2007年No.1
賀老の滝

実のところ、2007年のNo.1は、私もダンナもすぐには挙げられなかった。今でも、これといってNo.1といえる滝は無かったかもしれない、と思っている。それでも、やっぱり選ばないと納まらないでしょう、ということで無理やりに選んだのが賀老の滝である。
いや、決して賀老の滝が素晴らしい滝じゃないというわけではない。だが、この年の総合ナンバーワンと言える滝だったかどうか、よくわからないのだ。
ただ、百選の滝であること、規模の大きさ、美しさ、天候、虹のオマケつき、というさまざまな角度から他には上を行く滝が無い気がする。
あまりに教科書的な選出ではあるが、飛竜「賀老の滝」が2007年のナンバーワンである。(賀老の滝のレポはこちら

2007年に巡った滝たち

百選の滝
  法体の滝(秋田県)再訪
  賀老の滝(北海道)
  インクラの滝(北海道)
  三階の滝(宮城県)再訪
  秋保大滝(宮城県)再訪
  白糸の滝(山形県)再訪
  七つ滝(山形県)再訪

2006年の終わりに気がついた、滝めぐり初期の滝で、訪問はしたもののまだ詳しいレポートをあげていない百選の滝をめぐり始めた。
再訪してみて、初期の頃に行ったものだから、近くに素晴らしい滝があるのを見落としていたりすることに気がついた。
また、前に来た時とは違う表情の滝を見ることができたのも再訪のたまものである。


  
  
市民の憩いの場になっていた秋保大滝。

  

  こんなに見えづらかったっけ?七つ滝。

  
  鳥居、ちっちゃーい、白糸の滝。
新潟県の滝
  旭滝(阿賀町)
  浜滝上流の滝(長岡市)
  視後平滝(五泉市)
  視後平夫婦滝(仮)(五泉市)
  黒滝(弥彦村)
  椿谷不動滝(新潟市)
  杉川上流の滝(五泉市)
  一の滝(田上町)
  県道513号の無名滝(阿賀町)
  水無渓谷の滝たち(南魚沼市)
  本城の滝(魚沼市)
  県道335号の滝たち(新発田市)
  吹上の滝(南魚沼市)
  アイガメの滝(南魚沼市)
  行者の滝(南魚沼市)
  三十三丈滝(加茂市)
  林道柏尾猿沢線の滝(村上市)

ダンナの椎間板ヘルニアのおかげで、山にも登れなかった2007年。そのため、登山道から見える滝も拾えないまま、再訪の滝をめぐることになった。
だが、長いことこのサイトを続けているおかげで思いがけない情報が集まり始めた年でもある。
新潟の滝好きたちからの情報でまだまだ行っていない滝、見ていない季節の滝があることを知ることができた。
そして、何より、長年追い続けてきた加茂市の三十三丈滝の尻尾(正確には落ち口)をついに捕らえたことが2007年の県内の滝の最大の収穫である。



久々の新発見、視後平夫婦滝(仮)
 
奥が深い弥彦山塊。立岩の滝(仮)

    
  
これぞ越後の滝、吹上の滝。
他県の滝
  不動滝(福島県)
  弥作の滝(福島県)
  白糸の滝(長野県)
  竜返しの滝(長野県)
  浅間大滝(群馬県)
  魚止めの滝(群馬県)

  十二滝(山形県)
  一の滝(山形県)
  二の滝(山形県)
  玉簾の滝(山形県)
  川上神社の滝(山形県)
  和滝(山形県)
  奈曽の白滝(秋田県)
  
元滝湧水(山形県)
  関根大滝(山形県)
  横滝(北海道)
  藻岩の滝(北海道)
  不動滝(宮城県)
  地蔵滝(宮城県)
  不帰の滝(宮城県)
  振り子滝(宮城県)
  すだれ滝(宮城県)
  姉滝(宮城県)
  妹滝(宮城県)
  鳳鳴四十八滝(宮城県)

  
白糸の滝(宮城県)
  不老の滝(宮城県)
  白糸の滝(山形県)
  米の子の滝(山形県)
  渋沢大滝(福島県)
  不動大滝(福島県)
  白水の滝(群馬県)
  不動の滝(群馬県)
  早滝(群馬県)
  布滝(栃木県)
  風挙の滝(栃木県)
  竜化の滝(栃木県)
  抛雪の滝(栃木県)
  白滝(栃木県)
  太閤おろしの滝(栃木県)
  虹見の滝(栃木県)
  竪琴の滝(栃木県)
  赤滝(栃木県)
  大滝
(栃木県)

一見数が多そうに見える県外の滝だが、一度県外に出たらできるだけ沢山の滝を見ようと行動した結果で、むしろ滝行きの回数は減っている。
近隣の県で納めているあたり、苦肉の滝めぐりの様子が伺える。

  
  
上も下も美しい十二滝。

  
  
鬼怒川の青に白が映える虹見の滝。

2007年のナンバーワン!
最も思い出深い滝
  ダンナ 三十三丈滝
  R    インクラの滝

写真としては公開できるレベルではないが、念願叶って見つけられた滝。
雨の降るなか、雨合羽まで着て、落石危険の道を行き、結局びしょ濡れになった。忘れられません。
最も美しかった滝
  ダ  元滝湧水
  R  渋沢大滝

緑の苔の間を流れる豊富な水量が美しい。
長い行程の末に現れる落差の大きな分岐瀑は感動ひとしお。
最も豪快だった滝
  ダ  法体の滝
  R  法体の滝

5月の割には、融雪水量豊富で大爆発!
滝に襲われるかと思うほど水が牙をむいてました。雪解けおそるべし。
最もしょぼかった滝
  ダ  椿谷不動滝
  R  特になし

わざわざ見に行ったわけではないが、名のある割りには・・・
最近、滝を探してやっと見つけた滝がしょぼかった、というショックは味わってませんねぇ。
最もムカついた滝
  ダ  特になし
  R  不動大滝

強いて挙げると、工事で行けなかった「入沢の滝」
木々の向こうの立派そうな滝が藪コギして行った末にほぼ早瀬なみとはムカつきました。
最も危険だった滝
  ダ  三十三丈滝
  R  インクラの滝

積雪もあり、踏み跡すらない所は危険です。
後で、滝前の大岩がごく最近に落ちたらしいと発覚した時には血の気が引いた。危なかったんだ〜。
最も人に見せたい滝
  ダ  十二滝
  R  渋沢大滝

一番下の流れも上の滝見台からも美しい。
行程が長いので見ていない滝好きも多いと思うが、必見の滝だと思う。
最も冒険だった滝
  ダ  インクラの滝
  R  行者の滝

雨の中、道なき道を・・・。大岩はいつ転がって来るのか。
雨後で秋の割には水量が増していた沢。渡渉苦手の私には地獄でした。
最もお手軽な滝
  ダ  浜滝
  R  鳳鳴四十八滝

やはりお手軽度はNo.1。
いや、我が家はからは遠いんですが、国道からごく近くで規模の大きな滝を見た〜と感動できる滝、ということで。
最もくやしかった滝
  ダ  早滝
  R  奈曽の白滝

かけらも凍ってなかった。(凍っていないと思っていたけど・・・)
あの大瀑布が見えなくなるほどの濃霧にぶちあたるって、なんて運の悪い。


ダンナの思い出深いNo.1
三十三丈滝

Rの思い出深いNo.1
インクラの滝

ダンナの美しさNo.1
元滝湧水

Rの美しさNo.1
渋沢大滝

2人の豪快さNo.1
法体の滝

ダンナのショボいNo.1
椿谷不動滝

RのムカつきNo.1
不動大滝

ダンナの人に見せたいNo.1
十二滝

Rの危険No.1
行者の滝

Rのお手軽No.1
鳳鳴四十八滝

ダンナのムカつきNo.1
早滝

RのムカつきNo.1
奈曽の白滝

リベンジを誓った滝たちは、どうなかったのか?
グレーの文字は昨年までの記事です。
二王子神社の周辺の滝たち ◎(2004年)妹背滝だけしか地図になかったのでそれだけ見て終わったのだが、あのまわりにはいくつか滝がそんざいしていたことが、同県のsyamさんの情報で判明。惜しいことをした。・・・と、昨年リベンジを誓ったのに2003年には行かなかった。なかなか行く機会がない方面ではある。
と2年連続で行かなかった二王子神社周辺。今年も行く機会が無かった。来年、行けるかな?
◎(2005年)まだ行ってません〜。
◎(2006年)2006年も行ってません〜。
☆2007年も行ってません〜。
廻し滝 ◎(2004年)すぐ近くまで行ったはずなのだが、みつけられなかった。
こちらは近くに行く機会もなかった。
◎(2005年)地震でダムまわりが少し崩れている。しばらく行けないかも。
◎(2006年)未確認です。
☆2007年も未確認です。
三十三丈滝 ◎(2004年)この滝を見るために廃道となった登山道を登ったのに、ついに見ることができなかった。はたして見られる滝なのか?
◎(2005年)この秋、木々の葉っぱが落ちたら登山するつもりだったのに、葉っぱが落ちるより前に積雪してしまった。本年は断念。
◎(2006年)実は、2度にわたって粟ケ岳を登山(1回は途中で雨のため下山)して滝を捜索。ネームプレートだけ見たが、滝そのものは全く見えなかった。木の葉の無い季節でないと無理か?この滝は我々の永遠の課題らしい。
☆落葉してうっすら積雪している段階で、登山道からはずれた場所でその存在を確認。ただし遠望のため、うまく写真にもできず、規模もまったくわからない。しっかりとリベンジしたい。
不動滝 ◎(2006年)(石川県白山登山道より見える)実はこっそり登山道入り口まで行っていたのだが、バスを利用しないとその先まで行けない季節だったので断念。百四丈滝より、実はこっちのほうが見たい。
☆石川県方面には行かなかった。宿泊する滝行きが困難な現状ではしばらく無理だろう。
赤滝 ◎(2006年)県北にある滝。実は探索は2度目なのだが、ついに探し当てていない。どこにあるんだ〜?
☆県北にはまだ未確認の滝がたくさんあるのでいずれ行きたいのだが、2007年は探していない。

2007年、リベンジを誓った滝たち
スローな滝めぐりを宣言した2007年はリベンジを誓った滝は無いことにします(こらこら)


2007年滝めぐり総括

 こうなるとは実際に分かっているわけではなかったが、2007年は冒頭で「スローな滝めぐりを実践する」と宣言した。
本当は、アドベンチャーイヤーだった2006年の暴走を反省する意味だった。しかし、初夏のあたりからダンナが椎間板ヘルニアのため足が思うように動かなくなり、無理な行動はできなくなったことと、秋以降、年老いた飼い猫が毎日必ず皮下注射を打たなければならない身となり宿泊する滝行きは不可能になった。つまり、実質的にスローにならざるを得なくなったのである。
そんな事情を考えると、その割には滝をめぐった年である。
だいたい、手術直前のダンナが北海道まで行ってインクラの滝に挑戦するあたりがすでにどうかしている。
インクラの滝に関しては、わざわざ行った北海道であることや、手術直前の事情や、色々な狂気が混ぜ合わさって雨の中行ってしまったが、絶対に真似はして欲しくない。かなり反省している。
  
100円の雨合羽を着て、道なき道を進む。
幸いダンナの手術も1週間ほどで退院することができ、その後も順調で、秋以降どんどんと歩いている。
リハビリの集大成として福島県渋沢大滝まで行き、深山の滝に感動。この滝行きが唯一の県外オフになった。
  
唯一の県外オフ、渋沢大滝は、とりあえず尾瀬国立公園内。
スローな滝めぐり元年として、あまり褒められないのだが、県外の滝好きの開催するオフには全く参加できなかった。2006年にあれほど滝仲間のありがたさを感じたというのに、情けないことだ。だが、しばらく宿泊の滝めぐりはできないので、2008年もオフにはあまり参加できそうもない。かわりに、県内のオフをいくつか企画できればいいのだが。
 また、一昨年気がついた、まだ詳しいレポをあげていない東日本の百選の滝めぐりもぼちぼちと始めた。これからは再訪の滝が多くなりそうだが、その時々の魅力を再発見する滝めぐりにもなりそうである。
さらに、2007年もすでにそうなっていたのだが、日帰りできる範囲での県外の滝訪問も増えそうだ。まだまだ近県の滝も未訪門のものが多い。色々な感動がきっと待っているだろう。
スローであろうとなかろうと、滝好きの滝を求める日々はまだまだ続く。
  
んがおR的にはこれが2007年のベストショット。渋沢大滝。



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