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雨滝 




雨滝
豪快な直瀑である。
修験の場であるのが頷ける。



橋を渡った場所から撮影。
新緑が滝を彩る。



大きさ比較。
子供が右手の岩の前にいるのが
わかるでしょうか。
ただし、滝までは距離がある。



橋と滝はこんな感じの距離。
写真では右が布引滝へ
左が筥滝へ通じる。



観瀑台から見た雨滝。
緑の勢いがすごい。
岩盤の柱状節理がよくわかる。



滝だけアップで。



布引の滝
岩盤から染み出る湧き水の滝。
落差20メートル。
え、そんなに落差あるかしらん。



緑が滝を縁取って、
清々しい気持ちにさせてくれる。




遊歩道の橋から。
この沢の水もとても綺麗で、
苔の緑と流れが美しい。

2009/5/4   雨滝(落差40m)     鳥取県鳥取市

今回のGWは、1回でより多くの百選の滝を回られる県ということで兵庫県に行くことにしていた。兵庫県には4つの百選の滝があり、そのうち神戸の布引きの滝以外は一気に回れそうな場所に固まっていた。
では兵庫に決定、というところで、関西から遠い我々にはそこまでしか頭になかったのだが、大阪在住のka-koさんからそこからそれほど遠くない場所に雨滝があるからぜひ立ち寄って欲しいと教えていただいた。
え、兵庫と鳥取って、隣だったの?というのが正直なところで、私の頭の中には関西以西の地図が出来上がっていない。よくよく調べてみたら、本当にそれほど遠くない場所にもう一つ百選の滝があったのである。ka-koさんに感謝。
猿尾滝を出発して国道9号を鳥取方面に進む。県境をまたいで鳥取県入りし、すぐに県道31号に入った。
この県道31号がクセモノだった。
地図上でも、冬季閉鎖のバッテンがあり、ものすごく細く表記されている。いやーな予感はしたが、この道以外の安全そうな道となると、とんでもなく遠回りをする必要がでてくる。それはこれから新潟に帰らなければならない身としては選択しがたい。
と、いうことで、予感に逆らって県道を進む。
ああ、やっぱりひどい道だった。
片側が崖、片側が岩盤。これは県道と言っていいのか、と文句をたれたくなるような細い林道だった。
今回の兵庫鳥取めぐりで、二度と通りたくないと思ったのは、この十王峠と、兵庫県福知山市の榎峠の二箇所。どんな渋滞よりも精神的に疲れる。
なんとか十王峠をぬけ、雨滝に行く道に入る。ここまで来てしまえば道はかなり広くなるので安心だ。案内どおりに進むと、ほぼ突き当たりに雨滝の駐車場があった。左手に砂利敷きの広い駐車場、そのもう少し奥に3台くらいが道端にとめられそうだ。我々は広い駐車場に入れて、歩き出した。
坂道を下って行くとトイレがあり、さらに下ると雨滝川に出る。
  
駐車場から川へ下る。
出るとすぐに左手の対岸の岩盤から水流が落ちている。これが布引の滝だ。
この滝、意外に写真にすると立派な滝になってしまうのだが、岩盤から染み出た水がちょっとだけ水量が多くなりました、程度の滝である。
ちょうどこの滝の前がやや広くなっていて、幾つか椅子とテーブルがあって、お昼によさそうだった。滝を見終わったあと、ここでお昼にしよう。
布引の滝よりも遊歩道の橋から見た別沢の流れのほうが綺麗だったりする。ここで三脚を立てて写真撮影しているカメラマンも多くいた。
滝が見える位置には、桂の巨木もあった。
  
川まで下りるとすぐに滝が見えている。

  
落雷により幹が空洞化して周りから若木が生えて成長したそうだ。江戸時代には日本の名木320本に数えられていたとか。
遊歩道を歩いて2分で滝前に出てしまう。雨滝もサンダルで大丈夫な滝である。ただし、滝前の岩を登ったり、さらに遊歩道を歩いて上部を見ようと思うならせめてスニーカーははいたほうがよい。
滝前には不動様が祀られていて、豪快に落ちる滝水をさらに勇壮に見せている。
滝前には橋がかけられていて、滝を正面から見ることもできる。
さすがにお昼前の時間ともあって、雨滝を訪れる観光客も多く、滝前の岩をよじのぼって不動様のそばまで行き、滝つぼを覗くことは憚られた。だれもいなかったらやったんだろうけど(笑)
橋を渡ってさらに先に遊歩道は続いていた。
橋の最後に朽ちかけたような看板があって、この先に筥滝があると示している。自動車の中でざっと滝の本で予習していたのだが、筥滝は別の沢なので別の入り口だとばかり思っていた。なるほどここから行くのか。であるならば行くしか無いだろう。なんだか階段が続いているけれど。
ちなみに、雨滝の上流にはたくさんの滝があるのだが、これから新潟に戻る我々としては、あまり遠くまでは歩いて行けない。雨滝周辺の滝の中でぜひ見ておきたい滝は筥滝なので、それだけは見るつもりでいた。
そんなわけで、階段を登って行く。
うわ、観光客の子供たちが駆け足で登って行くよ。子供、元気だなぁ。
  
観瀑台へと通じる階段。
スチールの階段を登りつめると、雨滝を見下ろせる観瀑台に出た。
覗いてみると、あらまあ、緑の中に滝が埋もれている。
ほんの落ち口からちょろっと見える程度である。せめてあの手前の木がなかったら、もう少し見渡せるんだろうになぁ。
この位置から滝を見るつもりなら、葉っぱの全くない時期に来る以外にないだろう。
だが、あの豪快な滝をも飲み込む緑の勢力を感じるならこの季節がいいかもしれない。
さあ、ここから先は筥滝への道である。
観光客の子供たちが走りながら先に進むのを見て、おいおい大丈夫かよ、と内心思いつつ先に進んだ。

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交通
  雨滝  高速道路が近くを通っていない。鳥取市から県道31号を使っていくのが一番安全で行きやすいと思う。
自動車の運転に不安がある人は、間違っても国道9号から県道31号に入って十王峠を越えようと思ってはいけない。
県道から雨滝への道に曲がってすぐの所に名水で作った豆腐のお店があり、食事ができる。豆乳プリンや豆乳ドーナツなども売っているので、立ち寄ってみるのもいいかも。
  
豆腐工房「雨滝」

  
あっさりとした味の豆乳プリン。
また、名水を販売している場所もあった。万葉水という水。有料の湧き水はさすがにパスさせていただいたが。
  
有料の万葉水。
  

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