という感じのいわゆる登山道的な道で、しかし、とりたててひどいアップダウンがあったりはしない。
手すりや危険を知らせる看板などもあり、ちゃんと管理されているようだった。
ちょっと斜面が崩れたかなという感じの場所もあったが、ほどなく川に出る。
川に出ると、遊歩道は完全になくなっていて、あとは勝手に見て行ってね、という感じになってしまった。
もっとも、もう目の前に滝が出現しているので、滝好きは遊歩道があろうが無かろうが勝手に歩き回って撮影開始した。

    
  奥が遊歩道入り口。道はほぼ登山道。

    
  石畳風になっている場所もある。

    
  滑りますので手すりにおつかまりください、と書かれている。その先が崩れていたりして。

    
  もはや、遊歩道はあるんだか無いんだかわからない。

    
  しかし、樹木の間から滝が見えた時にはわあっと思う。滝前は岩だらけだ。

ところで、冒頭で余力があったら立ち寄ろうと思っていた滝である、と書いた福貴野の滝、実は今回の滝めぐりの中で一番滝を見た〜っと思えた滝だった。
落差や規模はもちろん他の滝のほうが大きいのだろうが、観光地化されていない遊歩道を歩き、滝つぼの淵をぐるぐる歩き、首が痛くなるくらい落ち口を見上げる。
滝はこうでなくちゃ、などと思う自分がいる。
多少というか、かなり偏った滝感ではあるのだが。
相性の悪いナビに導かれた滝ではあったが、行って見てよかったと思った。
しかし、相性の悪さ、ここまでじゃなかったんだよなぁ。
  
  
  ワサビかなぁ。

    
  キランソウらしいんだけど、茎がつる状。

  
  花はキランソウ。


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 交通
  福貴野の滝  なにせナビに連れられて行って偶然に看板を見つけたので、イマイチ正確な道のりが分からない。最寄りのICは大分自動車道湯布院IC、もしくは、東九州自動車道安心院IC。距離的に近いのは、湯布院ICだ。湯布院町内に出て、県道50号に乗り、北上する。
安心院ICからだと、県道42号を経て県道50号に乗り南下する。
ところで、安心院は、「あじむ」と読むので注意。
下の写真は、湯布院方面から見た図で、福貴野の滝への林道から県道50号に出る時に撮影した。
左手には、明治神社があるのだが木立に鳥居が隠れてよく見えない。

  


  


ただ、県道50号を注意深く走れば、どちらからでも分かるように「福貴野の滝滝つぼ」と書かれた案内がある。
国道から離れると完全に林道になるので注意が必要。
それほど長い距離ではないが、離合が難しい場合がある。
突き当りが駐車スペースで10台以上駐車可能。トイレあり。
遊歩道は整備されているが一部崩れているため、、スニーカー以上の足回りが無難だ。
徒歩10分程度で滝に着く。
滝の裏側にも行けるようだが、落石などには十分に注意するように。
また、ここより湯布院寄りに「福貴野の滝展望台」の入り口もあり、遠望で上からの滝を見ることができる。
我々は立ち寄らなかった。

  宇佐市の福貴野の滝のページはこちら

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