2022年No.1
雨乞いの滝

2022年、コロナ禍3年目ということで、全国旅行支援の手助けもあり、あちこちの百選の滝にチャレンジすることができた。
どの滝も印象的で、ナンバーワンの滝を選ぶのはなかなか難しかった。
特に写真の出来栄えなども考慮すると、どうしても逆光であったり、日向と日陰のコントラストが強すぎたりして、あまりいい写真が残せてない滝も多い。
しかし、実際にこの目で見て、現場で感動した滝といえば、やはり雨乞の滝以外にはない。
はるか遠い四国まで自動車で出掛け、とんでもない四国の山道国道を走り、お遍路さんの姿を見ながら朝一番に立ち寄ることができた滝である。
遊歩道を緩やかな登りを小滝を拾いながら歩き、最後にこの滝が朝日を浴びて登場した時には心底感動した。
その神々しさもあいまって、雨乞の滝が2022年のナンバーワンに決定である。

2022年に巡った滝たち
百選の滝
  袋田の滝(茨城県)
  轟の滝(徳島県)
  雨乞の滝(徳島県)
  称名滝(富山県)
  苗名滝(新潟県)
  三本滝(長野県)
  華厳の滝(栃木県)
  霧降の滝(栃木県)
  吹割の滝(群馬県)

近年にない怒涛の勢いの百選の滝めぐり。実は11月の頭に私が過度の歩行が困難な怪我をしてしまい、登山を断念した結果によるものだ。
怪我の功名とはこのこと。
それとは別に、コロナ禍が多少落ち着いた頃に出かけた四国遠征も大きい。
あと何年で百選すべてを制覇できるか分からないが、遠い場所でも少しずつ訪問していきたいものである。
反して、雨による災害があったこの年、新潟県内の百選の滝は苗名滝しか訪問していない。
近くの滝でも、いつ行けなくなるか分からない昨今だ。
常に見納めと思って滝と対峙しないといけない時代になっているのかもしれない。

  
  袋田の滝。カチコチには凍っていない。

  
  立山、室堂に向かうバスから見える称名滝。上段がこんなに落差があるなんて、滝前からは分からない。
  
  
  華厳の滝。冬枯れしてますな。

  
  霧降の滝。冬の光が強すぎて、手前の枝に反射してよく見えなかったのが残念。

  
  吹割の滝。お土産屋さんの裏にある展望台から俯瞰で見ることができた。
新潟県の滝
  南沢の滝たち(弥彦村)
  明神沢の滝(新潟市)
  本城の滝(魚沼市)
  大尾不動滝(阿賀町)
  夫婦滝(魚沼市)
  不動滝(魚沼市)

えーと、毎年毎年反省しているのだが、なぜだか県内の滝を訪問する回数が減っている。
まだ未訪の滝もあるなか、こりゃ少し困ったことである。
ただ、秋に私の怪我のせいで滝めぐりが中心になったおかげで、かなり久しぶりに裏巻機渓谷に行けたのはよかった。
これほど山が大笑いする紅葉になるとはびっくりだ。
知られざる新潟の滝もまだ多いはずだ。
もうちょっと近場にも目を向けなくてはな、と思う。


  
  私は初めての秋の本城の滝。

  

  錦秋の夫婦滝は本当に美しい。
他県の滝
  善五郎の滝(長野県)
  番所大滝(長野県)
  八坂大滝(長野県)
  三滝(長野県)
  姿見不動滝(長野県)
  うぐいす滝(徳島県)
  不動滝(徳島県)
  もみじ滝(徳島県)
  観音滝(徳島県)

  澗満滝長野県)
  赤城不動滝群馬県)
  そうめん滝(富山県)

  芳沢不動滝山形県)
  大滝(長野県)
  三段の滝長野県)
  ハーモニカの滝(長野県)
  めぐり逢いの滝(長野県)
  満水滝(長野県)
  龍頭の滝(栃木県)
  湯滝(栃木県)
  あいよしの滝(福島県)

  おろちが滝(福島県)
  夫婦滝(福島県)
  一休みの滝(福島県)
  熊のすべり台(福島県)


県外の滝での収穫は、秋以降に行った奥志賀渓谷と雪割渓谷の滝たちだろう。
どちらも歩いて滝をめぐることができて、しかも、表情豊かな滝に出合うことができる。
しかし、ざっと見てみると、その2つの遊歩道の滝だけで半分を占めている今年の県外の滝である。
お金も時間も気にせずにゆっくり他県の滝を見て歩きたいと夢見る滝好きだ。

  

  久々に凍った姿を見た、八坂大滝。

  
  熊のすべり台。ついはしゃいで登りたくなるフォルムの滝。


  秋の奥日光の滝は見事の一言。龍頭の滝。


  立山、室堂行きのバスから見えるそうめん滝。って、どれが滝だかわかんない。


 

2022年の印象に残った滝たち
ダンナとRそれぞれの印象に残った滝を5つピックアップしました。
紹介する順番はけして上がより印象が深かったわけではありません。
写真をクリックすると、レポにとびます。

ダンナ編 R編


雨乞の滝

GW四国滝巡りで
百選未訪の滝なので、
見られて満足。


雨乞の滝
渓谷の遊歩道を小滝を見ながら歩き、
最後に登場するドラマチックな滝。
日本はすごい風景を隠している。


轟の滝
四国の道路事情で到着が遅くなり、
滝群の中で代表滝をチラッと見ただけ。
消化不良ではあるが、
未訪を片付けて満足。


轟の滝
滝そのものよりも、滝に至るまでの
四国の酷道のとんでもなさが
印象に刻まれてしまった滝。
それだけに、とても神秘的に見えました。


称名滝
立山の帰り、やはり日本一の落差の滝。
見て満足。


三本滝
滝好きなのに、何度が行っているのに、
三本目の無名沢の滝を初めて確認。
11月ですでに氷瀑化していたのにも
驚いた。
上の写真は、三本全部写ってます。


大瀧(奥志賀渓谷)
今まで行こうとしなかった渓谷。
行けることが解り、
初見の滝を見ることができた。


湯滝

友人とのドライブで立ち寄った。
紅葉が綺麗でね〜。
滝に紅葉は何にも勝るアイテムだ。


熊のすべり台(雪割渓谷)

今まで見た事のない面白い形状と
色々な流れ落ちの滝。


ハーモニカの滝

名前がナイス。
この滝だけでなく、奥志賀渓谷の秋の
滝巡りは、滝好きすべてにお薦めしたい。



宿題の滝
2022年までに行きたいのに行けなかった滝等をピックアップ。
 新潟県内の滝
  七滝       内の倉ダムの上流にある滝。だれか、情報ください〜。
  苗名滝上流の滝  2009年に行くつもりだったんだけどな〜。
  惣滝のそばの雪解け滝  スノーブリッジが怖すぎて。
  その他、まだ見知らぬ滝たち


 新潟県外の滝
  そりゃ、まだ行ったことのない百選でしょう。まだまだたくさんあります。

この項目、ここ数年ひとつも変化ありません〜。今年もやっぱり変化ありません〜。
ってか、自由に県外の滝に行きたいです。あっちこっち訪問したいです。
そっくり昨年と同じ文言ですぅ。

  


2022年滝めぐり総括

よもや、ここまで続くと思っていなかったコロナ禍が続いていた2022年。
それでもWITH コロナの認識が高まり、行動規制もかなり緩やかになった。
とはいえ、もともと屋外が活動現場の滝好きは、コロナ前もコロナ中もその後もほぼスタンスとしては変らない活動をしている。
唯一違うといえば、観光支援のために自治体や政府が色々手を尽くし、利用者にはとてもお得なプランが用意されたこと。
お得というと、ついつい乗ってしまう我々だ。
おかげで支援なしではまず行かないであろう場所にほいほい出かけてしまった。
そのおかげで見られたのが、立山の室堂の手前にあるそうめん滝。これはバスで室堂に向かうか徒歩で室堂を散策でもしない限り見られない滝だろう。
コロナはさておき。
2年我慢を強いられた遠征の滝めぐりをできたのも2022年の収穫だ。
とはいえ、猫を留守番させる事情があるので、2泊が限度。その2泊で自家用車で四国まで行き、四国の百名山の一つに登ってしまおう、というとんでもない事をした。
おかげで、名瀑がたくさんある四国なのに、百選の滝を2つ拾うだけになってしまった。
欲張ると、この先、百選の滝制覇の前に命が尽きそうである。
ところで、11月の初めに私が足の指を骨折して、登山が難しくなった。滝めぐりなら登山ほど足を酷使しないだろう、と主に遊歩道のある滝を中心に巡ることに。
おかげで秋以降、滝をたくさん見ることができたのは、文字通り怪我の功名だ。
だが、遊歩道をチョイスして今年の影の部分にも遭遇することになった。
福島のあだたら渓谷の遊歩道に行ってみたら、災害のために通行止め。それでは、と、遠藤ケ滝の遊歩道に行ってみたらこちらも災害のため橋が崩落して通行止め。
新潟の百選の滝、鈴ケ滝もやはり災害のために林道が通れずに行ける状況ではなかった。
天候が激甚災害になることが少し前よりも頻繁になった気がする。
そうなると、山の中などにある滝はどんどんと行くことが難しくなってくるのかもしれない。
滝に行く際には、事前の調査と、不測の事態に遭遇した場合の覚悟が必要だと思った。
滝好きの皆さんは、ぜひ身の安全を確保しつつ、今しかない滝巡りをしてほしいものである。

    
  四国遠征。今回は初めて瀬戸大橋を渡った。剣山に登りました。リフト利用だったけどね。

  四国で新潟では見られない植物を見たかったけど、こいつくらいしか見られませんでした。

    
  錦秋を満喫できた2022年の滝めぐり。滝と紅葉は本当に相性がいい。

  なぜかカモシカづいていた2022年。長野と福島で見ました。

  
  なんだかめでたい印象の日光明智平からの風景で締めくくり。
  男体山、中禅寺湖、湖から落ちる華厳の滝です。



  んがお工房の日本百名滝めぐり